2016年1月13日 東南アジア周遊のバイク購入!

1月13日

早朝、日本と比べれば暖かいもののそれでも気温は十数度。日中に三十度近くまで上がり、夜になるとまた急激に冷える、寒暖の差が激しい。
今いるチェンダオはタイの首都バンコクから約800kmの距離にあるタイ北部の街である。

昨夜宿泊した高橋さんのお宅を陽が登ってから改めて見るととてもめっちゃ広い・・・吹き抜けということもあってすさまじい解放感が屋内にある。なんなら屋内でバドミントンができる。
二階のベランダからは田園風景の先にチェンダオ山がそびえる絶景のロケーションだ。この山が日本の山であまり見ない形で、とてもとても気になったので登ることにしたのは後日の話。
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リビングに下りて奥さんのドゥアンさんに挨拶した。ドゥアンさんはタイ人で日本に十年住んでいたことから日本語も流暢だ。ちなみにドゥアンはタイ語でお月さまという意味らしい、素敵な名前である。世間話を少しして高橋さんが庭にいることを知る。

 

靴を履いて緑豊かな庭を進む。ちゃんと手入れもされていて緑が生い茂るというより適度な距離感で配置された印象を受けた。どの植物も日本ではあまり見ないものばかりですでにかなり楽しい。

 

高橋さんは庭で調理に使う炭を作っていた。肌寒い朝に、この炭火はありがたい。手をかざしながら庭のことや今日の手続きの話をする。

 

私が高橋さんのことを知ったのはWTNJ(ワールド・ツーリング・ネットワーク・ジャパン)という組織の活動に参加したことがきっかけである。その名前で検索すればすぐにwebページが見つかると思うが、書いて字のごとく、世界をバイクで旅する人たちの組織だ。この組織を私が知った経緯は省くが、私が世界を旅するうえで東南アジアは欠かせないと考えていたおり、そこの関係者から助言をもらった。

 

「東南アジアは自分のバイクで陸路を越えられないが、この原則に反することなく自分の運転するバイクで陸路を越える方法がある」

 

その方法はめちゃくちゃザックリいうと現地の人の名義を借りてバイクに乗る、というものだ。これは私が読者の皆さんがわかるように簡単に書いているが、実際にその手続きは非常に面倒だと思われる。実際に私がお願いした感じだと、かなりの手間と根気と時間を要するし、おそらく長年その地で暮らした経験値によるテクニックもふんだんにある。

 

まだ一週間ほどしか経っていないタイでの海外ツーリングは言ってしまえば

 

メチャクチャ楽しい。完全に面白い。

日本でのツーリングがすでに楽しい人には東南アジアの海外ツーリングを満喫する適性があると思う、きっとハマってしまう。

 

これが私個人の今の感想なのです。だからこそ、ここで安易に「手続きしてもらえれば越境できる!」とかいかにも簡単に見える風に書いて、そのまま言葉の表面だけ掬って捉える人がいると、お世話になった高橋さんに迷惑がかかるから念を押して言います。

 

手続等はかなりのご負担をおかけすることになります。

 

想像してみてください。自分が普段の生活の中、海外在住の日本人から「日本に帰るからそのとき乗るバイクの手続きやっといてよ!」と言われたときの大変さ。その書類が全部英語だったら鼻血が出そうですよね。お前も無理を承知でお世話になってるんだろう!と思う人もいるかもしれない。たしかにその通りです。だからこのことを私自身が忘れないようにしようと思います。

 

で、その手続きについて炭火を囲いながら作戦を立てました。今日のミッションはチェンダオの街にあるバイク屋さんに行って、旅に使うバイクを実際に選ぶことです。

 

・・・ハイ、着きました。町のバイク屋。三分クッキングみたいですが、やっぱり短距離とはいえ海外の道を走るのは感慨深いものがあります。値段交渉はやはり現地の人のほうが強いということで、高橋さんだけではなく奥さんのドゥアンさんも一緒に来てくれました。

 

どれでも乗って試していいよ!高橋さんが躊躇する私に激励を送ります。自身もバイクに乗りながら、キックでエンジンがかかりにくいものやサスペンションの状態を確認してくれています。

 

タイのバイク屋さんってかなり大きいです。チェンダオは都会ではないですが、それでも日本にあるバイク屋よりも品数は多いです(質はお察しください)。

タイって言ったらそりゃもうバイク国家で老いも若きも好き放題バイクに乗ってますからね。ヘルメットの着用義務があるにもかかわらずノーヘルの人ばっかりで、警察に捕まってもめげずにそのまま乗ってるみたいです。そのノーヘルに対する情熱はなんなのかと思いますが、逆に集中力が高まるのかもしれません。暑いだけだとも思いますが。

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タイのバイクは日本のバイクに比べて排気量が小さいものが主流です。50ccもあるんでしょうが、中古のものだと110ccが多数に125ccが僅か。スクータータイプが多く、SS(スーパースポーツ)もどきやネイキッドもどきは数えるほどしかない印象でした。

 

とにもかくにも道の悪い東南アジア周遊には耐久力が第一なので、そこは信頼のホンダ製です。エンジン以外は極端な話、壊れたら換えれば済む話なので言ってしまえばホンダのエンジンを買うためにそれを載せたバイクを選ぶ作業です。

 

値段はおおよそ110ccで32000バーツ。125ccは37000バーツだったかな、こっちはあんまり自信ないです(走行距離は8000km~11000km)。高橋さんによれば15ccの差は実感するほど大きく、とくに巡航速度や急坂を登るときに、その恩恵はとても大きいそうな。うーん、とはいえ、ブレーキングシステムがちっちゃいままだったら90km出してる状態から急停車するのは難しいだろうからな・・・そこまでの速度は必要ない気もする。それに急坂を登るなんてそんなにないだろうしなぁ(←あとで後悔する)。まぁ、球数も多い110ccのWAVE(タイカブ)でいいだろ!ってすぐに決めました。

 

問題はどのWAVEにするか。ちょうどよく赤、黒、青の三つがあった。

赤:見た目はフツー。走行距離8000km。タイヤ溝はもうないがそれは取り替えてもらえるらしい。ブレーキが全然効かないので却下。

黒:見た目はフツー。走行距離10000km。タイヤ溝は同じくないが交換してもらえるのでOK。こっちはブレーキちゃんと効く。お寺のシールが貼ってある、交通安全祈願だろう。

青:見た目はフツー。走行距離8000km。タイヤ溝はないが(略。ブレーキもOK。こっちはお坊さんのシール。

 

黒か青か・・・デザインの問題なのかなー・・・乗った感じはそんなに変わりません。どっちにしようと悩んでいるとドゥアンさんがなにやら店員さんと話をしています。そしてどうやら黒のバイクは未成年の男の子が、青のバイクはおばちゃんが乗っていたらしいことがわかりました。

 

現地パワーすげー!

 

未成年はきっとチョロQみたいな乗り方してたに違いない。だったらマイルドな運転だったであろうおばちゃんのほうを選ぶ方が先が長い。

 

ということで青い方のWAVEを購入。タイ語で値切ってくれて31000バーツで買うことができました、本当にありがたい。

買ったら即、タイヤを交換してもらう。それもサービスとしてやってもらえることになった。一体いくら浮いたんだ・・・

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出てきたバイクは前タイヤのみ交換済みで後ろはそのまま。1mmもない溝で自転車のタイヤのようだが、この国ではどうやら普通らしい。当然ながら日本以上の安全運転が必要なようだ。

 

バイクを購入してすぐその日にツーリング。高橋さんおすすめルート、少数民族の村が連立する場所へレッツゴー!道路から見える山がとても荒々しい。日本でいうと寒霞渓に近い気もするが、あそこまで茶色も入ってなかったかな。まぁ、私が言いたいのは最高に気持ちがいいルートだってことですよ。

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土埃がもうもうと上がる道をバイクでで進み少数民族の村に到着。短い距離で多数の少数民族(顔は一緒だけど衣装や住居、話す言葉が全然違う)を見ることができるので、観光客が多く来る場所のようだ。道の脇で停まるとブレスレットを大量に持った女性に囲まれた。

 

うーん・・・まったくいらない。ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ欲しい、とかそういうのは本当に一切ない。これは完全にいらない。

 

高橋さんが必死にタイ語で「買わない」ことを伝えるが全く意に介さない。向こうだって生活がかかってるんだ!とかそういう必死さじゃなく、ただ「No」と言われ慣れてるので右から左に流している印象だ。

