北の将軍より冬の将軍のほうが気になるみなさん、こんにちは。ここ一か月天気予報を見てない宮下です。

 

国際ニュースを見ると台湾が地震で大変みたいですね。台湾は東日本大震災のとき、相当量の援助をしてくれたと聞いているので是非募金したいんですが、マレーシアで募金箱はあんまり見かけませんね。誰か、多めに入れてあげてください!

 

あ、チェンダオ山から下山した続きの日記書きます↓

 

—1月21日 チェンダオ出発の日—

昨日は大洗濯大会と写真編集大会でほかのことは全然やらなかった。山で汚れた服や靴やカバンを丸洗いして乾燥の仕事を太陽に丸投げしたあと、ひたすら部屋でちまちまと作業していた。そのおかげでその翌日、つまり今日にはすべて準備が整い、晴れて出発ということになった。

 

出発前に高橋さんから借りているバイクの工具やタイヤチューブについて自分のものを揃え、いざ出発となったときに二人の来客が。そういえば高橋さんが友達と温泉に入りにいくと言っていたから多分その人たちだろう。挨拶して荷物の最終チェックをしていると少しだけ話すことになった。

 

そのお二人のうち、お一方が旅人で20数年に渡って世界を旅している人だという。思いがけず貴重な体験談やアドバイスをもらい、出発直前になって大きな餞別をもらった気分だ。聞いたことすべてを書くと文の量が大変なことになるし、かといってそこを大きく端折ると言葉だけ紹介する形になってアドバイスの重みがなくなってしまう。ということでその内容は私自身の胸に仕舞っていざ出発!

 

今日の目的地はチェンマイというチェンダオから南へ70kmほど進んだ街だ。なぜそこに行くかと言えばバイクでマレーシアの国境を越えるためにいくつか書類を作らねばならない。その書類作成方法はぽこけんさん夫妻という海外ツーリングのエキスパート(高橋さんも敬意をもってそう表現していた)がそのブログに記録してくれているのだが、かなりの応急処置的な対応になってしまい、時間もお金もかかったらしい。そんな中で、ほかに方法を見つけたら教えてほしいということが書かれていた。普段からブログを楽しく、また有用な情報として拝読させてもらっているので恩返しができるかもしれないと考え、チェンマイの陸運局を訪ねることにした。バイクの名義変更もここでしたんだし、車輌のことなら陸運局でやってもらうのが筋でしょ!という単純な発想である。

 

お世話になった高橋さん夫妻に別れを告げてバイクのエンジンをかける。この時のワクワク感といったらたとえようがない。人間が感じる情動はどれが最高か簡単に論ずることはできないが、私自身はワクワク感を推したい。そのくらい尊いものだと思っている。

 

そんな状態で出発したので少し走ってすぐに休憩を入れる。気になったところでバイクを停め、街で買ったコーラを飲む。こうでもしないとすぐにでもやらかしてしまいそうなので一旦落ち着こう。

 

そうだ、少し離れて今の自分を見つめた方が良い。旅の相棒から少し遠ざかる。

こんな小さいバイクだと飛び出してきたゾウを轢くんじゃなくて、逆に轢かれそう。
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道沿いから見える・・・何だ?集落ではないし、あの濁った水で泳ぐのもちょっとなぁ。たぶん釣り堀とかそんなところかな。

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このあとは綺麗な幹線道路やチェンマイの街並みがあるのだが思いのほか写真が残ってなかった。やっぱり緊張していたのかもしれない(笑)しばらくして目的地近くに到着。

 

陸運局に続く道には信じられないほど高い並木道がある。バイクの名義変更で高橋さんに連れられて一度見てはいるが、それでもそのサイズにいちいち驚く。日本なら強風で折れる危険性があるから伐採!とかありそうだけど、タイではそういうことないんだな。

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陸運局は目と鼻の先だが、腹が減っては戦はできないということで並木道にあるお店で腹ごしらえ。バーミーナムというラーメンみたいなやつを注文。口の中に広がる風味も、目の前に広がる光景もすべて外国を感じさせる。

