みなさん、こんにちは。本体はタイのプーケット近くまで来ました、コンビニでジャンク漬けの宮下です。

更新が遅れてしまってすいません。日本一周のときはただ単に気が進まなくて書かなかったことも多かったんですが(←何)
タイに来てからは通信環境が良くなくて更新できないことがあります。

ご存じかとは思いますが海外で携帯を契約しなくとも、WiFiという機能を使えばネットが可能です。
日本だとあまり普及していませんが、海外では多く利用されていて、どこの安宿でもWiFiが必ずあります。
ただ、そのWiFiがピンキリで部屋までちゃんと届いているものから、エントランス付近にしか電波帯がないもの、オーナーが寝るときに本体の電源を落としてしまうことなどもあります。で、いざ作業!となったときに電波が来ていないことを確認し、パソコンをそっと閉じて就寝する日も少なくないのです(値段交渉時に確認するんだけど数時間も使うとやっぱり波がある)。

よく言葉なんか通じなくてもなんとかなる!とかって旅の先輩が言ってますが、私の体感としては「それなりになる」というほうが正しい気がしますね。文句言っても向かうだって全然わからないから笑顔で相槌打つだけですからね、相手が何か言ってるときはそれは私のリアクションなんですが・・・・

あ、いきなり言い訳で始めてしまいました。
まぁ、個人的にはこの日記をリアルの旅程に追い付かせたいのが本音です。

楽しいって言ってもつらいことも多いし、やさしい人も多いけどみんながそうじゃないからその人たちがやさしく感じるわけで・・・
思うこととか感じることとか、そりゃもう濃い日々なのでなるだけ克明に記録したいんですけどね。

今、大体十日遅れの日記を書いてるんですけど、それくらい経つとすでに思い出が美化されてる実感があります。
日記を読み返すと結構平穏無事にツーリングしてる感じになってるなーと思います。

出来事として頭に来たこととか、困ったことはたしかに覚えているんですけど、その時の怒りとか不安とかだんだん思い出せなくなります。
そういう怒りとか不安が文章に乗っかって自分の視点みたいなのが生まれるんですが、最近それが起こりにくいんだよなぁ。

だから、ちょっと安くてWiFiも繋がるいい感じの宿を見つけたらそこに滞在してババっと書き上げようかと思ってます。

 

—1月17日 日記ここから↓—-

はい、この日は1月17日、前日にタイの古都チェンライを訪れた私は街道より峠道を走りたくなってどんどん山に分け入っていくという話ですね。起きたらさっそく行動開始。泊まった宿はルームシェア形式でしたが、その日にいたのは私とオランダ人とトカゲ二匹だけでしたね。まぁ、安宿とはそういうところです。ちなみにこのオランダ人と世間話をしたときに「オランダ」が聞こえなくて「オークランド?あんたオークランドから来たの?」と3回くらい聞きました。最終的に彼は「アムステルダム」って答えてましたからね。ネイティブと英語で会話するにはまだまだ大変さが残ります。

 

そんな宿をあとにして向かうのはひたすら山の中。特にこれといった目的地を決めずに、頃合いを見て引き返すというノープランをやってみることにしました。ノープランとか危ないんじゃないの?って思う人もいると思いますが、ノープランは鍛えられます。運は鍛えることができませんが、ノープランはノープランなりに上手になります。あんまりしっくり来ない人はノープランでフラッとでかける練習をおすすめします。

 

街中でガソリンをマックスにしていざ行かん、タイの峠道。下はタイ北部でよく見かける道の風景。こういう気持ちのいい木陰の中にくぼみやズレがあったりする。

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林から覗く水田。もう少しで苗が入る時期だろう。ちなみにコンバイン?とかは珍しく、一列になった人間が苗を植えていくらしい。

