みなさん、こんにちは。ラッキーを素直に喜べないささくれた心を持つ宮下です。
この日記は10月26日のものです。
前日は白川郷・九頭竜湖ともにかなりの晩秋っぷりでした。
まさか有名どころがすでに散っているとは・・・これはまずいといろいろな方面で調べた結果、朝日デジタルに「前日の日曜日は多くの登山客が赤兎山の紅葉を楽しんだ」という情報を見つけました。
新聞社だったら間違いないだろ!
ってことで、一路赤兎山を目指します。
といっても、人間もバイクも燃やすものがないとからっきしなのでコンビニ寄ったり、セルフのスタンドに寄ったりしたんです。
セルフのスタンドってだいたい満タンには入れるんだけど、お釣りが小銭で大量に返ってくると邪魔じゃないですか?
この日も2000円入れたのに1000円ちょっとしか入らない感じだったので1000円に収めてやろうと思ったわけです。
こういうときにガソリンを給油口に注ぐのを雑にしてはいけません、私的経験だと一瞬レギュラーガソリンを入れたつもりでも必ず2円分は出てしまうからです。
つまり奇数にするのには3円分が最小。
そんなの調整できるのかと思うかもしれませんが、トリガーを引いてガソリンが出るまでに酸化防止用の窒素ガスが出るんですよ。シューって音がします。
コイツが出た後にガソリンが少量出るんでそこで調整するわけです。
この無駄な努力により1000円分しっかり入れてやりました。
125円/Lなので8Lピッタリですよ、器が小さいのでこんなことでちょっといい気分です。
ところがどっこい、福井県の私が補給したガソリンスタンドでは入れたあとにルーレットが回る仕組みでして
頼んでもないのに大当たりの末、見事リッター1円引きの権利(強制)を得たわけです。
容赦なくジャラジャラ出てくる1円玉。
放っとくわけにもいかないので財布に突っ込みます。
本当はこのまったくいらないやさしさを募金箱で誰かにたらい回しにしたい気分ですがガソリンスタンドにはそういうのないんですね。
つり銭を吐き出す端末に「端数は募金する」とかいうシステムを誰かつけてください。
ってか、ルーレットに当たったことより、ルーレットがついてるってことのほうが衝撃だったんですけどね。
コンビニでカップ麺をすすりながら必ずブログに書いてやろうと誓いました。ここに成就せり。
カップ麺をすすっていると地元のおっちゃんが話しかけてきました。
旅をしているバイクはかなりの大荷物でそりゃもう明らかに地元の人間じゃないので現地の方が声をかけてくださったりします。
この日声をかけてくれたのも小学生の通学路で声かけ運動をしているおっちゃんでした。
世間話をしているうちにまた別の地元のおっちゃんも加わってワイワイなります。
山登りを控えてるので時間が気になってしょうがないですが、これも何かの縁なのでなぁなぁにせずちゃんと話します。
天気のこと、路面の状態、他県の紅葉、赤兎山のこと。
いろいろ教えてくれました。
最後に白川郷ホワイトロードが紅葉真っ盛りとのありがたい情報をいただき解散。
ネットの情報だと「落葉」になってたんですが地元の情報だと違うらしい。
まぁ、高低差のある道って可能性もありますから・・・余裕があったら行きますか。
峠道を抜けて赤兎山に向かいます。
赤兎山は1600mほどの山で、福井県と石川県の県境にあります。
周辺より高度があるために展望がすばらしく、かといって上りにくいわけでもないので地元の方々に愛されているんだとか。
でもね・・・そこに向かう峠がいい感じに色づいてるってことは・・・つまり山の上はもう晩秋なんじゃ・・・
一抹の不安を胸に峠を走ります。そう、行ってみるまでわからないのが紅葉です。
途中廃村を抜け、管理者のいるゲートを通ります(写真は廃村の道)。
なんでも赤兎山は私有地らしく、入場するのに300円。ゲートの隣に小屋があり、布団が干してありました。
住んでるんだ・・・いや、いいんだけどね。
お金を払ってゲートを開けてもらいます。ついでに紅葉のことも聞いてみましょう。
私「赤兎山の紅葉ってどんな感じですか?」
管「もうダメ!終わったよ!」
え!?終わったの!?
昨日まで登山者が紅葉を楽しんだんじゃないの!?
