みなさん、こんにちは。髭が伸びるごとに旅先のおばちゃんから「どこの山に登るんですか?」と聞かれる宮下です。
前回の日記が10月21日のものでした。
本来なら10月22日の日記が来るはずなんですが、雨がかなり強めだったこともあり、「福島県 塔のへつり」を
あきらめて神奈川県のバイクショップへ移動・整備。10月23日は旅の装備を見直すために実家のある山梨県へ戻り色々と準備しておりました。
この日記は10月24日のものです。
東北の方は大分紅葉が終わりに近づき、残っているわずかな場所を回っていると中部地方の紅葉まで終わってしまいそう。
ということで、中部地方に切り替えて行きます!
まぁ中部地方も紅葉の名所は多々あるんですが、諸事情により一週間ほどでまた山梨県に戻らないといけないので、岐阜、福井、富山、石川あたりをぐるりと回ってくるつもりです。
紅葉巡りをしていて感じるのは一つの情報を鵜呑みにしてはいけないということ。観光協会の報告にもバラつきがありますし、例年の見頃ってのはあんまり役に立ちません。FacebookやTwitterで最新の情報を確認しながら進んだ方が紅葉のピークにありつきやすいと感じています。
この日は一日圏内で紅葉が有名な場所へたどり着くのはけっこうしんどかったので、岐阜あたりのどこかに泊まって、次の日に紅葉スポットを目指すつもりでした。宮下さん得意のザ・テキトー作戦。山梨県と岐阜県は隣県なんですが、その間には赤石山脈がドーンと構えているため、一度長野県か静岡県を経由する必要があります。東海新幹線に乗ったことがある人はひしひしと感じると思いますが、静岡県って本当に横に長くて、新幹線に乗っててもずーっと静岡県なんですよね。もうそれが記憶に焼き付いてるので岐阜へ行くときは一度長野県を経由してから向かうのがマイルール化してます。
遠いとは言え、お金に限りがあるので高速は騙し騙し乗ります。この日は土曜日で、休日になるとわりと多く見る気がしますが、高速でバイクと軽自動車の絡む大きな事故があり、ツーリングメンバーの人たちが高速の脇で立ち尽くしてました。もちろんどちらも無事であってほしいですが、ああいうのを見ると「自分も気をつけなきゃ」ってなりますよね。行きつけのバイクショップでも、よく「○○さんが△△で事故った」みたいな話をするんですが、完全に魔除けみたいなもんです。実際の話していたシチュエーションに似てくると減速したり車間とったりしますから。だから事故情報の共有ってのは大事だと思います。
事故による渋滞で予想以上にかかったので諏訪湖SAで休憩。前はここに「諏訪姫」というキワモノのかわいいご当地キャラがいたんですがこの日はいませんでした。
ホットココアを飲みながら休憩していると紅葉スポットを紹介するコーナーを発見。
その一つに七色大カエデというのを見つけました。
カエデは山木なので通常それほど大きくはなりませんが、この個体は例外であまりの大きさに紅葉が一気に進まないため、葉のグラデーションが楽しめるらしい。この日はパンフレットの見頃期間に入ってますが、今年は早めに紅葉が進んでいることもあって実際がどうかは別に調べる必要があります。
Facebookではひっかかりませんでしたが、Twitterで二時間前の写真をアップしている人を発見!
葉も落ちて晩秋の佇まい、とコメントでしたが予想外に葉がついてる感じだったので行ってみることにしました。長野県は中部地方ですが、東北よりも全然紅葉が早かったりします。この時期に長野の紅葉がどうなってるのか、このカエデを見て確かめてみよう。
のぼりを辿って大カエデの地へ。そこは半分お祭り会場と化していて、屋台も散見されました。
駐車場にバイクを停めて、芝生の斜面を歩いていきます。
すると青空の下に葉を赤く染めた大樹が佇んでいました。
おお・・・たしかにカエデにしたらめっちゃでかい。
遠くから見ると人がミニチュアの玩具みたいに見えます。
ただ、もう葉は落ち始めていて、四日、五日前に来ていたら角度ごとに色が違って見える七色だったかもしれません。
これは七色大カエデではありませんが、周囲に大きな木がいくつもあります。(写真は広角レンズで撮ったので実際はもう少し人間が大きいサイズです)。デカい木ってそれだけで神々しさを感じますよね。
この旅で南下したら屋久島にはぜひ行きたいな、と感じました。
せっかく来たものの晩秋なので写真撮影もそこそこに撤退。途中、駐車場で出会ったライダーのお二人に色々お話を聞き、休日の混雑を避けながら岐阜へ移動できるルート情報をゲット、そこを抜けてみることに。
途中でかかし村という怪しげな場所とも遭遇しましたが、紅葉が広がってるような場所じゃなさそうなので今回はスルーパス。こういう気になったところは行った方が良いというのが信条ですが、紅葉を見る時間への投資だと思ってここは先へ進もう。
