みなさん、こんにちは。こけしとか日本人形をじっと見てると不安になってくる宮下です。
この日記は2015年10月20日のものです。

載せる内容のテーマが「紅葉」で日ごとに様子が変わるために、私のブログを見て「いざ行ってみたら葉がまばらの晩秋でした」となるのはあまりにも申し訳ないので、今度から訪れた日を明記することにしました。

この日は宮城県の北西にある鳴子峡(なるこきょう)にいってきました。
鳴子峡っていったら東北の紅葉名所でいつも上位に来るようなところですからね、こいつは期待が高まります。

 

この鳴子ってところはご存知の方も多いかと思いますがこけしが有名なところです。

 

 

ところでみなさん、こけしって何のために、どうしてあの形なのか知ってますか?

 

聞いてる私が全然知らなかったのでこけしのwikiを読んだんですが、めっちゃ勉強になりました。

どうやらもともと子供の玩具として庶民に浸透していたみたいですね、大正時代にキューピーに駆逐されてしまったみたいですが。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%93%E3%81%91%E3%81%97

せっかく旅してるんだし、知ってるつもりのこともあらためて調べると、ビックリするくらい深みがあったりします。それを追うという楽しみが増えて、そういう意味では楽しいことってのは掘った分だけ増えるんだから、生きてる限り楽しいことは追えるもんだなーと感じます。

 

はい、グダグダ言ってないでさっそく出発します。

 

鳴子峡は、宮城県の北部でわりと大きい大崎市からバイクで一時間くらいだったかな?

今が見頃と聞いていたので平日とは言え、かなり混むだろうと予想してたので早めに出ました。

 

で、まぁ特に何の問題もなく到着。思いのほか空いてました。

 

旅って言えばストーリーがあってー・・・、と思うかもしれませんが、その辺私の旅はサッパリですね。

登山の時と問題が発生したときはそれなりに起承転結もあるんですが、そうでないときはすこぶるアッサリです。

 

到着した駐車場から歩いて3分。

この景色です。

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おおおおおお!完全に最盛期!!

 

たとえば絶景地が洞窟とかトンネルの先、展望台からしか見えなかったら、着いた瞬間に視界いっぱいに絶景が広がって「わーー!!」ってなるんですが、大抵の景勝地はベストアングルに着く前からその景色がなんとなく見えてるわけです。だから驚きもそこそこにやっぱり期待通りの景色が広がっていて感動!ってことも多いように感じます。ここもベストアングルに着く前から景色が見えてたわけですが、それでもここは展望箇所に来ると「すごい!」っていう驚きの感動がありました。本当にすごかったら前フリとか関係ないんだろうな。

 

違うレンズで広めに撮影。いやー、こいつは本当に見事、まさに絶景地。

紅葉ばっかり見てると風景に対する感想がおじいちゃんっぽくなります、私だけかもしれませんが。

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写真を撮っていると近くにいたおっちゃんから渓谷の底まで歩けるとの情報をゲット。

その情報をくれたおっちゃんは足が悪くて下まで行けないらしい、「行ってきて写真見せてよ^^」と。

これは写真撮ってる人間にとってうれしい言葉です。

 

「私が下まで行って写真撮ってきますよ!」と意気込みます。

 

散策路自体は渓谷の底を通るものと近くの林道を歩くものがあるみたいなんだが、渓谷の中は震災の影響で長らく途中までしか行けないようになっているとのこと。足の悪いおっちゃんは渓谷の方を敬遠していた。

 

待っててくれよ、おっちゃん!きっといい写真を撮ってくるからなー!

 

階段を下りて下へ下へ。木々の隙間から紅葉がずっと向こうまで続く。

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向かいの山肌にも紅葉がビッシリ。同じような高さで寒暖の差もここらへん一帯では小さい場所なんだろう。

赤と緑って色として遠い位置づけな気がするけど自然の中だと完全に調和するからすごいよなー。絵で描くと難しいんだろうなー。

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この写真は底のちょっと手前から撮影。紅葉の中に見える岩肌が景観を締まりのある感じにしてくれるので渓谷の紅葉が人気なのも納得です。

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ちょっと進んでまた撮影。少し歩を薄めると光を浴びる植物が前面に出たり、その逆もあったりして印象が大分変るのですぐに写真撮りたくなっちゃう。撮影ばっかりで全然前に進めない・・・・

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で、やっとこさ底に着きました。普通に下れば10分かからないんだろうけど倍以上かかった・・・

 

通行止めになっている道は渓谷の合間を抜けるルートなので陰っていて紅葉の色がわかりにくかったです。

なのでそっちのほうはあんまり写真撮りませんでした。

 

これは底から今まで下りてきた方を振り返って撮影しました。光を浴びた植物って本当に輝いて見えて好きです。

こういう色を絵で出せたらどんなに素敵だろうな、と思います。

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そして思い出します。

 

おっちゃんのこと忘れてた・・・

 

元来た道を急ぎます。

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待っててくれ!おっちゃん!