 

そうだ、写真撮らせてもらってお金を渡そう。それでWIN-WINだ。一人につき20バーツ渡す。

カラフルな装飾が印象的だが、表情がすごくよかったので白黒で撮影。カラーも撮ったけどそれは気が向いたら載せます。

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三人いた女性を一人ずつ撮らせてもらう。写真を撮るようになって感じることが多いが、やっぱり心の距離は表情に出る。そういった距離の詰め方もプロのノウハウなんだろうが、正直そんなのは持ち合わせていない、相手タイ語だし。そういうときは、複数の人を一人ずつ撮る。できれば若い女性グループがいい。彼女たちを一人ずつ撮ろうとすると、撮られていないほかのメンバーが被写体の一人を茶化したりする。その時、一瞬だけカメラを向けている間の堅い表情が抜ける。だからクールとかビューティフルとかヒュー!とかこっちから「笑われそうなネタ」を振るといい写真が撮れる確率が上がる気がする。ああ、これがノウハウか。結婚式場のカメラマンとかもなんか小ネタ持ってるもんなー。

 

単体でいい表情をきちっと作れるのは訓練された人間です、仕事人。そういう人はグラビアアイドルだけじゃなくてコスプレして写真に撮られ慣れてる人にもいるのでそういった人の魅力を借りて、写真を撮影すると練習になる気がします。光とかフォーカスとかボケ量とか勉強になります。

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ハッ!ツーリングの途中だった。

三人娘の写真を撮って次の村へ向かう。集落の道にはところどころ半円状のコンクリートがせりあがっていて、スピードが出せない。水道管ですぎだろ!と思ってましたが、あとで知ったところによると村人が車輌に轢かれないための減速装置でした。完全に目的を果たしてましたね。なめてました、すいません。

 

陽の光の黄色が強くではじめたころ、ようやく最後の村に到着。民族が変わると数キロ離れていないのに高床式住居を使っていたり、謎のアルファベットが書いてあったり、どれも新鮮なものばかりだった。ただ驚いたのは、そのどれもがこの場所に広がる自然に対して、とても調和しているということ。広い面積の葉や大きく開いた赤い花が咲く赤茶色の道には、意匠が細かい家よりもある程度おおざっぱで暑い日中を快適に過ごせそうな家が似合うよな。似合うってのはたぶん納得いくってことなんだろうなー。

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タイをバイクで走った初日。最後に見た道の先には何があるんだろうなー。

 

最高でした、高橋さんありがとうございます。

 

今日はバイクを購入しただけなので明日近郊の都市チェンライの陸運局で名義変更の手続きを行う予定です。

 

それでは!

 

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閑話休題-無一文で過ごす一日-

みなさん、こんにちは。タイ語のレパートリーが一日に一つずつくらしか増えない宮下です。

 

各地が大雪で大変だとお聞きしました。私が出発する前は「やれ暖冬で~」とか言われてましたが、昨年同様スコップが一斉に売り切れる現象が起きているんじゃないでしょうか。

 

そんな寒さの便りをケータイで知った私は今タイ王国にいます。

イメージ通りサイコーに暖かいです、ってか暑いです。

具体的にはヒマワリがニョキニョキと伸び、蒼天を仰ぐ状態です。

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昼は20度台後半まで行くので汗をかきます。

でも、朝方は結構寒くて今日は10度しかなかったみたいです、油断できない。

タイの人でもダウン着てたりしてますからね(特に女性)。

 

日中の温度差は激しいですが、午前中や夕方は小春日和といった陽気になることが多く、それこそ昼寝がはかどって仕方がありません。

 

でも、そんな日も今日でいったん中止です。

 

明日はチェンダオ山というタイで三番目に大きい山へ一泊で登山する予定です。

山頂直下のキャンプ場では氷点下を下るらしく、テント内も凍ることがあるらしい。

 

一泊するとまた日記が更新できないと思い、つらつらと書き始めたわけですが、肝心の海外ツーリング旅のことを書こうとした矢先、ブログを登録している「ブログ村」のメンテナンスが始まりました。

 

メンテナンス自体はブログのアップを禁止するものではないのですが、ブログを登録している分野を変えることができないという状況です。具体的に言うと、以前は「日本一周」で登録していて、その内容でブログを更新していました。これからは「世界一周」で登録しなおして、その内容を書くべきなのですが、メンテナンス中は登録内容を変更できないみたいなのです。

 

つまりタイ王国のことを書くと、「日本一周」のほうで「更新されました!」ってお知らせが出るわけです。

だからタイのことは山から下りて来たらだね。

 

今日は旅とは全く関係ない、日本縦断から帰宅してタイに来るまでの間に起きた無一文で生活することについて書きます。
写真も出てこないので、時間を持て余してる方だけ読んでください。

 

以前、日本縦断中に神奈川県の足柄SAでお金を全く持っていない男性に遭遇した話を書いた。

長かった足柄SAの夜, 薩田峠(さったとうげ), 雅なライトアップ香嵐渓(こうらんけい)

 

彼は沖縄出身で、日本縦断の旅をすべく、単身北海道へ向かった。

ところが旅がはじまって二日目にして、財布・キャッシュカード・携帯電話の入ったカバンを置き引きされてしまい、全くお金を持っていない状態になる。そこから沖縄に帰りたい一心で、南下をしている最中だった(彼の主張で真偽は不明)。そんな彼から、帰るためのお金を貸してほしいという相談を受けた。結局、お金を貸すには至らなかった。

 

このとき、私は日記にこう残している。
「もし自分が逆の立場だったら、ということは必ずある。ありえるじゃなくて必ずある。」

ここからわずか一か月、私は無一文で神奈川の街をさまよっていた・・・

 

——————–
私は日本縦断を終え、神奈川県のお付き合いをしている女性の家に転がり込んでいました。

すでに次の旅路は東南アジアと決めていたので、それまでの時間をそこで過ごすことにしていたのです。

私は無職ですが(絶望)、彼女はしっかりと働いていて、それこそ生活をともにする者として家事仕事をなるべく率先してやろうと決めていました。12月某日、寒いながらも快晴のその日、燃えるゴミの日だった・・・

慌ただしく仕事に向かう準備をこなす彼女のかわりに燃えるゴミを出しに行ったのです。

「ゴミ捨てに行くのに、家の鍵、持った?」
「いいよ、近いし。それより早く出ないとやばいよ」

私はゴミ捨てに、彼女は職場へ向かうバスのバス停に向かいました。
今日犬の散歩はどこまで行こうか、冷蔵庫の中を確認して買い物はどこのスーパーがいいか。
ゴミ捨てから戻ってドアノブに手をかけた瞬間、主婦化していた思考は完全にエマージェンシーになりました。

ガチャッ!ガチャガチャッ!←開けようとしてる

・・・
・・・は?

ゾワッとする。

待て待て、冷静になれ。
ドアノブを逆に回してるかもしれない。

そうだ、冷静になれ。

普段なんとなく開けているドアノブを見る。
レバー式で回す方向は一方向しかない。

うん、鍵かかってるね。完全に。

俺はバス停に向かって走り出した。
恥ずかしながら、ジャージにフリースを羽織った完全な寝間着の状態である。
靴は登山靴(それしか持ってきてない)だが、近場だったので靴下を履いていない。

時間にして数分だろう、自分でもビックリするくらい早くバス停に着いた。
でも、そこに彼女の姿はなかった。

・・・
来た道を戻る。
財布もケータイもない、なんせゴミ捨てたらもうひと眠りしようかという状態だったからな。

これからどうしようか。無一文である。

12時間ほど待てば彼女が戻ってくるはずだが・・・コンビニでその時間待つのはキツイ。

そういえば、お隣さんは一人で住むおばさんだったな。
最近越してきたときに回ったあいさつで唯一、対応してくれた人だ。
「(ダメ元で伺ってみよう。)」

ドンドンとドアを叩く、料理中で玄関近くにいたらしく、幸いにしてすぐに出てきてくれた。
お隣のおばさんに事情を話し、管理会社に電話してもらう。
お隣りへの挨拶を渋らずに一緒に回ってよかった・・・

ところが電話がかからない、まだ営業時間ではないからだ。
しばらく待たせてもらえないかと頼むと、おばさんもこれから娘、孫と三人で出かけるらしい。

あちゃー・・・まぁ、しゃあないか。
ぶらつきながら公共施設を周ろう。

お礼を言って玄関を出ようとすると、駅前にあるアパートの管理会社のところまでついでに乗せて行ってくれるらしい。これはあとで菓子折りを持ってこないとなぁ、やさしさに感謝。おばさんは待ってる間、寒いだろうからとコーヒーまで淹れてくれた。

しばらくすると娘さんとお孫さんが到着。事情を困ったような笑顔で聞いていた娘さんの車に乗り込み、管理会社のところまで乗せて行ってもらった。駅前に着くころには営業時間を回っている。

あとはあなた次第よ!みたいにウインクしていなくなるおばさん、ありがたやありがたや。

管理会社のドアを開けて受付の女性へ近づく。ちょっと表情が強張っている。そりゃそうだ、朝一番の客が明らかな寝間着姿の男だったら俺でもそうなる。

かくかくしかじかで合鍵があったら貸していただけないでしょうか?