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そのまま進んでいくとだんだん道に高さが出てくる。車幅のわりに全然車が通らない快走路を自分の好きなスピードで軽快に走る。横を見れば日本では到底見ることができない風景を満喫することができる。好きなタイミングで好きな時間だけ、移動や休憩を気軽に選ぶことができる。自走車両の、特にバイクの大きな強みだと思う。そして私は旅も始まって間もないこの地で確信しましたね、タイ北部のツーリングがたぶん一番気持ちいいと。

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しばらく走るとお寺を建設中の様子。休憩がてら見物する、青空に金色の塔が映える。金と白って相性いい組み合わせだったんだなー。

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そこからさらに北に走って国境付近の山の街にたどり着いた。この辺りは蒋介石が中国から台湾へ逃亡した際に、その一派が南下してタイに移り住んだ人たちが多く住む地域らしい。実際、ここで遭った子供たちには「ニーハオ!」と挨拶された。

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さらに奥を目指す。人家まばらな土埃の舞う道をタイカブでグイグイ進んでいく。

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行ける所まで行ってやろうと思ってきたが、人の気配がどんどんなくなっていくのはまずい。もう少しだけ走ったらやめようというところで女の子たちが空き地で遊んでいる、中学生くらいだろうか。暫定的に決めたGooglemapの目的地を見せて、「こっちであってる?」みたいにジェスチャーする。言葉は本当に一言も通じない。彼女たちは何やら相談しはじめた、全員芳しくない表情だ。

 

A「こいつあの遺跡に行く気だわ」

B「村長に報告しよ!」

C「賢者の石を持ってるとは思えないわね」

B「やっぱり村長に報告しよ!」

 

こういう会話してんのかなーって思っていたら一人が✖サイン。道はあっているはずだがここは素直に引き返そう。

 

手ぶれ補正を完全に無効化しそうな坂道をひたすら下りて、ようやく人の生活が感じられるところまで戻ってきた。考えれば考えるほど無謀だった、戻ってきて正解のパターン。下りは登りと別の景色が楽しめるといつも思う。登りではただひたすら道の先を見ていたが、復路ではその眺めを存分の楽しむことができた。

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その眺めの中、遠方に何やら建造物が見える。・・・あれ?狛犬でかくない?

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建造物は気になるがものを腹に入れないと力尽きてしまう。さきに食べ物を探そう。適当に腹にたまりそうなものを探りつつ走る、この地域に限ったことではないがタイには道沿いに多くの露店があるので非常に助かるし、食べ歩きとしても楽しい(歩いていないが)。そして数ある屋台の中でひときわ輝きを放つものを見つけた。

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ごくり・・・値段を聞くと150バーツだという。買おうとすると「To go?(持ち帰り)」と英語で聞かれたので「For here(ここで食うよ)」と返す。店のにーちゃんは「マジかよ・・・」って顔してました。

 

で、出てきたのがコチラ。たしかにデカイ・・・なんたって鶏一羽分だからな・・・

中にはちゃんと香草も入っていて味はすごくいい。最初の2,3口はステーキみたいでした。あとの残りは気合で食いました。隣にいたグループがやさしく話しかけてくれて完食するのを応援してくれました。

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ちなみにこっちに来て驚いたんだけどタイの人は残すのとかあんまり気にしないみたいです。焼いたサツマイモも皮を食べずに捨ててしまうという文化。まぁ亜熱帯・熱帯地域では果糖豊富な果実がやたら獲れますからね、あんまり飢餓とかは歴史にないんでしょう。

 

食べ終わって兄ちゃんにさっきの写真を見せる、デカイ狛犬が写ったあの写真だ。

兄ちゃんは接客英語くらいは話せるものの道案内とかまではできないようだ。なかなか伝わらない説明にしびれを切らして、俺についてこいとジェスチャーしてバイクをキックする。男気炸裂、黙って俺についてこいとは・・・感謝しながらついていく。するとそこから二軒だけ離れたお店についた。

 

「ここのねーちゃんに聞け、英語が話せる」

 

