【ドイツ】東部の都市:ドレスデン

プラハのヴィート大聖堂は圧巻でした。でかすぎてカメラの画角におさまらない大きさ、幾何学的な造形美、そして色とりどりのステンドグラス。

 

その余韻に浸りながら次の場所を目指す。

 

次はまたドイツに向かって走る。理由は北欧(デンマーク・スウェーデン・ノルウェー・フィンランド)に行きたいから。

 

北欧の国々はフィンランドを除いてみんな独自通貨でユーロが使えないらしい、これから両替の手間が増えるのは正直面倒だなぁ。

 

いや、今までユーロが便利すぎたんだ。それが手間を省くメリットでもあったし、違う国に来たという実感を薄くしていたところもあった。

 

何はともあれ旅が次の工程に移っていくことをこれから実感していくことになるだろうなぁ。

 

そんな心配をしながらドイツのドレスデンに到着。ドイツって今まで周ってきたどの国よりもお金がある感じがします。

 

都市部が大きいとかはもちろんなんですけど、田舎でも町の隅々まで整備されていたり小奇麗なんですよね。しかも各地域でものすごい格差があるわけじゃなくて、どこも同じように発達している。

 

先進国と発展途上国の違いって局所的に発達してるかどうかが大きなカギらしいです。

 

発展途上国は、たとえばタイのバンコクなんかは大都市ですが少し田舎に行くと全然近代化されてない、とか。

これを国境越えてすぐに実感するんだから、国が違うってのは大きいんだと実感します。

 

国境沿いの家の人とかどういう気分なんだろうね。

 

だって、その人たちから見れば数メートル先の家はEU独り勝ちといわれるドイツで、かたや自分の家は貧しい国に所属していたりするわけですよ。

 

ご近所づきあいは当然あると思うし、当然話す言葉も同じ地域としてひとくくりなんだけど、税金や保証制度は全然ちがう。そもそも適用される法律が違う。

 

そういう感覚ってのは日本にいたら一生わからないんだろうな。

 

ドレスデンはザクセン州という場所にある都市で人口50万人ほど。だから日本でいうと宇都宮市に匹敵する規模ですね。

 

・・・あれ?匹敵ってこういう場合に使っていいんだっけ?なんか日本語が怪しくなってきた。

 

そんなドイツの宇都宮市を歩く、目的は日本でいうところのドイツの餃子があるという。

 

嘘です、目的は教会です。外国に来たからにはその場の食を味わうこともその国を理解する手段のひとつだと思うんですが、私自身は食にあんまり興味がないので食べ物はあるものを食べるって感じです。

 

で、ドレスデンの聖母教会につきました。あいにくの曇り空でしたが、その分涼しく行動しやすい。気温はもちろん日々違いますが曇ってると20度くらいで長袖じゃないと若干肌寒いかな、と感じます。

 

ただ現地の人の多くは半袖だったりするので、ヨーロピアンは寒さに強いんだなって思いますね。

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特徴的なのはドームの形です。尖塔がそびえる教会ってのがオーソドックスなんですが、ここのはドームによって親しみやすい、石造りにあってちょっとかわいらしい印象の教会です。

 

この教会、第二次世界大戦のドレスデン爆撃当日は乗り切ったものの、爆撃によって燃え広がった炎によって焼損し、次の日に完全に崩壊してしまったそうです。

 

後に崩壊前の姿を幼いころに見ていた成功者が自費で建物を復活させる団体を作り、残った残骸をパズルのピースのようにあてはめながら再構築したんだって。

 

こうやって書くと簡単だけど、実際はすさまじい執念だよなぁ。

 

縁起でもないけど例え話として自分の生まれ故郷の神社が火事にあって、後に自分の事業が成功したから立て直す団体作りますわってなかなかなんないよね。

 

そんな人々の愛で復元された教会の内部は・・・入れませんでした。

 

私からあふれ出る邪気が教会の聖域にはじかれて中に入れない!