以前通販で住所を入力した経験のおかげで怪しげなくスラスラと住所を言えた。その甲斐あってか、そこに住む同居人としては信用されたようだ。しかしながら、合鍵を渡すことはできないという。そんなこと言わずに助けてよ!

「申し訳ありませんが、合鍵はあくまでアパートのオーナーがお持ちです。○○様(←彼女)は引っ越し手続きの際に、同居人のご氏名を申告しておりませんので・・・不明な方のためにオーナーの方を遠くからお呼びすることはできません。」

ぐうの音も出ないほどまっとうだった。まぁ、そりゃそうだよなぁ。そもそも身分証明書がない。
あー・・・あ!そうだ!

「すいません。あなたがたの業務とは関係ないとは思いますが、近くの図書館を調べてはいただけませんか。最近こちらに越してきて、ケータイも持っていないので調べようがないのです」的なことを言ったら、受付の方が地図を印刷してくれた。

ありがとう!宮下は地図を手に入れた!!

地図にある場所は一駅ほど歩く。でも、都会の一駅なんて大した距離じゃない。
大通り沿いを歩き、公園を抜けて、図書館にたどり着いた。

暖かい・・・(泣)

図書館に入ると外気とは明らかに違う。当たり前なんだがいちいちそういうことに感動する。幸福を感じるためにはある程度の不足が必要なのだと思う。

一通り図書館を探索してわかったことがある。
・幼児コーナー付近は広い割にマジで人がいない。
・銭湯やプール、公園によくある水を飲むやつがある。

そこからできることはただひとつ。
生きるための必要な水分を摂り、あとはひたすら寝る。

そうか・・・ホームレスの人たちがしているのはたぶんこういうことなのか・・・
ただ寝てるだけだとなんか言われかねないから一応、本を開いておくか。

ちょうど子供図鑑が近い。
「肉食動物のくらし」

ふむ・・・ちょっと気になる。少し読んでから寝よう。

・・・
・・・
・・・

めっちゃ面白い。
子供向けの図鑑と侮るなかれ、わかりやすくそれでいて興味をそそる工夫が随所にしてある。

たしかに漢字の使用や専門的な表現、そもそもの字数などで内容はそれほど濃くはないものの、その分、ある種の罠のように、読み進めたくなるというか、次が気になるような作り方がしてある。

ふむふむ・・・一気に読んでしまった。
次は「植物のひみつ」か・・・

・・・

・・・

ハッ!

五時の閉館時間になりました。
マジでか・・・

図鑑シリーズすげえ・・・
大掃除の最中に見つけたら掃除進まなくなるレベルで面白かった。

そういえばすっかり忘れていたが当初の目的は部屋に入ることである。
駅から30分ほど歩いて家に戻る。

あたりは大分暗い。そして部屋も暗い。
まぁ、まだ六時前だからな・・・

そこから八時過ぎるまで寒さをしのぐためにひたすら歩いた。
途中、コンビニに寄ったが、一切時間を過ごすことができなかった。

たぶん図書館で集中力を消耗していたというのはある。それに加えて、お金を一銭も持っていないという負い目から、小心者の私はそこに居続けることができなかったのだ。そんなこんなで行くあてもなく、ブラブラと歩く。歩いていないと寒いからだ!

歩いている間に考えいてた。
「鍵を持った?」という質問に「いいよ、大丈夫」と答えたことが実は逆の意味にとらえられていたんじゃないか。
俺は「No」と言ったつもりだが、彼女には「yes」に聞こえた可能性はある。

答えが出ないまま悶々と歩く。そうは言っても過ぎてしまえばすぐに帰宅の時間である。
三時間近く歩いて、凍えないために一日歩き通すというのはかなり無理があると確信して家に着いた。

「おかえり~、どこ行ってたの?」

あどけない笑顔。
それを見た瞬間確信した。

あぁ・・・無意識に鍵を閉めたんだろうな、と。

聞いてみたらやっぱり完全に記憶がないらしく、普段のルーティンでロックしたようだ。
むしろ、帰ってきてから一切片付きもしない部屋に俺がいない状況を見て、ちょっと怒っていたらしい。

今回の教訓は、一緒に住んでる人間のケータイ番号くらいは暗記すること。そしてどこへ行くにもお金とケータイは持っていく必要があるということだ。

また、これからもこうして言葉としては当たり前のことをなんやかんやあって体得していくんだろうなぁ。

ただ、図鑑が面白いのはすごいよかった。昔、資料集を見てワクワクしていたのを思い出した出来事だったからだ。
そういう知的な探求心を喚起する書物に出会うのは難しい、だから定期的にああいった場で探してみる機会を増やすべきだと感じた。

全然旅と関係ない内容でした。
チェンダオ山から下りて来たらちゃんと書きます。

それでは!

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阿蘇外輪山 紅葉の日本縦断の旅 完

みなさん、こんにちは。

(日記での)前日は佐賀県で一泊しました。

12月の初旬も終わりにさしかかり、この紅葉を追う旅もようやく終わりを迎えそうです。

すでに九州の紅葉マップは佐賀県や長崎県の一部をのぞき、落葉マークで埋め尽くされています。

 

日本一周をしたい、じゃあ具体的に予算を考えたらどれくらいか?

 

もちろんどんな生活をするかによりますが、体感だと1日で5000円~7000円を見ておいたほうがいいです。キャンプが上手で宿泊費を圧縮できたり、ひたすら車中泊をするなら別ですが、どんなに安い宿泊施設でも1000円はかかります。それに、やっぱり観光地や行きたかった場所に行った時においしいものや入場料をケチっては旅を楽しみきることは難しいでしょう。また、ガソリン代や駐車代、高速道路使用の料金等も馬鹿にはなりません。さらにたまには温泉に入ったり、コインランドリーで洗濯する必要もあります。

 

そういった中で紅葉のシーズンもほぼ終わりを迎えた今、ダラダラ旅程だけ伸ばすよりは、すっぱり旅を終わらせて、次の旅路に投資するほうがいいと思いました。九州に来て感じるのはこの雄大な風景がたぶん新緑や夏の季節により映えるであろうこと。というか自分がそういったイメージで撮りたい。だから南下はここまでにして関東に戻ろうと思います。

 

そんなこんなで今日は熊本県の阿蘇山外輪を訪ねます。

 

阿蘇山は世界でも有数の大型カルデラと外輪山を持っている。簡単に言うと、火山を囲うように山々が連なってるってことですな。火口の見学もできるらしいが、私が行ったちょうどその日に小規模な噴火が起きたそうだ。ちなみに火口近くには避難壕があり、1898年の噴火で降り注いだ噴石に耐え切った実績がある。ただ、私が興味を持っているのは火口や阿蘇山本体ではなく、その周りに存在する外輪山の数々。形成されたメカニズムは阿蘇山の陥没とカルデラ湖の水の流出だと推定されているが、その規模の大きさから本州では見れないものだという。

 

まぁ、ごちゃごちゃいってないで行きますか!