あ、そうだよね。まだチキンいっぱい売らなきゃいけないもんね、ありがとう。タイの人は散歩もバイクでするんじゃないかと思うくらい、バイクとともに生きているなぁ。ねーちゃんに話を聞いてお寺への道はわかった。走ってきた道とは違う道を進み、入り口に到着。

 

鳥居だ・・・寺じゃなくて神社なんだろうか。バイクを置いていこうか迷ったが、さきほどのにーちゃんが持っているバイク愛を見習って境内にバイクで侵入することにした。

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300mほどだろうか。境内にしては赤土の道が長すぎると思った矢先に見えてきました、デカイ狛犬。

第一印象は「奥のやつの目、怖ッ!」でした。目の奥から狂気が伝わってくるデザイン。

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近くで見るとやっぱりちゃんとデカイ。スフィンクスには遠く及ばないだろうが、それでも世界に存在する動物?の像としたらけっこういい線いくかもしれない。

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こっちは子供もついている。この写真は上の写真と同じく大きさを比較するものを入れて撮ろうとしたんだけど、ついていたのが広角レンズだったのでやたらと大きく見える写真になってしまった。

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中に見える本殿らしき建物、実はこれお茶屋さん。入り口にいた女性が中に誘ってくれ、お茶を淹れてくれた。

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沸騰したお湯を使っているから腹痛にはなるまい。ちなみに淹れてくれたお茶は緑茶だった。

まさかタイに来て、こんなにうまい緑茶を飲めるとは・・・

 

その後も、問答無用でお茶を淹れてくれる。

「お金全然ないよ」

困った顔で断ってもそんなのお構いなしにガンガンお代わりを淹れてくる。

一杯いくらなんだ・・・まさかそういう商売なのかなぁ。

 

お茶を飲んでいるカウンターには結構いい値段のお茶の葉が並べられていた。

やばいなぁ・・・

これでお金要求されても払えないかも、なんて考えて切り上げるべく財布を出す。

「もういいよ、おいしかった。いくらですか?」

 

すると笑顔で首を横に振った。

 

言葉は伝わらないがどうやら無料でいいらしい。

旅をして親切にされるといつも思う、どうしてこんなにやさしくしてくれるんだろう、と。

 

それは宗教的な理由なのか、その人の資質なのか、それとも反社会的な企みなのか、結局どれだとわかることもない。でも、やさしくしてもらう度、人に返せる人間になりたいと思う。

 

単語をかいつまんで聞くとどうやらアカ族の女性らしい。アカ族と言えば高橋さんに連れて行ってもらった少数民族の村で写真を撮らせてもらった人たちの部族だ。やさしい人って自分の名前じゃなくて所属で名乗ることが多い気がするな。

 

深々と頭を下げてお礼を言う。このお茶のもとになった茶畑を見るためにその場を後にした。

 

天気はいいし、お茶はうまいし、人はやさしいし最高である。タイの北部に大分ハマりつつある自分を感じながら、ローギアで急な坂道を下りていく。ホントにマニュアル車様様だ。

 

先ほど飲んだお茶が胃の中でちゃぽんちゃぽんなるのを感じながら、石だらけの道をガタガタ下りていく。その先には南国の茶畑が山の斜面を埋め尽くすように広がっていた。

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ぉお・・・・美しい。

タイにこんなところがあるなんて想像してなかった。畑の中に散在するヤシの木がたぶんこの景観を初見にしている気がするなぁ。

 

味よし、人よし、景観よし、北タイは最高です。

 

しばらく景観の余韻に浸ったあと、陽が傾いているの気づいて慌てて来た道を引き返した。

 

帰りは下りだから楽チンだと思っていたが、その下りがきついのと長いのでペーパーロック現象起きるかとヒヤヒヤでした。マニュアル車じゃなかったら休憩挟まないとやばかったかもしれない・・・

 

そんなこんなでファーンというチェンダオに近い街に下りてきました。

充実した一日だったー。

 

明日はチェンダオに戻ります。

それでは!

 

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