みなさん、こんにちは。炭水化物ばっかりでそろそろ栄養バランスが気になってきた宮下です。
日中はあったかいんですが夜間とかに走ると路面は凍っちゃいないんですが相当寒いです、ミシュランマンみたいになってるにも関わらず。
だからご飯もあったかい汁物のラーメンとかうどんとか食べたくなるんですよね。
みなさんはちゃんとバランスよくご飯食べてますか。
この日は猫ヶ岳に登った翌日で周辺は雨の予報だったので友人がいる山形まで遊びに来ました。
この友人とは古くからの付き合いで学生時代だけでなく、社会人になってからも冬の蔵王や銀山温泉などいろいろなところへ行きました。
蔵王の樹氷は雪の怪物が襲い掛かってくるように見えることからアイスモンスターといわれています。
そういうのありきでこういうことしてくれるスーパーいいやつです。
思えば旅に出てから天気に恵まれる日が多く、なかなか休むに休めない状態だったので今日は全力でダラダラしてやるぞ!!
私は山形大学で大学、大学院時代を過ごしましたが山形ってめちゃくちゃ食べ物がうまいんですよ!
そらもう、○○定食の飯をまた食いたいな~って就職してから何度も考えるほどです。
旧友なので会えば話に花が咲きます、というのを言い訳に昼過ぎに行動開始。
全力でダラダラする方法を30才の男二人で考えます。
結論:BBQ→温泉
ボクシングもワン・ツーが基本ですからね。ダラダラする日に予定をつめてはいけません。
計画1が終わったらあくまでダラダラしつつ計画2へ移行、これが大人の休日プランです。
友人は賢いやつで賃貸に住んでいるのですがそれがアパートやマンションではなく郊外にある一軒家をお得な値段で借りています。郊外ですが山形は車社会なので除雪車さえ通る道沿いであればそんな気になりません。だから部屋もいっぱいあるし、庭付きの場所に住んでいます。
その庭で半日使ってBBQ。男二人なので本当に肉ばっかりしか買いません。野菜は仕上げの焼きそばのお供、モヤッシーだけです。ヒャッハー!
炭に着火剤を塗り、ファイヤスターターで点火!
今市販されてるジェル状の着火剤はすごく高性能なのでほっとけばメラメラと火柱が立ち、炭を十分暖めてくれるんですが、やっぱりそこは火を育てる苦労をしたいですからね。デキレースの火起こしに一役買った感じにするため、必死に仰ぎます。
仰げ仰げ、仰ぐぞ仰ぐぞ。
たしか中学校だと思うんですけど附子(ぶす)という古典が教科書に載っていました。おぼろげですがたしか屋敷の主人が使いに留守を頼んだとき、砂糖を守るため「これは附子(ぶす:トリカブトの毒)」で近づいただけで死んでしまうぞ、っていう話があったと思います。これが女性を詰るブスの語源だとこのときはじめて知りました。食糧難の時代にそれでも食えない毒のことだったとは・・・それ以来人様をそう呼ぶようなときはほかの表現を使うようにしています。あ、それ以降、人を詰らないとかいい話じゃないですよ。向こうも向こうで相当ひどいこと言ってるので、むしろこっちも言うことでバランスがとれるのです。
さて、網を乗せ、ある程度加熱してから牛脂を塗りたくります。
俺たちのバトルフィールドに買ってきた肉を召喚!
まずはタン様!すでに食いたい気持ちに耐えてじっと待ちます。
口の中で唾液がドバドバでます。
BAJAも今日はお休みです。出発してから2700kmくらい走りました、もうそろそろオイルの交換も視野に入れて走る必要があります。まぁ、それは明日以降に譲ろう。
焼きあがる前に塩・コショウを振っておきます、これはヤバイです。匂いが最高にうまそう。
ジュージューという音にだいぶ唾液を搾り取られたころ、待ちに待ったフードファイトの始まりです。
写真はありません、ファイトですからね。思いっきり味わいます。
うまーーーーーーーー!!
タンだけでなくセセリなんかも食べながら大型の肉塊を乗せます。
豚の肩ロース400g
豚の肩ロースってトンカツに使うやつなんですが、あまりの食いたさに買ってしまいました。
割り箸がきしみそうな重さ、厚さも大げさでなく2.5cmくらいあります。
コイツは時間がかかりそうだ、焼ききれるかもわからないが端っこに寄せておこう。
もちろんセンターで戦いは継続中です。
もううますぎて食うごとにハフハフいいながらを見上げます。餌を求めて水中で口をパクパクする金魚みたい。
もう最ッ高!