今底から見える景色を・・・あ!

来るとき気づかなかった、ここすごい色合い綺麗だわ。

 

あっぶねー!あっぶねー!

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色バランスがすばらしいよね、ウン。川底にある滝が青みと白を加えてくれるのでこのアングルで全部の色があるんじゃないかって思います。私がいた時間には光が入りそうにありませんでしたが、ここに光が入ったら、そりゃもうすごいでしょうな。

 

パシャッ!パシャッ!

 

・・・・!またおっちゃん忘れてた。

待ってろよー!おっちゃん、待ってろよー!

 

・・・

 

・・・

 

ハイ、いませんね。たぶん帰りましたね。

 

お前何分かけてんだって話ですよね。たとえばトイレの前で人が出てくるのを待っててそれが40分とかかかったら間違いなく別のところに行きますからね。

 

すまぬ、おっちゃんすまぬ。

 

あとせっかくなんでもう一つの散策路も行ってみよう。

さっき撮影していた橋を通り、おっちゃんと会話したレストハウスを遠目に見やる。

 

あばよ、おっちゃん。あばよ、レストハウス。

 

有名スポットが最盛期ということもあって橋の上でテレビ局が撮影してました。

たぶんこれからインタビューされるであろうおばちゃんがスタッフと会話している脇を抜けます。

こんな絶好の行楽日和で、テレビに取材されるなんていい思い出になったろうなぁ。

よかったね、おばちゃん。

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係員の誘導に従って林道に入る。

入るんだが・・・人が全然いない。さっきまであんなにごった返してたのに・・・

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歩いてみると林の中は紅葉がピークまで達していない。

なるほど、あそこと比べたら確かに微妙だから、限られた時間ならあそこを見ていた方が紅葉の絶景を楽しめるかもしれないなぁ。でも、こういう場所にこそ、ポスターには使われないかもしれないけど、個人の感性で「いいな」と思うところはたくさんあると思います。葉の色づき方、光の入り方、当たり前だけどそこに行った人しか見れないその瞬間の景色が広がってます。だから観光地に行ってちょっと怪しいと思ったらガンガン進んだ方が私はいいと思います。

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しばらく歩いたけどホントに人がいないので熊除けの鈴を装備。

この熊除けの鈴って結構デカい音でリーン!リーン!て鳴るんですが、それが不思議と心地いい音色なんですよね。風鈴まではいかないけど情緒ある音です。この音ってテレビでしか見たことないけど修行僧が持ってる錫杖の音に似てる気がします。

 

あれ?ひょっとしてあれって熊除けの意味とかあるのかな、とか考えながら進みます。

 

途中の崖崩れ箇所。

左が見下ろしたところで、右がその反対側。

紅葉ルートとして推奨されてる道でもこういうことがあるんだから、天候の悪い日に登山することになったらホント気を付けないとな。

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途中、俳人の芭蕉が通った奥の細道に接続するそりゃもう粗雑な土色ジャンクションもあるんですが、そっちはやめました。完全に笹薮を進む感じなので。

写真の左に写ってるのが日陰の笹薮。笹って日が陰ると暗い緑なんだけどその中でも青色が強くでる気がする。

でも、こいつは光を浴びるとすごく綺麗なグリーンに見えます、ふり幅がデカい。

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この後必要以上にダラダラ進み紅葉を満喫。

駐車場に戻ってからも、橋を囲む紅葉の絶景が惜しくて、この日はずっと鳴子峡を眺めてました。

 

ホントにいいもの見れた。

 

このあとはどこへも行かず大崎に戻って銭湯へ。

ゆっくり過ごすの最高だな~

 

明日は岩手県の猊鼻渓(げいびけい)を目指して走ります。

そろそろ東北も終わりかなー。

 

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