 

とかではなくて、ミサ中なんですって。ナチュラルに普段使いだもんね、神社仏閣との違いは本当にそこだと思う。

 

これは完全に予想だけど、女の子をデートに誘うのに「明日のミサのあとお茶でもしない?」とかって会話が中学生くらいからありそう。断られた時のリアクションは「ジーザス!」

あ、関係ないですね、妄想でした。

 

一応展望台までエレベーターで行ける、お値段8ユーロ、日本円でいうと900円ちょっと。

お値段たっかい!正直高いけどこの日は何にも見れなかったのでやけで上ることにした。

 

展望台からの眺め、ドレスデンの町が一望できる。

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「日本でいうと宇都宮か~」ということを思い出すまではありがたみがありました。

 

そして私はまた一つ気づきましたよ。

展望台とかってその街を知らないと「眺めがいい」で終わるんですよね。

 

あの建物は何々でこの地域ではどういう役割でって、そういう知識が俯瞰的な視界に厚みというか物語を持たせる。

 

パノラマっていうのはそういうある種の景観に対する積極性が求められるものだと思うんですよ。

 

それが私みたいに下調べもロクにせず、「綺麗」以外の感想を無理やり出そうとする。

そして現出したものが「宇都宮」だったりすると、「宇都宮にしてはきれいな街並みだな~」とか「あの変なモニュメントをドレスデンの餃子と呼ぼう」とかって悲しい声が心でコダマするわけです。

 

あ、宇都宮をディスってるわけじゃないですよ、大谷石もあっていいとこですよね。

 

わりとすぐに降りてきた、まぁこういうもんだよな。もらったパンフレットはドイツ語しか書いてないし、しょうがないってことにしよう。

 

ドレスデンは確固とした理由から来たかったわけではなく、そろそろバイクの走行距離が3000kmだからそれなりの規模の都市に寄ってオイル交換をしたかったっていうのが本当の目的。

 

私が乗っているバイクはホンダのもので日本ならどこででもオイルを変えられるけど、海外から見たら他国の一メーカーで外車だからね。

 

そこでちゃんとしたディーラーがあるっていうんでドレスデンに来ていたのです。

 

市街地からおよそ30分。Google mapを信じて、Motorradhaus Zehren GmbH Hondaというお店へ。

 

川沿いにあるきれいなお店で結構規模が大きくてびっくり。やっぱりヨーロッパでは車格の大きいものが中心に売られていて、見ていて楽しい。

 

ヨーロッパで売っている私たちから見た会社の値段は日本で買う日本車の感覚と一致します。

 

つまり輸入車として入ってくるときにどれほどの額が上乗せされているか考えるとゲンナリなわけです。

 

そんなことを考えていると店の奥から店長さんが出てきてくれる。

 

要件を話すと「今の時期は込み合ってて無理なんだ。予約してもらわないと、それにすぐにはできないよ」という。

 

ぐぬぬ、そこをなんとか。

 

オイル交換自体は時間がかかるものじゃないけど、それでもすでにお願いされている仕事を一時中断してやるのはよろしくないもんなー。

 

それでもエンジンオイルは車両でいう血液みたいなものなので交換しないわけにはいかない。

 

完全にこっちの事情だが、理由を話して交換に必要な道具を借り、オイルだけ売ってくれるように頼んでみる。

 

店長は奥にあるガレージで作業中の男性と話に行った。ドイツ語だがなんとなく話の内容は想像できる、掛け合ってくれてるみたいだ。

 

長身の男性が出てきた。

「エンジンオイルだけだな?」

「はい!」

 

こういうときってたぶん色々言わないほうがいい。

オーケーと返事をしてバイクを持ってこいという、助かります!めっちゃ助かります!

 

交換してくれている間、世間話をする。北アメリカのカナダを目指してるんだけどというと、真顔で「ここはヨーロッパだぞ」と言われた。

 

ちょっと笑いました。これでまた安心して3000km走ることができる、よかった。

 

その後、支払いをしようと店長のもとへ行ったら首を振って値段を言わない。お金はいらない、頑張れよといって固く握手をしてくれる。

 

ありがたいのと申し訳ないのでたくさんお礼を言った。本当にありがとうございます!大切に走ります。

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北欧を目指すと言いながらまだドイツで行きそびれた場所がある。

 

ケルンという街でドイツの西部にある。今いるドレスデンからは距離にして約600km、最高速度90kmのオフロードバイクからしたらわりと絶望する距離である。

 

まぁ、旅のトータルは数万キロだし、そんなの誤差っしょと自分と尻の痛みをごまかして出発。

 

途中、乱立する風力発電機の横を幾度も抜けて田舎道を進む。

 

疲れて路肩で休んでいると放牧用の干し草を積んで走るトラックが、干し草を舞い上げながら走り抜けていく。

 

日本の北海道でもあったシチュエーションだけど、やっぱり外国に来ていることを実感する。ここドイツでは丸じゃなくて四角が乾草のスタンダードスタイル。

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この日は結局たどり着けずに、途中でキャンプ場に泊まった。ここにもWi-Fiとコンセントはなかった。

 

この二つの条件を満たす場所は本当に少ないので、もし使える場所に行ったらとりあえずブログを書き溜めておかないと。

 

それではまた!

 

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