みなさん、こんにちは。デッドプールを見てミュータントも大変なんだなって思った宮下です。

 

みなさん、見てないですか。まぁ、公開してまだ二日ですからね。

最高にネタばらししたいですが、そこはいい大人なのでグっと堪えますよ。

 

今日はアンコールワットでガッカリした後のベンメリア遺跡の話です。

ラピュタのモデルにもなった(という噂がある)場所なのでかなり期待してました。

 

では、日記の続きです↓

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たしかにカンボジアの道には警察がそこら中にいるし、交通事情もよろしくない。

バイクのエンジンから少しずつオイルは漏れているし、ガソリンスタンドはなく個人商店で砂埃をかぶったガラス瓶に入ったガソリンの純度も気になる。

 

ホテル専属のトゥクトゥクドライバー・ボンのトゥクトゥクに乗せてもらう理由はたくさんあったが、それではせっかく自分で走ってきたバイクがあり、それに乗って自由に走れるという利点がなくなってしまう。かといって不安要素は払しょくできないので折衷案をとりたい。ということで、この日はボンと二人でツーリングしようと決めた。

「人が乗る荷台をはずして、バイクオンリーで来てくれ」

この意図がなかなか伝わらなくて苦労したが、次の日の朝にはちゃんと単車の状態になった彼の愛車でホテル前に待機してくれていた。

 

「今日一日カンボジアを走るティーチャーだね、よろしく!」

返事も昨日と違ってyes, sirではなく親指を立てるスタイル。なんだかんだで、外国の人とはじめてツーリングするなぁ。

 

先導するボンは時折後ろを見て調子を聞いて来たり、警察がいるところではなるべく近くで走行するように気を配ってくれた。

 

彼は出会った当初「警察は賄賂欲しさに外国のバイクを停めてくる」と言っていた。それは立場上、トゥクトゥクに乗せるための口実かと思っていたが、実際警察の近くを通るときにはいつも以上にゆっくり進み、私が無事に通過できるかどうか少し先で見守っていてくれた。そういう心配はあったものの、道自体は非常にのどかだ。赤土色の道がより一層、そう感じさせてくれるのかもしれない。まぁ、これが雨季だったら本当に絶望の旅になるだろう。

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しばらく進むとベンメリア遺跡一帯のチケット売り場がある。

どうやらカンボジアはエリアごとにチケットを売っていて、遺跡の手前でそれを見せて入場するスタイルが一般的らしい。チケット売り場は主要路に沿って設置されているので、例えガイドなしでもその存在を知っていればまず見逃すことはないと思う。道で見かける民家より明らかにきれいだし。

 

一日チケットを買って遺跡エリアに近づく。途中、ボンの友人がやっているというレストランで早めの昼食をとった。最近水分は水かコーラしか摂ってない。

 

そこからまた土煙をあげてバイクを走らせる。街からほど遠い原野のような景色はタイやマレーシアで味わうツーリングとはまた違う感じがして楽しい。ただ、走っている途中で片足のない少年を見かけた、ここは地雷のある国だということを改めて痛感する。

 

そうしてしばらく走ると遺跡の入り口らしきところに着く。

ここがおすすめのベンメリア遺跡か・・・

川を渡る橋があり、その入り口で係員がチケットをチェックしている。こんにちは、と笑顔であいさつしてくる。いろんな観光客を見るとなんとなく何人かわかるんだろうな。

 

 

遺跡へ続く通路の両側には破壊されたナーガの像が鎮座していた。

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途中で見つけた保存状態の良いナーガ。細工が非常に細かいことがわかる。

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正面。模様に宗教的な意味があるんじゃないかって推測にすぐ至るんだけど、それが何なのかさっぱりですな。美術館とかもそうだけど訪れる場所とか見学するものに対する予習があるとすごく感慨深いんだよね。まぁ長期の旅をしているとその辺ずぼらになりますが。私だけですか、そうですか。