 

佐賀県の宿から熊本県の東側、県境方面を目指す。

残りが見えると移動するのがもったいなく感じるのは私だけじゃないはず。

 

ゆっくり、ゆっくり下道を走って外輪山を目指す。

 

山道ではないのでいきなり外輪山がグワッと現れるわけではない。

近づくことで山際が空気の層に染められた青色から徐々に緑を取り戻し、その輪郭を、尾根を、視界の中で顕在化させていく。

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ああ、でけぇな・・・・

 

でも、綺麗だなー。

 

でかくて綺麗ってのは作るのムズイんだよ。字だってちっちゃく書くとうまく見えるけどでかく書くと怪しいでしょ。

 

自然ってすごい。

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まぁでも、別に自然が美しくなろうとしてるわけじゃないんだよな。

わざわざ人間の満足のために、何かがそう働きかけていると考えるのは一種の傲慢かもしれない。

 

きっと人間が勝手に「美しい」と解釈する生き物だと考えた方が妥当だろう。

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だからこそ人間に生まれてよかったと思う。

 

そして、その感性や繊細さを大切にする、この国に生まれてよかった。

 

快適性や積載量、車中泊による経済性を考えれば車で旅する選択肢はなかったわけではない。

ただどうしても、気温や匂い、音や風を感じることが美しさを感じる感性を育てることだと思わずにはいられなかった。

 

だからバイクを選んだ。

 

そしてその選択は間違いじゃなった。

 

バイクは、目的とした場所だけじゃなく、そこへ至る過程、つまり「道」を味わい、旅することをかなえてくれた。真っ暗で凍えそうな峠をいくつも越えて、ようやくここまでたどり着いたのも、バイクでの旅が心の底から楽しかったからだ。

 

コイツとあの阿蘇外輪山を登り、この旅最果ての景色を見に行こう。

 

・・・

 

って、通れねーじゃねーか!!

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あるんだよ~

 

いい感じで勝手に盛り上がってきたのに、全然まったく空気読まずに起こるトラブルが俺の旅にはマジでよくあるんだよ~

 

さりげなく日没までの時間が近い。

クッソー!ダラダラ走るんじゃなかった!

 

別のアプローチで外輪山を目指す。

 

この旅でわかった。物事は実行すれば「その人らしく」なる。

そんなの知識としてはずっと前から知ってるし、いろんな場面で何回も何回も反芻する言葉だ。

 

ただ体感として今回は強く感じる試みだった。聞き及んだ言葉と血肉になった言葉は発揮される力が全然違う。

 

お金と時間、あるいは将来をかけて旅をして得られたものは何か?

聞く人はあくまで自分が理解できる、あるいは客観的な答えを欲しがる。

 

そこに体感したことを言葉で伝えても、それを経験した人間以外には言葉の表面しか伝わらない。

聞き及んだ言葉と体感した言葉は全く別物だということは本質的に知っている人しか知らない。

 

でも、それでいい。誰かに説明するために旅に出たわけじゃない。

 

 

 

 

今までずっとブログに付き合ってくれた人はわかると思うけど俺にはこういうことが多い。めっちゃ多い。

なんかいい感じと見せかけてトラブルが起きたりする。

 

そしてそれを超えて行った先に見える景色を結局、最高だと勝手に解釈する性質がある。

 

そこまでが「らしさ」だと思う、長所と短所はいつでもセットだ。

だから確信のうちに進む。大変な分、この先には必ず絶景がある。

 

大分登ってきた、目線の高さが阿蘇山外輪の尾根と同じ高さまで届きそうなくらいに。

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外輪から遠方に見える阿蘇山の噴火。いつかあそこにも行ってみせる。

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西日になりつつある。光に黄色が入ってくる。IMGP2165

外輪の先端を目指す。

色々な思い出が脳裏に浮かぶ。色々な場所に行ってきたなぁ。

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眼下に広がる街並み。俺がここで感動したように、ここに住む人は富士山を見て感動するんだろうな。

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阿蘇外輪の先、ラピュタ道と呼ばれる景色の近く。

ラピュタ道自体は遠巻きに見えるものの、立ち入り禁止区域に設定されていた。

 

日没には間に合ったが収めたい画はこの日撮れなかった。

だから必ず、また来るぞッ!

 

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元来た道を戻る。

 

これは地平線じゃない。

外輪山のてっぺんが平らでずっと向こうまで続いているように見える。

 

陽が沈む様子は幾度とみてきた。今更珍しくもなんともない。

 

でも格別の景色だった。

 

それはこの景色を見ていると、いろんな場所へ行ったことを思い出したからだ。

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北アルプスの山々、屏風の耳で食った潰れた最高の握り飯、そこで出会った人に聞いた楽しい山話。

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紅葉満開だった宮城の鳴子峡。浮かれたその日、ブログには書かなかったがバイクで走行中に転んだ。

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どうしても行きたかった黒部渓谷。晴天の写真が撮りたくて予定を変更した。写真のためにはじめて延泊することにした。

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兵庫県の安国寺。和には迫力がある、そう感じた。

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そういえばゲテモノもいた。こういうのを見つけるのも旅の楽しみのひとつだった。

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くっそ寒いところばっかりだった。人は寒いと勝手にキレることが判明した。

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諦めずに行ってよかった場所はひとつやふたつじゃない。そしてこれからもその数を増やしていくつもりだ。

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日本に生まれてよかったと思う旅だった、本当に。

 

今回はタイミングが合った私がお付き合いしてくれたあなたに色々な場所を紹介してきた。

だから今度はきっと、読んでくれたあなたに日本の美しい景色を見せてもらいたい。

 

応援してくれてありがとう!

みなさんがブログを見てくれたのに勇気づけられて、ここまで来れたと思います!

 

 

次は海外の「道ヲ旅スル」予定です。

よかったら見てください!

 

 

それでは!

 

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一攫千金・冨田茶舗店、15万坪の楽園・御船山公園

みなさん、こんにちは。まさかまさかの日記連続投稿、宮下です。

 

ここに来て、なんでこんなに一生懸命日記を更新してるのかというと、今いるタイの生活があまりにも濃くてすぐに書けたらいいなということで今頑張ってるところです。

 

(日記での)この日は九州に到着し、福岡県をすっ飛ばして佐賀県に来ました。

すっ飛ばした理由は簡単、もう紅葉がないから(泣)

 

まぁ、しゃあないですよ、12月ですから。残ったところをちゃちゃっと見て、回れないところは新春の季節にまた廻りましょう。

 

はい、着きました。冨田園茶舗。

IMGP1866

・・・紅葉関係ないって?

もうね、おっしゃる通り、無関係です。ただ、旅にはお金が必要なのです。

みなさんが良心でクラタスをポチってくだされば、ここに来る必要もなかったのですが、世は厳しいかな。仕方なくここに来る必要があったのです。

 

まぁ、お土産なんですけどね。聞くところによればここは九州でも屈指の宝くじ当選確率が高い売り場。

元はお茶の葉を売るお茶屋さんですが、片手間で売っていた宝くじがあれよあれよと当たりまくり、人気の宝くじ売り場になったそうです。宝くじを売った数とその売れた宝くじが当たった額を比で割り出した全国ランキングで首位になったこともあるという、凄まじい売り場だそうです。

 

大体宝くじを買いに来た客専用の駐車場があるんて一体どれだけ有名店なんだよ・・・

店の入り口から買い物の列がはみ出してましたからね、ここは大きく当たってもらって私にも1%くらいおすそ分けしてほしいもんです。

 

列に並び店内に入ると所狭しと生み出した大金の記録。

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店内は8畳ほどの空間でしたが宝くじを買いに来た人でにぎわっていました。

棚には様々な宝くじグッズ、その脇に所在なさげなお茶の葉が置いてありました。

 

まぁ主力は明らかだしなぁ・・こっちが稼ぎ頭なんだろう。

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買うもの買ってとっとと離脱。

 

今日は御船山楽園という庭園が目的地です。ここはかろうじて紅葉が残されているという情報を掴みました。また、ライトアップが非常に綺麗だということなのでここは踏ん張って一日中いるつもりです。

 

楽園ってからにはすごいんだろうな。なんでも鍋島茂義っていうかつての領主が15万坪に作る庭園のイメージ図を自分で書いてから作らせたそうです。クリエイティブすぎ。

 

10枚の写真縛りがあるので端的に申し上げましょう。

紅葉はしてました、ただ満開じゃなかった。今年の紅葉に見られる典型的なパターンで、徐々に色が変わり、遅いものが色づくころには早いものがすでに落ちてしまっていた、というところです。まぁ、庭園には花あり、池あり、林ありでバリエーション豊富なまさに楽園です。

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でも、まぁ、緑もあり、黄色もあり、そして赤があるってのはとても美しい。

 

一気に変わっても自然、徐々に変わっても自然、これはこれで秋の芸術なんだよな。

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青葉もあれば枯れ木もある。四季と呼ぶ時間のすべては過渡期なんだなぁと感じます。

あ、後ろのゴツイ山が御船山。昔エライ人があの山の岩に船を繋いだらしいことからついた名前なんだとか。

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一通り回っておなかが減ってきた。夜まで時間が微妙にあるけど小雨の中どこかに行く気にもならず、入り口で甘栗を買って貪る。

 

モグモグモグ・・・ハッ!

