1月14日

目を覚ますと朝の六時で外は真っ暗だった。ここタイでも冬至を過ぎたばかりでまだまだ日は短い。
もうしばらくしないと薄暗さは取れないが、それでも朝のチェンダオ山が撮りたくて裏庭を抜ける。

 

モルゲンロートにしては赤みが少し足りない気もするが絶景である。

この山はここから見ると単独峰に見えるが上から見ると馬蹄形でどうやら9座の山頂を持つ連山のようだ。高橋さんはこの角度から見えるチェンダオ山に惚れ込み、ここに家を建てることを決めたという。

IMGP0181

チェンダオ山の周りにも低い山がいくつかあるが、朝霧がその存在をやわらかく隠すのでまるで富士山のように一つの山に見える。だから最初見たとき、異様な立ち姿に見えたのだ。

 

少し経てばその霧も薄くなる。先ほどより明るくなってきたのでさわやかな印象にしたくて構図を少し変えた。でも、奥行きを出そうと入れた花のボケがなんか変。

IMGP0189

 

 

ちなみに富士山は文句なく単独峰。冬に登ったら風で吹っ飛ばされちゃう。

ま・・・見るだけで登ったことはないんだが・・・

IMGP3183

IMGP3223

朝も早いうちからバイクのエンジンをかける。

今日は昨日買った中古のバイクの名義を現地に住む高橋さんに変更するため、チェンダオの家から70kmほどの場所にあるチェンマイという大きな町の陸運局を訪ねる。そのついでにチェンダオでは品数の少ないヘルメットや地図なども入手するつもりだ。タイに来てから初めての長距離ツーリングである。昨日は片道1kmくらいの道しか乗っていないのでほとんどぶっつけ本番デビューである。

 

赤さを残す雲を尻目に借りたヘルメットの顎ひもを締める。いってきます!

IMGP0207

チェンマイまでの道のりは非常にシンプルだ。大きな幹線道路をまっすぐ70km南下する。

 

その間、実際に走ってみて感じることは多々ある。

たしかに日本に比べたらタイの道は危険が多い。車、バイクだけでなく、道路についても注意すべき点は多い。

 

車:サイズが全部デカい。車幅も重量もあるやつほどガンガン飛ばしてるイメージ、転んで後続がこのタイプだったらたぶん死ぬ。ウインカーも出さないんだか、壊れてて出ないんだかわからないけど、グイグイ寄せてくるやつも多い。たまにジェントルマンがいて、やさしい運転でゆずってくれる。

 

バイク:ノーヘル天国。どんなに少なく見積もっても4割はかぶってない。小回りがきく分、車をはるかにしのぐやんちゃぶりである。道路左の白線外側にバイク専用道路が設けられているが、カーブで幅が絞られたり、砂利が飛び出していてそこは避けないといけなかったりするので、急に車道に入ってきたりする。

 

道:正直、道はびっくりするくらい綺麗。もちろん場所によるんだろうが、やはり幹線道路は綺麗に舗装されていて特に問題はない。そう思っていると縦に入った継ぎ目が数センチずれていたりするのでやはり油断はできない。あと砂がそこかしこにあって滑る。カーブで踏まないように気を付けよう。

 

ここではすごい広く作られたルールの中をみんながマイルールで走っている。

そのマイルールが正規のルールを駆逐したパターンもある。

 

たとえば赤信号でも左折はオーケーなことになってる。本当はダメなんだけど、誰も来ないのに赤信号で待つのって無駄じゃない?っていう感覚らしい。国土全体に交通法を是としない暗黙の了解が広がっている。そういうところはテキトーであり、合理的でもある。その感覚は随所に行き届いてて、ガソリンスタンドなどのお店でも客がいない間は従業員同士が並んで座り込み、世間話をしたりケータイをいじったりしている。来たら頑張れば良くね?って感覚なのかもしれない。

 

