lみなさん、こんにちは。旅してるクセにマックがやめられない宮下です。
今日は七日目(三日前)の日記を書こうと思います。
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この前日には涸沢からのパノラマコースを下ってきましたからね。
もう達成感いっぱいで余韻に浸りたいですが紅葉は待ってくれません。
ここも当初の予定通り黒部ダムを目指します。
ライダーハウス「ゆず」のオーナーさんは旅に出てしまったので、その娘さんが朝食を作ってくれました。
いやー、感謝感謝(でもピントあってなかった・・・)。
この時点ではここから北に走り黒部ダムを見てそのまま新潟に行き、北海道に行く予定でした。
疲れているからクロレッツを口に放り込む。これを噛んでればさすがに寝ない。
バイク乗らない人はバイク乗りが運転中眠くなって寝ることはないと思うかもしれませんが、もうね、すげー眠くなります。高速道路とかホントにやることないです。日本の道がすごいしっかりしてるおかげなんだけどね。
クロレッツの儀式もしたし、さっそく出発!
峠道を越えて黒部ダム行きのトロリーバスが出ている扇沢駅までバイクで向かいます。
トロリーバスってのは環境に配慮した電気バスね、電車のパンタグラフみたいのがついてます。
参考の写真があるといいんだけど、こう、旅情を掻き立てる写真が撮れませんでした。
ってわけで黒部ダムに到着するまで駄文で勘弁、簡便。
5分ほどでレストハウスに到着。黒部ダムを展望するためには百段だか二百段の階段を登らないといけません。 でも、昨日まで登山してたからね。楽勝ですよ!!
とはいきません、ハァハァ言いながら登ります。
そして黒部ダム眺望。
おおおおおおお、すごい!え!?ちゃんとすごいじゃん!(失礼)
紅葉満開!虹も全開!虹はよく見ると二本出てます、運がいいと三本見えるらしい。
展望台の後ろでおっちゃんがいちご大福?を売っている。どうやら初恋の味らしい。
でもさっきガムを噛んでいるときに咬筋の誤動作により口内で出血しているからな。
今食うと初恋が血の味になってしまう、帰りに頬張るとしますか。
虹に目を奪われがちだけど紅葉がホントにすごい。黒部ダムは今まさに最盛期だね。
いやー、いいときに来た。
観光客の感嘆の声を掻き消してヘリのホバリングが山々にこだまする。
どうやら物資を運んでいるらしく、忙しなくダムを行き来している。
よし、ちょっとずつ降りよう。
さっきまであんなにクッキリ見えていた虹が見えなくなる。
自身の移動による角度の問題もあるし、定点でも数分感覚で出たり消えたりする中で写真映えしそうなところを探す。
斜面が崩落した先に虹がかかっていた。昔の人が見たら神様が駆け上がったとかに例えるのかな。
お、あの木の辺がいい感じっぽい。
虹の根元を間近で見たのはじめてかもしれない、バイクで見つけて追いかけても大体消えるしなぁ。
これはいいことある気がするぞ!
レストハウスからさらに下ったところに資料館みたいな場所がある。資料はそれほど多くないが黒部ダムの工事がいかに難題だらけで多くの犠牲や労力を払ったか、その一端がわかる。
こういうのを見ると料金設定とかにある程度納得するよね。お前やれ、って言われたらすげー大変だもん。
それを全部すっとばしていいとこだけ見れるんだから先人には感謝しなきゃなー。
まぁ、本当の意味で感謝を表すなら自分も同じように苦労していくんですな・・・がんばれ、未来の俺。
より一層ダムに近づく。虹がより鮮明に、そして水が落ちる音が大きくなる。
これは滝になっている先端を撮ったもの。なんか水なのに大量の小麦粉を落としたみたい。
やわらかそうに見えますが食らうとたぶん北斗の拳みたいな死に方します。
ダムから見た川。色づいた木々に導かれるように川が延びる。
あんまりダラダラしてるとパノラマコースの二の舞だからな、ちょっと先へ進もう。
ということで、ケーブルカーに乗り込んで大観峰という場所を目指します。ケーブルカは楽チンですな~。
はい、白目剥く練習してる間につきました、ものの数分です。
紅葉の絨毯が敷き詰められてるみたいな絶景なんですが、なんせ展望台として移動できる場所が限られてるから広角レンズ使うとどうしても建物とか写っちゃう。
