1月16日

朝起きたら濃い霧が発生していた。

いつも見える田園とその先のチェンダオ山が全く見えない。
IMGP0290

いつもならこんな感じで見えるんだが・・・

IMGP0011

昨日高橋さんに付き合っていただいてチェンダオ山の入山登録を完了した。実際登る日までは少し時間があるのでその間タイの北部を泊りがけでツーリングしようと思う。

 

今日の目的地はチェンライ。タイの北部にある古都で日本でいうところの京都にあたるらしい。距離は180km程度なのだが、何分はじめての長距離ソロツーリングだけに緩めに設定した。スクーターも長時間乗ってどんな感想を持つかはわからない。ここは慎重に行こう。

チェンダオ→チェンライ

霧を言い訳にダラダラしていたら、霧は田園があるここの辺り一帯だけで街に出れば心配は一切ないといわれた。・・・よし、行くか。

ご夫妻に見送られてチェンダオを発つ。

 

だんだん慣れてきたチェンダオの街を抜ける。不安半分、期待半分で自分の知らない世界へ入る。

どこかで見たようなはじめて見る景色の街を走り抜ける、風が気持ちいい。

そんな街の風景はすぐに緑一面に変わる、日本っぽくないのは木が道路までせり出しているからだろうか。

IMGP0296

今はここしか走っていないから比較しようがないが、かなりの快走路だ。

ところどころ穴が空いている場所もあるが、概ね綺麗に舗装されていて走りやすい。高橋さんの話だと最近綺麗になってきたとのことだ。タイも国力をつけてるんだな。

 

林道の途中には近くの村人が出店しているのか露店がところどころにある。道の駅みたいなものはない代わりにこういうところが充実している。日本の峠道でよく見かける廃れた店もかつては同じ役割を果たしていたのかもしれないな。

IMGP0314

すごく気持ちがよかった。峠道に差し掛かるまでは。

 

今乗っているバイクの排気量は110ccだ。購入時に125ccのほうが坂道を登るのが楽だと高橋さんに言われていたが、眼前の値段に負けて110ccを買ってしまった。15ccの差なんて大したことはないだろう、そう思っていた時期が私にもありました。

 

坂道を全然登らない。ローギアにしてようやく進むレベル。セカンドギアだと加速せず、サードギアでは失速する始末。これがたぶんバイクの話ではなくて車にも同じようなことが起こっている。排気量はもちろんそれなりにあるはずだが、荷台の部分に人がすし詰めになったりしているのだから、それはパワー不足というものである。キツイ坂道になるとやっぱりつらいらしく、かなり低速で登ることになる。それを打破すべく勢いをつけて登ってしまえというのがタイ流らしい。クラクションを鳴らしながらガンガン追い抜いていく。怖い・・・

 

ギアもパワー重視のため、エンジンの回転数がヤバい。休憩をいれていかないと熱ダレを起こしてしまいそうだ。

 

峠道を登り終えてひと段落。正面に見える岩山が絶景でほんの少しだけ登ってきた苦労を労ってくれる。

IMGP0358

峠を登り終わったら下りがある。このくだりも結構キツイ勾配で油断しているとすぐに加速してしまう。

マニュアル車にしておいて本当によかった、エンジンブレーキ様様である。

 

大方下り終え、また平坦な道につながるころ寺院が見えてきた。

タイ語で名前が書いてあって一文字も読めないがせっかくだから寄ってみよう。

 

もちろんガイドブックに載っているようなところではない。それでもすさまじい煌びやかさである。

IMGP0386

日本に伝来した仏教とタイに伝来した仏教。教義が同じはずなのになぜこんなに差がついたんだろう。日本でいえばキンピカなのは金閣寺だけである。とはいえ日本に金がなかったわけではない、そもそもタイの寺院の金色は多くがペンキらしい。それに必ずといっていいほど寺院の入り口にいる三叉の蛇は日本にない。タイのコンビニで立ち読みした仏陀の漫画だと複数の頭を持つ蛇のとぐろに座禅して悟りを開いたみたいだ。うーん、こうも変わりますか・・・

 

入り口にいる狛犬。日本のより大分強そう。

IMGP0401

世界を旅行するうえで宗教の勉強はやっぱり欠かせないな。無宗教だけどちゃんと勉強しよう。

 