 

栗の魔力に憑りつかれていつの間にか夜になっていました。

 

夜間チケットを見せて再入場。

ライトアップされた紅葉が昼間とはまた別の顔をして迎えてくれる。

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昼にはなかった灯篭が庭園の中心にある池に浮かべられている。

この日の庭園は風がほとんどなく池には綺麗にライトアップされた紅葉が写りこんでいた。

 

 

カメラである程度露光するために長時間シャッターを開けていたが、灯篭だけボケる。

眺めているとこの灯篭は完全に固定されておらず、ひもで池の底にある錘とつながっているようで、ゆっくりではあるが移動していた。

 

ゆっくりゆっくり移動する灯篭を見つめてシャッターチャンスを待つ。

どのくらい待ってたんだろ、一列に並ぶ灯篭で奥行きのある画になったと思う。

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風が全然吹いておらず、そのおかげで紅葉が非常に美しく反射されていた。

その静かな水面を小さな魚の生み出す波が静かに伝わっていく。

波がある場所とない場所、美しさからすれば甲乙つけがたい景色だと思う。

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最後はもう、たぶんみんなここで撮るだろうってところで記録の写真をパシャリ。

いくつかライトアップされた場所を見てきたけどここがダントツでよかったなー。

IMGP2034

九州もほとんど紅葉は終わりだね。

 

せっかく九州まで来たけど今回の旅のコンセプトは紅葉だからこれ以上、ここで粘っても仕方ないかもしれない。ここで早く切り上げた分、春の探索に力を使う方向で行こうかな。

 

よし、九州で一番行ってみたかった場所へ行って関東に戻ろう。

 

(日記での)明日は熊本の阿蘇山周辺をめぐります。

それでは!

 

 

 

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大人でもワクワクする洞窟・秋吉洞、薄茶の枯れ葉が広がる秋吉台、残念な色合いの角島

みなさん、こんにちは。マウンテン・デューを愛飲中の宮下です。

タイのドリンクって夜のネオンに負けないくらいカラフルなんですよね。

コンビニのジュースコーナーは声明を脅かす色彩の飲料がズラリと並びます。

なんなら日本で売ってるライフガードが緑茶に見えてきますからね。

連れてってもらった食事処で飲んだ真っ青なソーダはほのかなラムネの後になぜか鉄の味がしました。

 

そんな中で知ってるのはコーラとこのマウンテン・デューくらいです。
ペットボトルも345mlとかいう中途半端なスリムサイズで、お値段10バーツ(日本円で30数円)、安い!

 

おっと・・・別にマウンテン・デューを宣伝するためのブログではないので日本縦断の記録を書いていきます。

 

(日記の中で)この日は山口県を訪ねました。
山口県と言えば本州最西端、ようやくここまで来たか、という感動もひとしおです。

 

もうこの辺に来たころには12月に入っていて、全国の紅葉情報を見ると「ほぼ落葉」の状態ばっかりになっていました。この山口県でもそれは例外でなく・・・どうせ通る道なんだから絶景を訪ねようということで秋吉洞に向かったわけですね。

 

もともと秋吉洞は地元の人々に瀧穴と呼ばれ、知られていたそうです。明治40年頃より、イギリス人のエドワード・ガントレット氏により洞内の探検や調査がおこなわれ、初めて海外に紹介されたんだとか。大正15年5月、昭和天皇行幸の際ご覧になり、「秋芳洞(あきよしどう)」という新しい名前を賜ったそうです。

日本屈指の大鍾乳洞ということで、すさまじい観光化進み、バスケットの試合ができそうな駐車場がいくつもありました。しかしその駐車場はバブルなど遠い昔のおとぎ話といわんばかりの空きっぷりで大型バスの駐車スペースど真ん中にバイクを駐車してやろうと思ったほどです。

 

駐車場から歩いて五分もすれば目的地に着くのですが、さびれた土産屋の通りが進む足を重くします。

あれ・・・ひょっとしてあんまりおもしろい場所じゃなんじゃ・・・

 

そんな不安も洞窟に入ってみれば一発で吹っ飛びました。

 

広い!めっちゃ広い!横の面積だけでなく高さも相当なもので洞窟を進むというよりは岩でできたドームを歩くイメージです。さっきのくたびれた駐車場よりも広いとは・・・正直ビビりました。

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これは百枚皿と呼ばれる大きな自然の芸術です。大きい皿は畳二畳分ですってやたら響く紹介アナウンスを私が何度も流してやりました。一回の撮影で30秒とかかかるので手持無沙汰で押してしまいます。

 

上の方のお皿が小さく、下にいくほどお皿が大きくなっていきます。

 

洞窟内を流れる水の中は豊富なミネラルを有し、そのミネラルが堆積することでこう言った形成物が出来上がるそうです。

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でも、正直本当にそうかな?って思いますよね。

 

水の中の小さな粒が積みあがったらただの山になると思うんだけど・・・でも水だってゆるやかなりに侵食の効果があるから水が流れてくる上部側が削られて器みたいになるのかな・・・謎だ。

 

お世話になった職場の方で「本当か?」とよく聞く方がいらっしゃいました。提案や回答に対して懐疑の念を表す言葉だよね。もちろん言ってる事ちがうんじゃないの?って意味もあるんだろうけど、もっと自分の考えを説明して理解させてくれ、って意味もあったんだろう。

 

「本当か?」と聞かれて、考え直して、もっと多角的に検討して、その同じ答えにたどり着いたら、もっと自信を持って「本当です」と言えるしね。

 

その方は亡くなったけど、その後職場にはその言葉がちゃんと残ってて、本当の意味で慕われてたんだなーとか思います。鼻血が出るほど厳しかったけど。

 

これは進むと見えてくる巌窟王(がんくつおう)。作られるのにすさまじく時間がかかったらしい。

数百万年だったかもしれない。ごめん、何年とか言われてもそこは疑わないので印象に残ってない。IMGP1770

 

ここはくらげの滝のぼりと言われる場所。まぁ書いて字のごとくなんだがくらげがのぼているように見えるそうです。ちなみに世界最強の毒を持っている静物といわれているのもクラゲです。あ、どうでもいいですか。

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長い長い洞窟探検もようやく終わりの気配。ゆっくり歩いて往復に40分ほどかかったと思う。

 

こういうワクワクする空間ってのは貴重だよね。本当ならワクワクする心をいつまでも持ち続けなきゃいけないけど、死んだ魚の目をした人間になっていくからね。ああ、そうですか、私だけですか。

IMGP1782

洞窟を出るとどんよりと曇り空。

ただ暗い空間から明るい場所に出るとどうしても目にやさしくないのでそれだけは空に浮かぶ厚い雲に感謝です。

 

バイクを飛ばして秋吉台を目指します。秋吉台は日本最大のカルスト地形で、まるでCMに出てくるような景色の場所らしいです。

 

目指しますって言っても秋吉洞からかなり近くて、すんなり到達することができました。

展望台に登り、はるかかなたまで広がる秋吉台を堪能。

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これは・・・枯れ葉や・・・紅葉は遠い昔と言わんばかりの色あせ具合。

まぁ、こういう高原とかはどの季節よりも夏がいいですからね。そういう時期にまた来たいな。

 

うねる道を楽しむライダーとよくすれ違う。この季節あ混まないだろうし、走るのにはうってつけだろうなぁ。考えれば12月にツーリングって関東以北からしてみれば結構贅沢なことだよなぁ。

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カルスト台地は石灰質の岩石が侵食されてできた台地です。まるで獣の歯のように地面から白い岩石が生えて見えます。真夏なら強い太陽の日差しと真緑の草むらで強いコントラストが楽しめるんですが、晩秋の高原はちょっと残念かもしれない。

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秋吉台自体はトレッキングも有名らしいのでまた必ずリトライするぞ!

 

さて、ここからいよいよ憧れの地を目指します。我らがバイカーの聖地、角島です。

角島は山口県の北西部にある島で、大きな海上道路を通っていくことができます。

その道がまたがる海の青さはとても美しく、道とバイクを対比した写真を撮るために全国から数多くのバイカーが訪れる場所です。

 

よっしゃ、行くぞ!日没に間に合わせて見せる!