上高地を尻目に峠道を進む。
朝起きて大分ゆっくりしてから出発したこと、渋滞にはまったり、本来の旅程とは違うカエデを見に行ったりしたことで日はそれなりに傾いていました。この時期だと二時くらいには日の光の黄色が強く出始めると私自身は感じてるんですが、その黄色が紅葉の黄色を照らすと本当にいい色が出ます。
光の色と照らされるものの色の愛称ってのはたぶん存在していて、それがマッチングすると別にパノラマや奇抜な構図じゃなくても、テクスチャだけで芸術に匹敵する美しさなんじゃないかと。そこに陰影が加わると、なんでもないような山際でも、快走していたバイクを停めて、レンズを向けたくなります。
走っていた道は峠道とはいえ、上高地と飛騨を結ぶ幹線道路であり、かつ休日ということも相まって車がビュンビュン通ります。荷物を大量に積んで車幅があるとは言え、それでも乗用車ほど大きくはないのがバイク。ガンガン車が追い抜いていきます。バックミラーを見てれば抜かれるタイミングもわかるんですが、まぁそれでも怖いものは怖い。そこから逃げたくなって平湯峠というマイナーな峠を通ってみることにしました。
ここの辺は完全に葉が散って写真は撮りませんでした。カメラもバッグから出さず、黙々と峠を走ります。
その途中に後ろタイヤで「ガリッ!」と音がしました。17000km走り、チェーンも大分伸びていたので嫌な予感がしてすぐにバイクを停めます。タイヤ異常なし、チェーンも大丈夫、スプロケが摩耗してチェーンの動きに若干ゆとりがありますがそれもまぁ平気でしょう。大きな石でも巻き込んだかな?くらいの気持ちで再発進。峠のてっぺんまで来て「今日は全然紅葉撮ってないな~」と思いつつ愛車を撮影して早々にここを後にしました。
ここから1時間くらい走ったところでしょうか。オートキャンプ場を併設した商業施設で休憩しているとき、飛騨牛コロッケの看板が。でも、コロッケひとつに450円はちょっと・・・と思っていると飛騨牛乳が130円ほどで売られていました。こういうちょっとした旅の思い出にはわざわざ一眼レフを取り出すのは面倒なので、ポケットに入れたデジカメで撮影したりします。
この時もそうしようとしました。
したんですが・・・
ポケットの膨らみがない。
・・・!
平湯峠でガリッとなったのはまさか・・・
もう日も暮れ始めてましたがすぐに折り返して平湯峠を目指します。
こういうときは焦ってアクセルを握る手にどうしても力が入ります。こういう心理状態だと事故るんだよな、とどこか冷静に見ている自分もいるんですが、そういう客観的な見方が頭の片隅にあって、そうしないことのリスクも頭ではわかっていても、実際に自分の体で実行できないってのは、結局冷静さを欠いてるんでしょうね。そういう短気の気(け)が弱点なんだよな、と思いながら気持ち車間を空けて走ります。でも、実際はいつもより危なっかしい運転になってるんだろうな。せめてそう感じたことを記録に残そう。
峠に着いて音がなったポイントを探す。峠は似たようなカーブが連続するので暗くなり始めた坂道を目を皿にして走ります。これ以上暗くなったら明日の朝だな・・・と考え始めたころ・・・
あったどー!!!
ただタイヤに巻き込んだためズームが効かない状態になってました。
デジカメなのに単焦点(哀)
不幸中の幸いにして中のデータは生きてたのでこいつのタフさに感謝です。名前通りの頑丈さ。
結局、この日はこの峠を越えてすぐ日が落ちました。
夕日を受けて二回目の撮影。
何も・・・なさぬ・・・一日・・・だった・・・
まぁ、そんな日もあるか。
この日は富山県まで走って明日に備えることにしました。
明日は白川郷の辺に行こうと思っています。
それでは!
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あああ、やっちまったかーー!!!
流石にバイクでの軋轢試験には規格外だろうなあ。
迂闊とは言わない。そういう事は起こりうる(しみじみ)
対策はカナビラで体にくっつけておくことなんだろうけど、たまに手間省くと事故がおこるよなあ。。。
紅葉情報収集の旅の体感はイイね!
そういう事してないと知りえない事だと思って関心しました。
>>やまと
あああああ、やっちまったよーーー!!
バイクのパワーからするとカメラを挟むなんて何の違和感もないくらいの抵抗値なんだろうなぁ。
旅してるとそういうのって起こるよね。離れていくってことは自分のものにはならなかったと思うようにしてる。
そそ、本当に稀に何かしなかったときに起こるんだよね。物品なくなるくらいはいいけど後方確認とか運転に関しては絶対にサボらないようにしないとな。
ツイッターはお勧めだよ、何もつぶやかなくてもほかの人の情報が見れるし、工事や渋滞についても結構生の情報が見つかります。