寺院を出て給油する。スタンドへ行くと大抵笑われるが冷ややかな笑いではない。ちなみに満タンのことは「テム」というらしく、この言葉だけを頼りにガソリンを入れている。ちなみにありがとうは「コープクンマークカッ」という。ちゃんと文字として書くとコープクンマークカップなんだけどタイではッのあとの子音を発音しない。ちなみにガイドブックに載っている「コップンカー」もありがとうの意味合いだが、通常は女性が使うタイプの言葉らしい。周りからするとレディーボーイっぽいとのこと。

 

小さな看板はもちろんすべてタイ語だが大きいものは英語表記もある。3kmのタイ語を素直に読むと3nmに見える、kmのあとにsをつけるのもなんだか異文化である。

IMGP0405

北部はいい道が多い。タイのロードマップには道路の整備状況、そしてそこからの景観が数値化して載っている。私は大学のころ、感覚を数値化する研究をしていたが、そこで難しかったのはどうやってその数字を定義するかだった。でも、この国ではそんなこと気にしない。書いたやつが「すばらしい」と思えば5がつく。

 

そしてすばらしいのは景観で5がついている道路はちゃんとすばらしい眺めを約束してくれることだ。

IMGP0458

めっちゃ気持ちいい。高地だからか気温も穏やかでちょうどいい。走ると爽快で気持ちいいが、停まりたくなる絶景が続くので迷うところである。

 

峠を走る主要道路から脇に逸れる細道がいくつもある。どこかの村につながっているのか、それとも田畑につながっているのか。ここは枯草や色の変わりつつある葉が多い、紅葉の季節というわけではないだろうが、そうなるくらい気温が下がる場所なんだろうな。

IMGP0459

峠道を三度越え、平坦な道を進むころには光に黄色が混じってきた。

そろそろつきたいなと思っていたころにワットロンクンに到着。

IMGP0484

おおおおおお!かっこいい!

 

ここワットロンクンはタイを代表するアーティスト チャロムチャイ氏が私財を投入して造った場所らしい。入場料も驚きの無料。だから観光客がわんさかいます。

 

よしよし、近寄って・・・

IMGP0495

IMGP0499

IMGP0501

センスより業を感じる創作物だな・・・地獄絵図を再現しようとしているのか。

しかしながら、ここは無料の施設。そういったパンフレットはあらず・・・たぶんお土産コーナーみたいなところにあったんだろうけど、夕暮れも近いからとんずらしちゃいました。

 

広角レンズで撮る。このレンズは広い範囲を画角に収めることができるのに加え遠くのものが小さく映る特徴がある。これ全部手作りなんだもんな、もちろん一人でやってるわけじゃないんだろうが素直にすごいわ・・・

IMGP0503

 

入り口のお二人。日本でいうところの阿吽だろうか。ちなみにこの二人の覇気だけでは観光客を御することは難しく、メガホンを持ったやる気のない朝黒のおっさんが通路の中央で人を誘導している。

IMGP0508

右のほうの人。こういっちゃなんだけど阿吽と比べて弱そう・・・アバラが見えるほど痩せているからか。

そういえばタイって上半身鍛えぬいたラガーマンとか見たことないな、土建屋さんとかもみんなスマートなんだよなぁ。

IMGP0523

守護神らしき二体をやり過ごし、寺院の内部へ。撮影は禁止でしたが、やっぱりタイらしく豪華絢爛という感じでした。

 

出口側から寺院を撮影。すっげー細部までこだわって作ってある。屋根の上にいる龍は一つとして同じものがない。象や魚、鳥みたいなのもいた。この白亜の城はどういうイメージで建てられたんだろう。

IMGP0558

出口からすぐに剣山の天井がある通路。あ、やっぱり地獄っぽいな、ここは。

IMGP0566

この通路を超えると菩提樹で瞑想する仏陀がいる。いや、もう悟ってお釈迦さまになってんのかな。ここに来たタイ人はみんなすべからく礼拝していく。とりあえず見様見真似で参拝しておいた。

IMGP0572

途中の通路にある絵馬のようなもの。それぞれの願いが書いてあるように思う。日本の絵馬は京都の貴船神社に端を発しているという。古来、馬を供物として捧げてきたが、何分馬は高級品なので馬を書いた板を奉納したことが絵馬の走りだそうだ。タイにもそういった物語があるんだろうか。

IMGP0568

帰り際にひと際豪勢な建物を見つけた。とにかく豪華絢爛である。

白亜の城は色がないからこそ細かいディテールに目が向いていたが、ここまでキンピカだと存在そのものに圧倒される。

IMGP0590

何かと思って近づいたらデカいトイレでしたね。さすがアーティスト。

IMGP0592

あとお土産屋さんもここに併設されてたんですが、日も大分傾いてきていて宿も着いたら探そうくらいに思っていたのでもう出発。短時間だけど立ち寄れてよかった、ワットロンクンはすごい!