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そしてこれが遺跡本体。

おお、壊れすぎ(笑)思ったより崩壊してるな・・・大丈夫なんだろうか。

 

ここベンメリア遺跡は40kmほど離れているもののアンコールワット遺跡群の一つとされている。全貌は明らかになっていないが、その広大さはアンコールワットを凌ぐとも言われている。ジブリ映画「天空の城ラピュタ」のモデルとなっているという噂がまことしやかに囁かれているが、この遺跡が有名になったのは映画の公開後なのでそれはデマではないかという見解のほうが説得力がある。まぁ、これだけ森が石造りの遺跡を飲み込んでいる様子はたしかにラピュタっぽい。

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観光客はいるもののアンコールワットのそれよりもはるかに少なく観光しやすい。右から反時計回りに遺跡を周回する。崩れたブロックの数が尋常じゃない。たぶん、積み重なった場所には門のひとつでもあったんだと思う。

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木陰で休む女性たち。見てわかる通り樹木の幹の太さが半端ない。こうした巨木がそこかしこに生えていて、自然にも異国情緒というのがあるんだと感じた。

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あー・・・・たしかにラピュタっぽい。木に飲み込まれた古代都市っていうところがかなりダブって感じる。

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遺跡内部は崩壊が進み、人の体ほどある崩れた石の山を登ったり下りたりする必要がある。それはさすがに無理なので観光客の見学ではきれいな木道が設置されている。感謝感謝。

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壁に彫られた宗教的な画。ナーガを見たときは粘土の上にひもを押し付けた縄文土器みたいな手法でつくってるのかと思ったけど、これをみたら石に直接彫刻しているみたい。一筆書きじゃないけど、ミスれない仕事で大きな作品を作れる人は本当にすごい。

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どこを見てもタイムスリップしたような不思議な雰囲気がある。木が巨大で木陰もそれに比例するから遺跡見学中は涼しく、とても居心地がいい。あたり一面この景色なのでまるでどこか別世界に来たようだ。とても過ごしやすく鳥のさえずりなんかもところどころ聞こえてくる。ビール片手にBBQしたい。

 

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ちょっと高台みたいな場所から遺跡を見る。率直に言うとゲームに出てくるダンジョンだよね。

 

これはもうすごいワクワクするし、メチャクチャ楽しい!

 

別に何かギミックがあるわけじゃなく見学用の木道をただ歩くだけなんだけど、それでも「あの角の先には何があるんだ」っていう感覚を味わえる。若い人だけじゃなくていい大人でもワクワクするんじゃないか、これは。この遺跡の中から見える風景でここが一番好きです。

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これは何かのレリーフかな。ゲームだとこの石のくぼみに水晶をはめ込んだりすると「どこかで何かが動く音がした」ってなるんだよね。こういうしょうもない話も友達と行ったりすると、めちゃくちゃ盛り上がったりするんですよね。場所によって単独行動のほうが気分が盛り上がったり、仲間と一緒のほうが楽しかったりするんだよなー。

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いやー、予想以上に楽しかった。当初の予定を大きく超えて長く居座ってしまった。アンコールワットを見たあと、正直遺跡に対して何の楽しさも見いだせないんじゃないのかっていう不安に駆られたけどそんなことはなかった。

 

ボンにすごくよかったと告げてお礼を言う。これから中心地へ明るいうちに戻ることを考えると、ほかの場所をいくつも見るのは無理そうだ。とはいえ、このあたりの道はすべて赤茶色で私にとってはずいぶん新鮮に見える

 

「ゆっくりはできない」と言うボンを流しながら写真を撮る。これは遺跡正面のとおりで植物の屋根を持つ家がいくつも並んでいるが、商売のため雰囲気を出そうとこういう風にしているのではなく、向こうの標準的な家屋がこういうものらしい。もちろん都市部にはこうしたものはないが。