途中雨がふってきたので屋根のある場所へ移動。雨でBBQとかこれ以上ない贅沢だなぁ。
そんな感じで大分食いすすめました。もう腹八部とか九部とかでしょう。
十分満足ですがまだコイツが残ってます。
今はそう、山でいうところの八合目・九合目なのです。
コイツをたいらげないことには登頂とは言えません。
ここで問題が発生します。今までは網に乗せた肉をお互いに近いものから食ってました。
でもコイツは違う。右のほうが明らかにデカイ。
腹が膨れた分、はじめたころよりも明らかに大きな肉に見えます。
それでもより高い頂を目指すのが男と言うものです。
この巨肉塊、いや、この肉ヶ岳と呼ぶべき天頂に登り詰めるのはどちらか・・・
どちらともなくどちらに箸をつけるか探り合いが始まります。
が、すぐにお互い天頂を目指していることが判明。
やはり闘いは避けられんか・・・
ここは古来より続くシンプルな闘法、ジャンケンでケリをつけよう、となりました。お互い異論はない。
ただ我々は子供じゃあない。本番の前に高度な心理戦がはじまります、全てを利用して勝利を掴む!
宮「例えばさ、例えばだけど俺がグーかチョキ出すって言ったら、どっち出す?」
友「そうだな~、俺はパーだすよ、パー。例えば俺がパー出すって言ったら、宮下君は何出す?」
満面の笑みで返してくる。
グッ・・・こいつ・・・グーかチョキを出すと言ったのにぬけぬけと・・・
宮「いや~、そっちがパーなんじゃこっちもパーかな?まぁ、真剣勝負とはいえ友情もあるしね、なんてな~、ハハハ」
さっきまで口の中が肉汁で満たされていたのに乾いた笑いが出る、そうだ、ここは戦場なのだ。
こちらが先制どおりグーかチョキを出すならやつはグーで来るはず、それがリスクヘッジというものだ。だからそれにこちらがかぶせるならパーだ。
いや、だが待て。それを向こうが読んでいたらチョキで来るかもしれない、そしたらグーを選ぶべきだ。
いや、だがやつは義理深い男だ。向こうの宣誓どおりパーを出してくるかもしれない、この時チョキを出せば勝てる。ただそれを読んで向こうが(以下略
結局ジャンケンで読みあいなんて無理なのだ。考えるプロセスが小学校のころから何も変わっちゃいない。
ただ、経験上これだけは決めておいたほうがいい。
宮「最初はグーな、あと相子だったら一回ジャンケン中止で仕切りなおし。焦ると後出しっぽくなっちゃうから」
こういうところだけ大人である。給与体系、社会保険、携帯の契約、大人はルールをしっかり確認する。
肉も、いや、肉ヶ岳もいい色だ。頃合だな。
最初はグー!!ジャンケン!!
友「パー!!」 宮「パー!!」
あっぶ!あっぶね!出す「瞬間男ならグーだろ?」ってもう一人の自分が囁いてた。あっぶねー・・・
お互い肩の広さに開いた両足をいったん外す、こういうときなんで意味もなく手首を回したり腰をひねったりするんだろうか。え?俺だけ?
まぁ、次で決まるだろう。今回は顔合わせみたいなもんだ。
お互い言うとおりのものを出したのだ、最低限の礼儀は守った。あとは己の信じる道を進むのみ
最初はグー!!ジャンケン!!
友「パー!!」 宮「チョキ!!」
あぁあぁあああぁああああぁああ!!!
勝ったあああぁああぁあああぁああ!勝ったぞおぉおおおおぉおお!
友「おめでとう、頂に立つ権利はキミのものだ」
負けても相手の勝利を祝うことができる潔い男である、キミと闘えたことを誇りに思う。
そして、ついにかぶりつく。
自然と手と手の平が・・・その形で額を押す。
古来人はその感謝をこの形で表してきた。たぶん最初はすげーうまいもんを食ったことに由来する。
1頭の豚、ひとつの命を重力から守りぬいたこの力を貰い受ける!
読者の皆様、やめてください。養豚場の豚を見る目で我々の友情を見るのはやめてください。
この後、下山と称して肉いっぱいの焼きそばも食いました。うわー、さすがにもう何も食えねー!
たけのこの里なら食えるけどほかのものは食えねー!
兵(つわもの)どもは夢のあと。
このあと温泉にゆっくり入って語らいました。最高の一日だった!
皆ちゃん、ありがとう
クリックするとランキングが上がる仕組みなので、わずかながらに面白いと感じたらクリックお願いします!
ジャンケンで熱くなれたのは何年ぶりだったろうか…また山形に来らっしゃい!
>>皆ちゃん
コメントありがとう!熱い戦いだったなー、また行くよ^^それまで元気で!
楽しそう。
気づいたらもう山形抜けてるのかー
山形の肉ヶ岳ってどこだよって思ったわwww
>>まつもと
山形もいいところいっぱいあるんだよなー、大学のときは気づかなかったよw
肉ヶ岳にはまた今度一緒に登ろうぜ(笑)