なんで右端に黒部湖が見える構図になっちゃいました、てへぺろ。
俯瞰風景の反対側も岩肌が色づいてすごく綺麗。紅葉を追いかけながら旅をしてるから、多少慣れてるところもあるけど仕事しててたまの休日に来たら友達に自慢しまくるだろうね。ちなみにプレステ3買ったときも自慢しまくりました、かしこ。
ここから見える景色もバッチリ撮っておかないと。
なんでこんな写真撮るのかっていうとずばり自分のためです。
こういう絶景が実家から徒歩2分のところにあればいいんですが、実際そうはいきません。
今は長期旅行をしてますが、現実問題として特定の職業に就かないかぎりこれほどバンバン色々なところには来れないでしょう。
そんなとき写真が残っていたら、ということなんです。
私は学生時代、周りの人間に恵まれてずいぶん楽しくやっていました。でも、あれから10年近く経ち、旧友と昔話をするとたまに「あれ?そうだったっけ?」っていうのが出てきます。
ものより思い出とは言いますが、やっぱりちょっとずつ忘れて行くんだなってのが個人的な感覚です。
いや!俺は忘れねえ!って人は別ですが、そういうときに写真があると思い出す強力なきっかけになります。私はいわゆるバカチョンでバンバン撮るわけじゃありません。比較的高価で(それでも初心者域ですが)、レンズや撮影設定を自分で選べるものを使っています。この「自分で選べる」ってのがすごい大事でたとえば思い出に残したいと思う場面に出くわしたとき、選択できる分考えなきゃいけないんです。
なんで残したいと感じたのか、どう残したいと思うのか、それに近づけるためにはどうすべきか。
この考えるプロセスの中にその瞬間が凝縮される気がします。
そうすることで写真を見返したときに、そこに心だけでも「もう一度戻れる」んじゃないか、ってのが私の仮説です。苦労して山に登ったという表面上の事実は覚えていても足の裏の熱さや耳先の冷たさ、息苦しいんだけど凄まじい開放感といったことはなかなか思い出しにくい。そこでそのとき考えたことを頼りに思い出の中に戻って行く、これが、時間や距離や経済的理由で気軽に行くことができない場所へ戻る「どこでもドア」みたいなものになるんじゃないか、って意味で写真をいっぱい撮りまくってます。
それと今回旅に出たのは私なのでここでブログを書くにいたりますが、それは私がたまたまそういうタイミングなだけです。大人なら色んな理由で忙しいでしょう、本当に色んな理由。今年は紅葉なんて見に行ってる暇なんてないよって人もいるでしょう。だから今回はタイミングが合った私の話をさせてもらうけど、もし皆さんが旅に出たら自分のために撮った写真を見せてもらいたいです。そのときには私は忙しくてそこへ行けないかもしれないけど見せてもらった写真と自分が撮った写真を見比べて、またその場所へ戻れると思うから。
書いてて思いましたが最高に爺的な発想ですね。
「最高に爺」って組み合わせを生まれて初めて使いました、口に出してみてください。なんか新しい日本語の風が吹く感じですよ。今年で30歳ですが発見の毎日です。
すいません、大分趣旨とズレました。今度から脱線するときは「自分語りイイッスか?」て前置きしますね。
はい、で、なんだっけ。そうそう大観峰で絶景みてたんだ。で、建物とか邪魔でいい写真が撮れない、と。
この先は室堂ってところにつながっていてそこは立山連峰を登る玄関口になっているらしい。そこへ至るために大胆にも立山連峰をブチ抜くトンネルを作ってバスで10分ほどの距離を行き来しているそうだ、人類ってすげえな。これはつまりトンネル抜けたら同じ高さの場所に出るってことで、それはつまりこちらと同程度の紅葉している可能性があるってこと。
よし、ここまで来たら行くっきゃない!おにーちゃん、大人一枚くれ!
駅員「往復で3240円です」
たけえええええええええ!バス20分で3240円はたけえええええ!
まぁ、トンネル工事は大破砕帯とかいう湧き水が出る岩盤が80m続いたおかげでスーパー難航したっていうし、そこを座ったまま通貨しようってんだからそんくらいするのか・・・。
乗り込んだバスが数名を乗せて発進する。すごい、何がすごいって運ちゃんの技術力がやばい。
たぶん本当に大変な工事でギリギリの幅しか彫らなかったんだろうね、バスと壁がホントに近い。
それなのにすれ違いますか。専門職かっけー!