 

警察のお縄になるリスクを冒して、ちょっとだけ急ぎます。

どうか間に合ってくれ!いや、間に合ってください!

 

・・・

 

はい、着きました。

この流れは間に合わないパターンだと思った人もいたかもしれませんが、今回は珍しく間に合いました。

 

角島と本土との長い長い連絡道路。これが島民必須の主要道路であり、写真のモチーフに使われる大事な建造物です。

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そして私は思いました。海が…思いのほか青くない、と。

 

いや、青いことは青いんだけど、日照量が少ないから水中があんまり透過しないんだよね、暗くなりはじめてたし。

晴れてればある程度は空の青さが水に反映される気がするけどそれもない・・・

 

私は到着した瞬間に理解した、ここも夏の画が映える場所だと。

 

そんなこと言ったって撮ることは撮るぞ!有名なアングルを探して坂を上る。

バイカーではないが千葉ナンバーの車がいて写真を撮っていた。

 

まぁ、たしかに色は鮮やかじゃないけどこれは絶景ですわ。

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有名なアングルで一枚収める。誰もが撮る代り映えのない構図だけど記録の写真としては大切な一枚だな。次に来るときはもっと「らしさ」が出るような写真を撮れるように頑張ろう。

IMGP1853

 

それからすぐに陽が落ちて宿へ向かう必要に迫られた。

山口県のどこかで泊まろうとも思ったが、日本の紅葉も大分終わりが近いため、九州まで進んで床につくことにした。

 

(日記での)明日は九州の佐賀県を目指します。

それでは!

 

 

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海上の神域・厳島神社、恋人と行くこと推奨・広島の夜景

みなさん、こんにちは。思いのほかタイの飯がうますぎて大満足の宮下です。

今朝の六時半なんですがこちらも真冬らしく窓の外は真っ暗です。

 

あ、私事なんですが出国前に携帯をなくしまして・・・メールは生きてるんですがLINEが別のアカウントになってしまいました。メッセージを確認できないので連絡くださった方すいません・・・

 

 

さて、(日記中で)今日は広島の厳島神社へ向かいます。厳島神社っていったら世界遺産ですからね、外国人もいっぱいいます。そんな彼らにふいの質問をされて答えられないのは癪なので少しだけ勉強していきましょう。

 

厳島神社は宮島という場所にあります。鎮座する厳島(宮島)が信仰の対象であり、その場で「神に斎く(いつく = 仕える)島」という語源から厳島神社と呼ばれるようになったのだそうです。ちなみに有名な海に浮かぶお社を建てたのは平清盛らしいです。

 

ハイ、勉強終わりです。あんまり知ってると話したくなって嫌な奴になりますからね。ここらへんでサラッとやめましょう。

 

フェリーに乗って徒歩で神社に向かいます。

駅を出て、すぐの広場に平清盛の銅像があります。これといって惹かれなかったので写真はとりませんでしたが。

 

しばらく進むと狛犬が見えてきました。

みなさん、狛犬って左右別の生き物だって知ってます?

 

もともと左が獅子、右が狛犬という風に分かれてたそうですよ。狛犬は神社によってデザインが大分自由なのでそれを集めた写真集とかあったらおもしろいのに。ちなみにお寺だと阿吽の像ですよね、ジャパニーズの古い文化はアシンメトリーなのかもしれません。

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境内を進む。私が行ったときはほぼ干潮で神社全体が比較的地上に出てきたときだった。

平日ということ、日も落ち始め神社にいられる時間が短くなっていたこと、干潮だったことも重なり観光客は少なかった。これだけ立派な世界遺産で長い廊下に人が映らないこともわりとレアな気がする。

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お賽銭箱の先に見える境内。

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こういう人工物撮るときってちょっと写真が曲がってるとめっちゃ曲がって見えるよね。

私もそれが悩みの一つだったんだけどファインダー(一眼レフの覗く部分)に水平や垂直を図る線が入ってるやつがあるのでそれがあると大分狙いやすくなります。あとでトリミングすればいいじゃんって話もあるんだけど、やっぱりバランス崩れちゃったりするので一発で撮れたらいいですよね。ちなみに私はPENTAXを使っていますが、カメラメーカーのサポートセンターで撮りかえってもらったら1000円かからないのでおすすめです。

 

進むとまた狛犬がいます。その目線の先にはしっかりと海上の鳥居があります。

IMGP1331

さっきのは神社にお参りに来る参拝客を、こっちは神様の通り道を監視するやつなんでしょうね。

狛犬って普段流し見してるんだけどよく見ると流れる毛や盛り上がる筋肉の表現が美しい。

しっぽがたくさんあるのにもまた理由があるんだろうなぁ。

 

その隣の祭事に行われる広間。個人的感想としてはお賽銭箱がそこら中にある場所です。

IMGP1376

この日はどんよりとした曇りで海上の鳥居を撮影するとのっぺりした画になりそうだったことと、建物の上からだとあんまりしっくりくる角度で撮影できなそうなので一度神社を出てしまうことにしました。

 

ここかな、という場所を見つけて待機。

待ってる間は特にやることがなくケータイをいじる。これは全くの余談ですが、江戸時代の人は暇なとき

、手いたずらなどせず一点を見つめていたそうです、怖すぎ。

 

ケータイをいじりあきてふと見上げると外人が何やら格闘している。どうやら自撮りを試みているようだ。

手伝おうかと声をかけて写真を撮る、聞くところによるとイギリスのウェールズから来たそうな。

 

鳥居を指さして何か言っている、早すぎて聞き取れない。

ゆっくり喋ってくれとお願いすると、どうやら鳥居の意味を聞いているらしい。

 

「鳥居は人間の住むところと神様の住むところの境目です。神社に来るとき真ん中を通ってはいけません。神様が通る道だからです。」←こう言ったつもり

「海の上なのに人が通るの?」

「・・・」

 

ま、まけないぞ

 

「あの赤い色は血の色なんです。血の色が邪悪なものから守ってくれると古くから信じられています。」

「赤じゃなくてオレンジじゃない?」

 

「・・・」

 

俺の負けだ

 

ちなみにあの朱色には水銀が含まれていて虫よけや防腐剤としての効果があるようです。

赤色の由来にも諸説あるそうです。

1.中国から伝わったときに赤が縁起がよかった

2.ユダヤ人が奴隷としてエジプトにいたとき、神様がエジプト人を懲らしめようとした。そんでユダヤ人の家と区別するため、ユダヤ人に子羊の血を玄関に塗ってわかるように命じた

 

2の説から由来した話を伝えましたが、正直なんで神社とエジプトが関係するんだよって思いますね。まぁ、諸説ってのは断定できないってことだから色々あったほうが楽しいのかもしれません。

 

その後、英語が使えない悔しさから英単語をケータイで調べているとあたりは暗くなり、鳥居がライトアップされました。

 

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昼間には気づかなかったけど、夜にライトアップされてシルエットがはっきりしてから、鳥居の縦の木が荒削りだということに気づきました。多くの神社では綺麗に成形されているけど、こういった荒削りのほうが生命の躍動というか迫力を感じます。

 

鳥居の向こうに人の営みが見える。海上にどっしりと構えた物質としての鳥居と、静かな海にゆらゆらと揺れる幻幽の鳥居が対比的でとても美しかった。別に冥界とか信じてないけど、ひょっとしたら昔の人は水面に映る像や陽のもとにできる影を見て、彼岸の世界を見出したのかもしれない。

IMGP1409

フェリーで本土に戻りバイクにまたがる。厳島神社に長居してしまったけど全然写真が撮れていない。ここはまた夜景作戦でその穴を埋めるようにしよう。

 

広島の夜景を目指す。どうやら近くにいい場所があるようだ。レッツゴー!

 

昨日ほどではないにしろ、やはりまだ風が強い。グラグラと揺られながら峠道をバイクで疾走し、広島の街を眼下に収めた。

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おお、純粋に綺麗!夜景が宝石に例えられるのも納得の景色でした。

 

全体だけじゃなくて部分も切り取る。いいですねぇ、ああいうニョロニョロの道が好きです。

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最後に夜景をロマンチックに撮ってみました。まぁ、そうはいっても男の一人旅なんですが・・・

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撮るもの撮ったし、そろそろ寝るか。

夜景とは対照的な漆黒の峠道を抜けて宿に向かいました。

 

(日記での)明日は山口県の秋吉洞や角島を目指します。

それでは!