 

そこからまたバイクを走らせて目的のチェンライに到着。この街には時計塔がライトアップされる有名な観光スポットがあるのでその近くのホテルを確保。当初目的にしてたホテルはすべて満室で2,3軒探し回ったけど結果200バーツの格安宿を見つけました。案内された部屋の前にある廊下にゴキブリの死体が落ちてましたが、まぁ安かろう悪かろうってことでノープロブレム!さっそく時計塔を撮影しにゴー!

 

時計塔に続く道は怪しげなバーストリート。カメラを向けていたら店の先にいた女の子数人が店内に入っていったのでひょっとしたらそういうお店もあるのかもしれない。

IMGP0610

やってきました、時計塔。

問題はここをどう撮るかなんだが・・・・正直ライトアップされる建造物なんて世界に無数にあるからな。タイらしさというかそういう画を入れたいところだ。とりあえず時計塔を入れてパシャリ。

IMGP0624

流れる車列、動かない時計塔。完全によく見る写真になってしまった。たしかに時計塔は奇抜なデザインだけど何か足りないなー・・・ボーっと交差点を見つめる。交差点はランナバウト式(信号がなくすべての車が円状の交差点に時計回りで入っていき、左折で出ていく方式)でひっきりなしに車が走っている。うーん・・・そうだな、バイクを入れよう。

タイに来て感じたのがバイクの多さ。言葉では知っていても、やはり体感するとすごい。タイっぽいっていったらバイクに尽きるよな、バイクを入れて撮るか。

 

そこから1時間は経っただろうか。

全然撮れない。ランナバウト式の交差点は伊達ではない、ずっと走ってる。しかもバイクはチョロチョロと車列を抜けるので本当に写真に写らない。しかもタイらしく三人乗りをしているやつらやノーヘルのやつらほど運転が速いので思うように写真に納まらない。

 

諦めかけたそのとき、後ろで騒ぐ外人に驚いたおばちゃんが目の前で停まってくれた。

IMGP0672

すかさずシャッターを切る。

 

ありがとう・・・何に感謝していいかわからないけどいただきますのときもそんな感じだし今回もそれでいいや。

 

このあとコンビニでキットカットのアイスを買ったんですが、よく見るコーンタイプのアイスにキットカットが垂直に埋め込んであって、あまりの硬度に前歯が折れるかと思いました。

 

そうして宿について廊下を歩くと、ゴキブリの死体が2体に増えてました。ってか、最初の一体を片付けろよ・・・

 

明日も距離は短め、写真撮影の時間に重きを置いて行動しようかと思います。

 

それでは!

 

 

ブログ村に参加してます。よかったらクリックお願いします^^
にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村

4 Comments AsiaSoutheast Asia

About the Author

4 Responses to “2016年1月16日 チェンダオから北の街チェンライへ”

  1. FFに出てくるラスボスみたいなのがいるな・・・。それにしても空がいい青さだねぇ。

  2. >keesky
    コメントありがとう!たしかに天野絵に通じる何かがあるよね。
    ジョジョのスタンドでもいそうだけどもうちょっとスリムさが足りないかな。

    タイの空は本当に真っ青だよ!冬じゃなくて夏の高い山なら日本でたくさん見れるんだけどなー

  3. 会社で笑いを必死にこらえつつ読ませていただいてます!(笑)
    時計塔とバイクのおばちゃん!素晴らしい!!!

  4. >さんちゃん
    コメントありがとうございます!楽しんでもらえてたら一番うれしいです^^
    自分もバイクに乗る人間だからこういうのもなんなんですが、とにかくちょこまかと動く連中なんですよ、やつらは・・・
    その点おばちゃんはすばらしいモデルでした!ちゃんとヘルメットもかぶってましたしw

コメントを残す