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食べ終わったら店員さんが英語で話しかけてくれた。名前はゲーさんと言うらしい(タイ語の発音難しいので違ったらすまん・・)。日本から来たというと友達がいるという、でもよく聞いてみたら韓国と勘違いしてたみたいだ。「これからマレーシアにバイクで行きたい。その手続きが陸運局でできないか聞きに来た」というと驚いて写真を撮らせてくれと言う。こちらも願ったりでお返しに撮らせてもらう。こんな太陽が照り付ける地域にいて肌が綺麗とか頑張ってんだろうなぁ。

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このあと勇んで陸運局に乗り込む。受付でお姉さんに話しかけたら英語は話せないみたいだが、こちらの話を熱心に聞いてくれる。たぶんところどころに知っている単語が出てきているのでそれを頼りに話を推測してくれているんだろう。そして一番奥に座る女性のところまで案内される、どうやらこの人がここの責任者のようだ。

 

「英語は話せますか?」

「マイクラップ(いいえ)」

 

否定までタイ語とは・・・完全に通じないのかもしれない。

ただこちらに来て思ったがコミュニケーションは言葉が通じないところの先が勝負だ。

自分が熱意を持って何かをやりたいならそれを伝える努力をするべきだ。

 

「バイクでマレーシアの国境を越えようと考えています。これには前例があって私の友人が実行しました。その時にこの書類を用意したようです。陸運局なら作れると思ってここに来ました、可能でしょうか?」

 

ゆっくりと話すと、真剣に、丁寧に相槌を打ちながら聞いてくれる。

 

マレーシアの自賠責、マレーシアのナンバープレート(シール)、そしてタイ語で作られた車検証の英語バージョン。これらがマレーシアの国境を越えるために必要な書類だが、話が終わるとひとつひとつを手にとってまじまじと見る。

 

結論から言うとここでマレーシアに渡る書類を用意するのは不可能だった。彼女いわく「ここでできる国境の処理はラオスだけだ」と言う(正確にいうとそう言われた気がしたが、間違いないという確信がなぜだかある)。バンコクの支局でできるか?と聞くと首を横に振りながら何か言っていた。それが「できない」なのか「知らない」のかわからない、行ってみる必要があるな。そうだ、行ってみなきゃわからない。地球の歩き方やGoogle先生でも出てこないなら自分でやってみるしかない。今回、チェンマイの陸運局ではマレーシアに車輌持参で渡る書類を用意することができないってのがわかっただけでも収穫だ。

 

まぁ・・・そりゃそうか。今いるチェンマイから国境まで1000km以上ある。いくら陸運局が貨物や車両の扱いを専門に行っているとはいえ、たとえば青森県の陸運局で奄美大島のフェリーチケットが買えたりはしないもんな。

 

知らないうちに結構時間が経っていたみたいで外に出たときには三時くらいになっていた。数日前にタイの北部をツーリングした感触だと暗くなる前にホテルを見つける必要がある。それは道路のところどころが陥没していたりするためだが、ここチェンライはそれに加えて交通量が多いという問題がある。昼間にウィンカーを出さずに曲がったり、逆走したりする連中が、夜になって急にそれを正すことはないだろう。

 

バイクにまたがって市内を回る。チェンマイは人気の観光地で市街の中心にたくさんのお寺があり、その四方を一方通行の道路がぐるりと回っている。この一方通行の道路は時計回りと反時計回りがあり、日本ではあまり見ない感じの交通網になっている。その道路を目印に細い支流の道路に入っていき、宿を探す。宿の表記に「HOTEL」という文字を見ることは稀だが、「Wi-fi」はかなりの頻度で書かれているので、それが書いてあったら宿だと思ってほぼ間違いない。ドミトリー(相部屋)で250バーツ(750円)という宿を見つけた。部屋を見る限り清潔でベッドにマダニは見当たらないし、Wi-Fiが使えてホットシャワーもある。よし、寝床は決まった。

 

今日の予定は陸運局でマレーシアに行く手続きについて確認することだけだったので、正直チェンマイに何があるのか全然調べてない。とはいえ、時間もそれなりで調べている時間自体がもったいないのでテキトーにバイクを走らせて気になるところで停まる作戦にした。