 

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坂の街・猫の街・夜景の街、尾道

みなさん、こんにちは。まさかの連続投稿の宮下です。

今滞在しているタイ王国は日本と比べて二時間遅いので大体深夜零時くらいです。

この時間に旅先で投稿できるのも、一重に、一切の娯楽から切り離されたAirAsiaの旅客機でひたすら眠ったおかげです。起きてるときはやることが一切なくて完全に精神と時の部屋になってましたからね、帰りの航空会社は別の場所にしようかと考えているところです。

ハイ、前日は姫路市の夜景を撮影して、そのままそこで宿泊しました。

前日の大移動で疲れているいることもあり、昼過ぎてから行動を開始。この日は広島の尾道を訪ねようと思います。

 

尾道って聞いたら瀬戸内海を望む坂の町が思い浮かぶ人も多いんじゃないでしょうか。クロネコヤマトのCMとかでも昔ありましたね。バイクで走ってもまさにイメージ通りで狭い陸地面積を完全に使い倒してやろうっていう気概を感じる街づくりです。健脚の老人が強制的に作り上げられる街の構造をしてます。

街の上にある公園入口にバイクを停めて街の散策を開始。昼過ぎてから行動をはじめたらすでに光が西日がかってました。まぁ、こんな日もあるさ!行動開始!

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正面には向島を臨む。こうやってみると瀬戸内海っていうよりちょっと幅の広い川くらいに見える。

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公園の上は昨日に続き強風が吹いていた。地元の人に聞いたら今日は特別だが、風は普段から結構吹いているらしい。それを作者が知っていたかは知らないが、公園の上にある銅像の髪はものすごい風を感じているように見えた。

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坂の街を歩く。ただ、坂よりとにかく階段が多い。風情ある佇まいもひょっとしたら面積の狭さや工事車両の搬入が難しいことによる開発の遅れでできたものかもしれない。

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猫が好きな人はひょっとしたら尾道という町のイメージが「坂よりも猫」となっているかもしれない。ここにはそれくらい猫がいてそのことが有名だったりする。私は正直犬派ですが、せっかくだから猫さんも撮らせてもらいましょう!ということで見つけたらなるべくシャッターを切るようにしている。しかしながら、陽が落ちてきて日照量が足りないことと、結構活動的に動いていることで写真を撮ってもそれがブレるブレる。けど、その辺はちゃんと予想してました。

事前の調査によると、この界隈には猫の細道と呼ばれるかわいい猫グッズを集めた小道があるそうなのです。動物を撮るにはコツがいりますが、静物ならちょっとだけハードルが下がる気がします。というわけで猫の細道を探して、さらに街を散策じゃー!!

 

・・・

 

・・・ない、見つからない。街を下りた商店街の人を捕まえても猫の細道を知らないという人ばかりでした。ここまでわからないものだとは・・・ここに来て昼過ぎに動き始めたのが仇になりました。

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仕方なくバイクのある場所まで戻ります。行きはよいよいだと帰りはつらいものというのは世のしきたりでしょうか。ひいこら言いながら中腹くらいまで戻ってきました。振り返ればお寺と夜景のコラボ、綺麗だと感じるものを撮るのは単純に楽しい。

IMGP1626

撮影していると地元のおばさんがひぃひぃ言いながら階段を登ってきた。やはり訓練された老練の戦士でもこの坂には肩を揺らすらしい。

 

「いい写真撮れてますか?」

息切れしながらおばちゃんが話しかけてくる。猫の細道は見つからなかったけど、ここからの夜景が綺麗なので安心して帰れそうです、と伝え終わらないうちに寺の脇を指さす。

 

「そこ、そこが猫の細道」

 

おお!?まさかそこにあったとは!たしかに細い道が寺の脇を抜けるように続いている。

サンキューおばさん!未練を晴らしに行くぜ!!

 

階段を下りて寺の脇を抜ける。ここが猫の細道や!!

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・・・ホラーゲームかな?

 

たしかにところどころ猫のグッズはあった。楕円の形をした石にデフォルメした猫を描いた置物。日の光では鮮やかなその色も、月が申し訳ない程度に地上を照らす夜には密教で使われる法具のようなたたずまいだ。

IMGP1633

上に福神って書いてあるんだけど、暗がりだったんで禍神に見えました。

完全にバイオハザードみたいな場所なので早々に撤退しました、より犬派としての意思を確固たるものにする散策でしたね。

 

公園の上に戻るまでに大分時間をつかってしまった。それでもそこから見える夜景のおかげでそれもよかったと思えてくる。瀬戸内海の夜は狭いながらも活気に満ちた空間だと感じました。

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明日は広島の厳島神社を目指そうと思います、それでは!

 

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次点恋人の聖地・白山洞門、コバルトブルーの海・柏島、美しいけど心が折れかけた夜景・姫路市

みなさん、こんにちは。微笑みの国タイで薄ら笑いを浮かべている宮下です。
結局日本縦断の旅を更新しきれずに出国したのかよ!って感じですか。

もうね、返す言葉もございません(諦)

まぁ、言っちゃなんですけど無職になってから全然暇じゃなくて、むしろ起きなくていい事件とかたくさん起きて今に至るんですよ。
もし、万が一ブログがリアルを追い越すようなことがあれば、みなさんの生活には一切関係ないことを念頭に置きつつも、少しだけ触れられればと思います。

あけましておめでとうございます、の日記ではぐらかしてましたが、ブログ上だと私はまだ四国みたいですね。
前日は明石海峡に到着し、四国道をひた走って高知市に宿泊したんだっけ。

次の日はあいにくの雨でしたが、もうすでに紅葉が終わりかけてるというのもあるので先を急ぐことにしました。この日は四国の端っこにある白山洞門という場所によってみようと思います。

 

冬間近の風があるとはいえ、やはり海沿いの快走路は気持ちいい。

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雲の裂け目から見える光の筋。人間以外の動物でも景色を綺麗だと思うことがあったりするのかな。

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雲の裂け目が雪をかぶった大きな山のように見えた。雲っていいよね、形だけじゃなくて色もたくさんある。

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白山洞門への標識が見えた。バイクを下りて林道を下る。

木々のトンネルを潮風が抜けていく、光る出口の先から聞こえる心地よい潮騒に向かって歩いていく。

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着きました。白山洞門は足摺岬の西方にあり、花崗岩で形成された岩盤が波の浸食により洞門となったそうです。

 

全景は巨岩をうがった波の通り道が空く、文字通り「門」と呼ぶにふさわしい形の岩場。

どう撮ろうとかと考えているとゴツイハートマークが見えた。遊歩道から見る景色の荒々しさとギャップが面白かったのでパシャリ。もし機会があったら無理やりここを恋人の聖地として推薦しよう。

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遊歩道を歩くと積極的に行く手を阻む木々が生えてる。こういうのがあるとただの道がアスレチックに変わる。

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周辺を散策するとやはり同様の花崗岩の崖がゴロゴロと見受けられる。東尋坊ほどではないにしろ、これもかなり立派な奇岩群だと思うな。

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曇りでギリギリ踏ん張ってた天候が徐々に崩れ始める。あんまり長居せずちゃちゃっと次に向かった方がいいかもしれない。小雨が降るもののせっかく高地に来たということもあるので海が綺麗でダイバーにも人気だという柏島という島に寄ってみることにする。

 

遠方に見えるのが柏島。日照量が少ないものの透き通るコバルトブルーの海が綺麗。

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入り江に停泊する小型船舶。曇りの日でこの透明度とは・・・ぜひ夏の暑い日に入道雲をバックにして撮影したい海でした。

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この辺で完全に集中力が切れたのを覚えている。何でもいいからとにかく進んで宿に入りたいという衝動。広島の尾道や山口県をフェリーですっ飛ばしてでもなんとか楽になりたい。

 

その思いと戦いながら四国をひたすら北上する。

瀬戸内海の風がものすごく強い。四国の高速道路は対面通行なので左右から来る風で対向車線に連れていかれそうになる。今まで走ってきた中で一番の暴風だったかもしれない、通過後に状況を確認したら強風の影響でバイクは通行禁止になっていた。

 

作戦通りというか、そもそも陽の照るうちに間に合うのは不可能だったんだが、姫路に着いたころにはすっかり夜景のシャッターチャンスになっていた。

IMGP1458

別の場所からは播磨臨海工業地域を臨むことができた。

人の営みってすげーな、昼夜絶え間なくこうして業(わざ)が続いてくんだもんな。

IMGP1483

そんなことを考えていても昼からの風は全然収まらない。

三脚を押さえ、フードをめくられながら撮影を続ける。

 

そのうち、ひと際強い突風で橋の欄干がギシギシ嫌な音を立てた瞬間、バイクが風に耐え切れず横倒しになった。

 

oh…ブレーキレバーがレッドブルの角みたいになりマシタ。

ブレーキレバーと一緒に心も折れたので起こしたバイクに力なくまたがってフラフラと宿へ向かいました。

 

この日は夜更かしをしたので次の日にはダラダラ起きて尾道のあたりを散策するつもりです。

 

それでは!