鼻息を荒くしたのは俺一人じゃないはず。
さて、駅に着きました。
なんだろう、発達しぐあいに違和感を感じる。JR小田原駅くらいは比肩しうるレベルなんだけど?
旅情を絵葉書にも載せられちゃう。ホテルも近いからコンシェルジュが駅の中を闊歩する。
職場がエアコンつきの2500mとか昼休みが待ち遠しいわ!
まぁ、海抜0mでも昼休みは待ち遠しいんですけどね、ハイ。
バカばっかり言ってないで外に出ないと!
カマン!紅葉カマン!
コイツは・・・晩秋だ。まぁ・・・晩秋って四捨五入すれば紅葉だよね?どちらかと言えば大丈夫だよね?
登山の格好はしてるけど食料はないし、黒部ダムを楽しみすぎて時間がちょっとやばい。
近くを散策することしかできないので道を撮りにその辺を歩こう。
綺麗に舗装された道。
これはいい画だなぁ、道フェチの私としては開放感とうねり具合、画に対する道の面積や周りの風景・色との対比、またそのレアリティが重要なんですが、これはなかなかにいい線行ってますね。
道標があってナントカ平まで二時間らしい(テキトー)。それくらいなら行けるだろうと安易に考えて出発。最行き半分、帰り半分のペースできっかり戻れるはずだ。
途中からやや傾斜がきつくなる。まぁどこかの登山道へつながってるんだから当然だろう。
よじ登るほどではないものの足だけで登るにはそれなりに難儀する岩場が出てくる。そんな場所に丸太で道の輪郭を作ってある。
登山道で見るけどこれって本当すごいと思う。
だって、冷静に考えれば道案内なんてペグと虎ロープで事足りるでしょ。
山の景観を崩さないって理由もすばらしい景色を誰かに見てもらいたいから。それだって細い木の杭を打ち込んどけばいいのにわざわざ丸太にしたのは綺麗な景色を見ながら腰を下ろせるようにするため。
自分の体と自分の安全を守るための道具を運ぶだけでぜーはーいうのに、重機や車だけじゃなく荷車すら立ち行かない場所で延々とこの丸太が続いている。登っている石だってそこらに転がってるやつだけじゃないだろう。下から上からそれなりの距離を運んできた人工の階段だ。
すごすぎるぜ、登山道とそれを作った人たち。
やさしさの塊だよね、バファリンなんて目じゃないぜ!
この道を伝ってナントカ平を目指す、写真が下手でうまく表現できないけど丸太が光を反射して本当に光の道が雲の中へ続いているように見える。
30分くらいは歩いただろうか。待ってた、こういう表示を待ってたんだよ、俺は。
でも、広場兼展望台は本当の雲へ道が続いていて・・・
何も見えない(白目)
先客に話を聞いたが数時間前からずっとこうだという。徐々に雲が登ってきたから今から戻るそうだ。
雲は見る分には綺麗だが飲まれると視界は不良により遠望を失い、道をロストしやすくなるばかりではなく冷機の塊なので体力をガンガン持ってかれる。仕方ないがここは戻ろう。
まぁ、戻る道も絶景なんだからよしとするか。
この日最後にいい道を見つけた。
JR小田原ライクな駅まで戻ると水が湧いている。この湧き水がトンネル工事を難航させ、そして俺の財布を苦しめたのだ。恨みつつも飲むと渇きが癒えるからありがたい。ちなみにこの概観って飲んじゃいけませんって書いてあったオウセンの滝に似てる。
あ、これがオウセンの滝ね。草津温泉にあります。
こんな毒々しくはないか。
この後は扇沢駅までおとなしく帰る、中国人観光客がどこでも多く隣国の勢いを感じる。
このあとブログを書きにネカフェに行ったんだけど、やっぱり涸沢や黒部ダムの写真を整えたくて一度実家までPCを取りに戻ったせいで更新が遅れたわけです、えっへん。
いつも長い日記を読んでもらってありがとうございます。
自分のためとは言いつつ、やっぱり誰かに読んでもらえるのはうれしいです。
伝えたくなる絶景ばっかりだから。
それでは、今日はこの辺で。
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