 

さすが観光の名所だけあってすでに道路はタクシーやトゥクトゥク、バイクや車で埋め尽くされている。本当はこの数の車両をある程度の余裕持ちつつ許容できる道路幅なんだが、商店の前には必ずバイクが駐車される。まるで血管が詰まって血流が悪くなるのと一緒だ。

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流れに乗ればもちろん普通に回っていられるが、停まらないと写真が撮れない。狛犬のところにトラがいるお寺があったのでそこにバイクを寄せてヘルメットを脱ぐ。ちなみに寺の名前は一文字も読めない。

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門のトラはビックリするほどデフォルメされていたが、やはり建物自体は荘厳である。色も鮮やかだがそれに加えて細工が非常に精巧だ。美しい青空にクッキリとその輪郭を主張していた。どの国でもそうだけど屋根とか屋根にある装飾品って青空と調和するデザインだよね。自分で作れって言ったら絶対おかしいことになりそう、デザインって発明の一種だよなー。

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隣の建物にも似た塔があった。その下ではハトがずっとイチャついていた。

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屋根下にいた龍は塗られた金色が大分剥げてきている。でも、こっちのほうが迫力もあって侵入者がいないんじゃないかと思うような姿だった。最近気づいたが寺の写真を撮ると縦の写真が多くなる、なぜだ・・・

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夕日を浴びる神様。寺だから仏さまなのかもしれないが、見慣れぬデザインだったので区別できない。頭に上にも塔が乗っている。

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このままでは一か所に留まっているだけで夕日が完全に落ちてしまう、という謎の焦燥感に狩られて移動。本当は自分が気に入ったらそこにずっといればいいんだが、〇〇の都!とか言われるとついつい欲張りたくなります。そうです、煩悩の塊の俗物なんです。なので俗っぽいものがあったらそこに停まります。

これは日本であまり見かけなくなった電話ボックス。ドラえもんは本当に人気があって、コンビニに入ると本やシールが売られたりしてます。

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そしてあっという間に陽が暮れてしまった・・・この時間の曇って綺麗だなー(現実逃避)

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寺から徐々に観光客がいなくなる。屋台をしていた現地の人も片づけをはじめて、あれだけ賑やかだった場所ががらんどうに近づいていく。そういえば今日はあんまりおもしろい写真撮ってないなー・・・ということでキワモノレンズで撮影。これは魚眼レンズといってものすごく広い範囲を湾曲しながら収めるレンズです。魚が陸上を見るときに、水の屈折率で似たように見えることから名前がついたらしい。これで撮ると普段見る画とは大分違うも画になるのでおもしろい。

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その後、夕飯を買いにセブンイレブンに寄る。そのセブンイレブンの前にすら露店がずらりと並び、さらにそれをバイクが封鎖する。そうして狭くなった道を車が我先に走り、わずかに残された隙間を人間が歩く。色彩や物のデザインもそうだけど、とにかくいろんなものの密度が高い。そういうところがタイの街のゴチャゴチャ感をより一層際立たせていると感じる。

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コンビニ入って仏陀の漫画(タイ語)をなんとなしに見たら結構面白くて熟読してしまった。やはり絵の持つ情報量はすごい。謎の満足感を得て外に出てみると陽はとっぷりと暮れ、かといって真っ暗ではない黄昏の時間に。そんな街の様子が伝わるように広範囲が写る魚眼レンズを再度使用した。

なんか街の写真っていいよね。自然の風景じゃないけど好きです。

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このレンズは端が湾曲する特徴を持つ。それが中心に視線を引き込んでドラマチックな演出に向いている気がする。絵画の技法なんかでもたまにあるよね、特に漫画とか。

 

ここから先は三脚を立てないと撮影できない時間なのでおとなしく撤退。宿に着いたら八人部屋に泊まるのは私ともう一人だけで、その一人も早々にバーに繰り出していったので結局独占状態。途中でヤモリが二匹いたが、なんかもう何も感じなくなっている自分がいてそこにちょっと感動した。

 

明日もまた南下します。マレーシアもだけどまずはバンコクまで行かないと!

それでは!

 

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