 

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あけましておめでとうございます!

みなさん、こんにちは。コタツから電気毛布へ生息地が移り、よりダラダラしている宮下です。

正月早々ダラダラしてんじゃねーよ、と思う人もいるかもしれません。

そんな気合いの入った新年を迎える皆さんに言いたいことはたった一つですよ。

 

本当に昨年中はお世話になりました。
稚拙な所感や文章に付き合っていただいて本当にありがとうございます。
今年は国内だけでなく海外でもバイク旅をしようと思っていますので
どうか生温かい目で見守ってやってください。

本年もどうかよろしくお願いします!!

迎春

 

はい、ということでね、今はワケあって栃木県の那須塩原市にいます。

みなさん、初詣とおみくじはもう済ませました?

私は初詣で訪れた黒磯神社で引いたおみくじが大吉でした。ヒャッホーイ!

 

ただ、大吉のおみくじってイケイケドンドンってわけじゃないんですよね。
教訓めいてるっていうか、結局油断したら運がよかろうがだめですよって内容。

 

一部抜粋します。
失物(うせもの):出る ひくい処
争事(あらそい):八分にて惜くが吉
願事:思い通りですが油断するな

 

ひくい処で失物が出るってことは落し物に気をつけろってことですかね。

争事を八分にて措くが吉って負けるが勝ちってこと?

まぁ、あちこち移動する身として一番気になる項目はこんな感じでした。

 

旅行(たびだち):計画を十分にたてよ

 

もうね、おっしゃる通りなんですよ。計画十分ですか?っていわれたら正直ちょっと・・・

次の旅の出発日は1月12日に決めました。成田から微笑みの国タイへ向かいます。

 

ちなみに余談ですが恋愛の欄には「思い通り 大吉」と書かれていました。

じゃあ、相方はどうなんだってところなんですが、一緒に初詣した彼女の恋愛の欄には「楽しむ程度なら吉」と書かれていたそうです、ショック!

また近いうちにブログを更新します、それでは!

 

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6 Comments 日本(JPN)

ほっこり地蔵の圓光寺と(割愛の詩仙堂と)夕暮れの鳴門海峡

みなさん、こんにちは。師走の忙しさなどどこ吹く風、宮下です。
だったらブログ書けやー!!と思ってくれてる皆さんのおかげでまた書こうと思います。
これからもだらだらですがどうか見てやってください。

最近親しい友人から日記に関して二点の指摘がありました。
・長い
・写真をクリックしなくてもいいくらい大きくしろ

そうだよねー・・・ちょっと俺も思ってたんだよねー・・・
もうすでにリアルだと冬なんですが、日本の秋はすばらしく綺麗で、是非皆さんに見てもらおうと思い、ワシワシ貼ってました。

さらに観光地だけじゃなくてそこに至る道中の景色が好きだったりするのでそりゃあもう写真の数が・・・
ってことだったんですが、これから一つの日記に関して写真は10枚までという縛りを作ります。
じゃあ、ほかのはどうすんだよという話ですが、HPの「Gallery」を工事して、そっちに順次貼ります。

ということで続きです。
日記だとまだ京都なんですよね(絶望)

この日は京都の圓光寺からお参りしました。このお寺は京都市左京区一乗寺にある臨済宗南禅寺派の寺院で、徳川家康が創立したそうです。四季折々の表情を見せる庭園が有名で、枯山水の場に龍をあしらっているというオシャレテンプルでもあります。さっそく侵入。

 

入るとすぐに枯山水。デカイなるとみたいなのが龍のとぐろで左奥のトランスフォーマーみたいなのが龍の頭です。今この文を書いててちょうど十二時になりました、昼はラーメンが食いたいなー。
IMGP0747

右奥の建物から庭園を眺める。

葉の付き具合が晩秋に近いが、それがまた味のある風景だと感じる。

IMGP0780

 

・・・縦写真が衝撃のデカさなんだけど!?

これは横のサイズを規定して貼ってるから縦のサイズはそれについてきちゃうんでしょうな・・・

 

まぁいいや、クレームが入るまでやり方は変えない!それが俺のマイウェイ。

なんかマイウェイって響きは平成初期って感じがするよね、なんとなくだけど。

 

次の庭へ繋がる道から見た豪華絢爛な襖。

写真見てから気づいたけど真ん中の竹でできたものは何をするためのものなんだろう。

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本当なら感動の涙で画面が見えないくらいの紅葉だったんですが、私が行ったときはすでに晩秋モードでした。ネットでこのお寺のHPを調べれば四季折々の美しい景色が見れます。

 

心の琴線に触れるようでしたら是非ご自身で見に行ってください。

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目の前に見える庭園を抜けてそろそろ脱出かなー、なんて思っていると足元になんかいる。

 

ん・・・こいつはぁーーー!!!

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いつかネットで見た「ほっこり地蔵さま」じゃありませんか。

このお方を探して地蔵で有名な三千院に行ってみたんですが見つからず、諦めておりました。

 

こんな情報全然知らなかったから本当にびっくりした。ここにおられましたかー!って感じです。

しばらくカメラで遊ぶ。

 

「ゲームのRPGで敵と出会った時」

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って、伝わらない人もいますね、すいません。

でもまぁ、このほっこり地蔵が見れてよかったなー。

 

このあと、瑠璃光院という鏡床とまで言われる床が有名な場所に行こうとしていたのですが、公開日をすでに過ぎていたため断念。代わりと言ってはなんですが、この近くの詩仙堂という場所に行ったのです。しかし、「合計で写真10枚の縛り」のため割愛。

あんまりこれといった写真も撮れなかった合計10枚の壁はあまりにも厚く、残念ながらここでは写真を掲載しないことにしました。

 

この詩仙堂を見てから、ようやく古都京都にもふんぎりがつき、西へ移動しようと出発。

四国経由で移動するために鳴門海峡を目指します。

 

最近はあったかい日が続いてありがたいなーという感謝の気持ちは橋の上で風とともに去って行きました。風が強い、そして最高に寒い。淡路島でたまらずたこ焼きを食いましたね。

 

寒い寒いといっても鳴門の大渦を見るには時間制限があります。たこ焼きを口に詰め込んで再スタート。

空に赤みがブレンドしてきたあたりでようやく海峡を渡りきりました。

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こんなデカイのよく架けられたな・・・人類ってすごいなー。

 

この鳴門大橋の根元から渦の駅という観光施設に入ります。観光施設っていっても車道の下に続く歩道を、大渦が発生するところまでひたすら歩くって感じなんだけどね。

 

時間も押してるのでひたすら一本道を走る。300mくらいあったような気がする。

はぁはぁ言いながら到着。大渦は発生していなくて、小さな渦がいくつもできている感じでした。

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渦の発生にはちゃんとメカニズムがある。大まかに言うとある海流が一度分かれ、あるポイントで合流するんだけど、その経路は距離の差があって時間によって潮の高さも変わるために海面の高さに差が生まれるらしい。そんでワチャワチャなると渦が発生する、と。

 

ちなみにガラス張りの下に鉄線のワイヤーが敷いてあります。

まぁ安全なのはわかるんだけどやっぱり足がすくみますね。

 

だからここまでハイテンションでジャンプできるんだったら逆に大したもんだと思います。

IMGP1012

 

渦を見れたからといって安心してはいけんません。夕暮れにたたずむ大橋を撮るチャンスなのでまた来た道を走ります。行きで走ったときは係員の人も微笑んでいましたが、帰りも走っていたら「?」って感嘆符が似合う顔してました。写真撮影で多少の犠牲はやむをえないのです。

 

到着。

ちょっとだけ遅かったな~、青と赤のグラデーションから全体が薄紫色に変わっていました。

IMGP1025

ここから四国の高速道路を走って移動。途中のPAで融雪剤が積み重ねてあるのを見て冬間近だと実感しました。

明日もまた四国だったかな?

 

それでは!

 

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