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結局アンコールワット周辺にあるどこかの遺跡に行くことにした。人はたくさんいるものの、あの辺りは街からほど近いし、遺跡も集中しているため気が向いたところにふらっと立ち寄ることもできる。帰りは違う道を走ろうとボンに提案したが、警察に呼び止められなかったのが彼の中で印象に残ったらしく、「来た道は安全」というもっともな意見で復路が決まった。実はこの日、ホテルに帰って食事をしたレストランで会ったカンボジア在住2年の日系ブラジル人に、「パスポートの顔写真欄に2ドル挟んでおけ」とアドバイスを受ける。それがこの界隈の常識らしい。警察は賄賂でなんとかなる、というのがカンボジアに住む人々の共通認識のようだ。

 

また一時間、ゆっくりと時間をかけて40kmの道のりを走る。ほかの東南アジアの国もそうだがここカンボジアはそれに輪をかけて信号がない。時速40kmで走ると一時間後にちゃんと40km先に到着する。そういう意味ではツーリング計画を立てやすい。

 

ここはアンコールワットの近くの遺跡。ここからなら夕日が見えるといってボンが推薦した場所だ。ピラミッドのように小山になった遺跡を登っていく。そこかしこで自撮りをしている欧米人を見かける。こういう遺跡というか文化が垣間見えるところに欧米人って多いよなぁ。逆に自然公園みたいなところは団体の中国人客が多い気がする。まぁ、あくまで感覚なんだけど。

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夕日は曇り空に阻まれて空の色も綺麗につかなかった。みんな落胆しながらも笑顔でそれを撮影する。写真映えしないというのもあったけど考え事がしたくてその時は写真を撮らなかった。

 

今日一日走って、やはり以前よりエンジンオイルの漏れ量が増えている。バイクを同じ時間駐車してもその下にできるオイル染みの面積が増えているからだ。

 

このバイクでラオスまで行くのは危険だ・・・今回はラオスの旅はあきらめてタイのチェンダオに戻ることにするか。

 

またの機会でラオスに行こう。

 

次の機会があるかないか、それは自分次第だ。当たり前である。

でも実際東南アジアを廻ったことで、旅に出る前と後でちょっと考え方が変わった。

 

出発前はこういうことできるのは人生で一度きりだと思っていた。仕事を辞めてキャリアがなくなることに対する不安を「人生で一度きり」という言葉を頼りにすることで踏ん切りがつけたのは事実だ。周囲の人たちがいう「危ないからやめといたほうがいい」という言葉を押しのけて出発できたのも同様である。そういうある種の捨て身のような気持で「海外ツーリングはできるんだ」って出発前は思っていた。

 

そして今、それを実行する中で具体的に何をどうしたら良いのか、全体像から細部に至るまで体験することで「なんか普通に行けるもんなんだな」という気持ちが芽生えた想いがある。だから、きっとまた来れる。タイからラオスに入り、タイの北東部に抜けて小さく一周、途中でバイクを置いてミャンマーを巡る、次はそんな風に旅しよう。

 

まあ、これが自信なんだと思う。恥ずかしながら改めて思うけどやっぱ挑戦したほうがいいんだな。

 

そんなことを考えて雲の向こうに沈む夕日を眺める。沈む前に下りないと暗い階段で人混みができるという最悪のパターンになりそうなのでいい頃合いで撤退。ボンには明日をカンボジアの最後の日にすること、一人でツーリングしたいので今までありがとう、ということを伝えた。彼はとにかく気を付けろ、またカンボジアに来たら俺を呼んでくれと電話番号までくれた。

 

ホテルに戻り、レストランで夕飯を食う。日系ブラジル人の人と会っていろいろな話をしながら食事をとる。カンボジアの生活でとまどったこと、いかに日本が暮らしやすいか、ブラジルの政治が腐っているか。話が楽しくてついついビールを飲み過ぎてしまった。明日は一人でツーリングなのに大丈夫だろうか・・

 

読んでくれてありがとう^^

それでは!

 
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