そんな中でもやはり流れに乗れば大丈夫だ。個人の合理化が激しいだけで、要点を抑えて運転すればよっぽどのことがない限り致命傷にはならないだろう。日本で注意したことをより入念に、そしてアレンジすればタイでの運転は安全に楽しめるはずだ。IMGP0214

陸運局に到着。ここでも高橋さんがタイ語で色々やり取りをしてくれる。

収入印紙を買ったくらいしかやらなかったが、名義変更の手続きがガンガン進んでいく。

IMGP0221

車体番号やその他の場所をチェックするスタッフ。ここの時間は一つの車両につき2分くらい。

銀行のように番号が呼ばれるのを待ち、必要な書類を提出して終了。

 

できあがるのに数日かかるそうだが、これでとりあえずのミッションは完了だ(この名義変更の手続きは国境を超えるのに必要だというだけで、タイ国内は買った瞬間から乗ってOK)。

 

帰りに本屋で地図、そしてバイク屋でヘルメットを買う。感覚的にタイバーツの表示を10倍した数字を日本円として換算することでお買い得かどうかわかるらしい。地図は200バーツだったので2000円くらいのイメージ、2000円の地図って相場よりちょっと高い気がするけど文明の利器はやっぱり高いものらしい。ヘルメットはINDEX社の白いフルフェイスを買った(マットブラックとかだと顔痩せするくらい暑くなりそう)。高橋さんが値切ってくれて1980バーツが1950バーツに、ちょうどこちらのビール代くらいが浮いた。

IMGP0252

地図やヘルメットだけでなく、飯も選んでいたらかなり時間がかかってしまった。

家に戻ってくる頃にはかなり陽が傾いていたが、ベランダで買ったばかりの地図を広げて作戦タイム。

ここ本当に気持ちいいな。

IMGP0243

陽も沈みかけのころ、高橋さんが声をかけてくれた。どうやら近くで縁日があるらしい。

食べ物だけじゃなく洋服や小物も売っているのでどうかと誘ってくれたのだ。

ここから見る景色はとても美しく、後ろ髪引かれるがこれから数日はお世話になる予定なので街へ遊びに行くことにした。

IMGP0246

会場は家からバイクで2分ほど。あっという間の距離ではあるが、その間に道路の穴や隆起している場所もあるのでプロテクターもちゃんとつける。安全は手間と交換するものだと旅の先人から伺っております。

 

会場に着くとかなりの活気で正直驚いた。ここまで人が集まる街だとはあんまり思ってなかった。

IMGP0255

出店を覗きながら歩いてすぐ、高橋さんが歩みを止める。古着屋で古着を見るらしい。

 

「タイの人はダウンの価値がわからないんだよ。寒さがしのげればいいくらいにしか考えてない。だから、掘り出し物というかビックリするくらいお得な品が見つかるのはダウンなんだよ」

 

喋りながら表示を見たり、ものに触ったりして選別していく。

 

「これいいやつだね、これは買いだね」

 

真っ赤なダウンを見て興奮気味に話す。確かに物がいい、これなら氷点下でも耐えられそうだ。

・・・これがあればチェンダオ山登れるか?

 

「高橋さんが買わないなら買います」

 

たくさん持ってるからいいよ、と高橋さんは譲ってくれた。何から何まですいません。

その後、すしやピザのもどきを見たり、タイ料理の店や食材の露天などかなり目を楽しませる景色だった。そんな縁日の賑やかな通りを歩きながら話す。

 

「高橋さん、やっぱりチェンダオ山登りたいです。バイクの名義変更まで日があるので、登山手続きに付き合っていただけませんか」

 

わがままは承知だがどうしてもあの山に登ってみたい。

高橋さんは10回ほど登ったらしい、そんないい山ならなおさらである。

 

明日は登山手続きとチェンダオの有名な温泉を訪ねます。

それでは!

 

 

ブログ村に参加してます。よかったらクリックお願いします^^
にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村