マジっすか・・・
管「もうお金払ったから返せないよ!」
マジっすか・・・
まぁ、駐車場くらいまでの高さなら紅葉してるでしょ。
未舗装路を進んで周りの山を撮ろうか。
車同士ではすれ違えない細い道。
バイクだからそこは安心、とかじゃなく、すれ違う車はまるでいないので心配ご無用。
スッカスカの道なので気になったらすぐに路肩に停められる。300円でこの紅葉が見れたんだったら結構いい買い物したなぁ、と感じました。そういえば上野にある西洋美術館にちょっとずつ行ってたけど鮮やかな紅葉の絵ってあんま記憶にないなー。
さらに道を進んでいき・・・
赤が入ってないけど黄色と緑だけでものすごく鮮やかな場所にたどり着きました。
おおおお!絶景だね。
観光地って呼ばれるところはもちろん構図として誰が見てもすばらしい配置だったりするんだけど印象に残る絶景って、そういう有名どころにいくまでになんとなく余所見したところにあることが多い。だからそれを思い出すためにもカメラっていいよね。
・・・で、だ。赤兎山は登らないことにした。理由は紅葉が終わったらしいので。
事前の情報で赤兎山山頂に至る道は見通しの悪い林の中を歩くらしい。
紅葉のトンネルももちろん素晴らしいがところどころに針葉樹林を見るとやっぱりちょっとその期待はゆらいでしまう。ならば一日を別の場所に投資したほうがいいのでは・・・
そこでおっちゃんとの会話を思い出したわけです。
よし、白川郷ホワイトロードに行こう!
思い立ったら即行動です。終わっちゃうからね、一日が。
途中でバイクのチェーン長さを調整するために車載工具を引っ張り出してガチャガチャやったりしましたがそれなりに最短の時間でホワイトロードの料金所手前まで来ました。ホワイトロードは有料道路でその出入り口に料金所があります。
でね、ここに来る途中で気になる看板を見たんですよ。
「二輪車走行禁止!自転車走行禁止!」
・・・待て待て待て、見間違いかな?
自転車は高速道路を走れません。エンジンついてないんだから当たり前です。
原付も走れません、エンジンは積んでるけどパワーが足りないんで危ないんです。
でも二輪車禁止って一括だからね。マーチのエンジンよりでかい排気量のバイクも通れないってことだからね・・・
正解が出る前提で思慮をめぐらすことを「考える」、正解が出ない前提で思慮をめぐらすことを「悩む」といいますが、ルールについての疑問は完全に後者なので頭の中で瑣末な情報をこねくりまわすのをやめてWikipedia先生に聞くことにしました。
結論:白川郷ホワイトロードは二輪車で走れない。
理由:クネクネしてて危ないから。 By国家公安委員会
俺さ・・・誤解してた。バイクってどこにでもいけると思ってたんだわ。
そりゃもう車が走れないような道路の幅が狭い場所や石がゴロゴロ落ちてるいわゆるガレ場なんてところもバイクならガンガン入っていける。問題なのは屋根がついてないのと積載が足りないのと事故ったらわりとあの世が近いってことくらいかと。
でも、まさか・・・車はOKでバイクがNGの道があるとは・・・
正直ビックリしました。
まぁ、バイクは曲がるとき車体を倒しますからな。
きついカーブほど車体を倒して曲がるんですが、たまにレーサー気分のやつがギリギリのアウト・イン・アウトを走ってたりするんです。そういうときってタイヤがアウト・イン・アウトなだけで傾けた車体は対向車線に飛び出してますからね。対向車からしたら迷惑この上ないもんね。
ホワイトロードに近づくにつれて紅葉がピークに近づいてたのに残念だ・・・
駐車場から空を見る。
なんかカッコイイ雲だな・・・
・・・ま、現実逃避なんだけどね。
この時点で午後二時くらいだったかな。離れた場所には日の照るうちに着けても撮影ができるほど明るくはないでしょう。近くにいいところないかなー・・・もうこういうときはGoogleではなくGoogle mapで調べます。
何が違うかというとGoogleはキーワードを入れないとサイトに飛べません。
たとえば「白川郷ホワイトロード 近辺 紅葉」みたいなね。でも、検索ワードに「近辺」が入ってるサイトなんて少ないから、結局白川郷ホワイトロードの紅葉情報しか出てこなかったりするんです。だからホワイトロードは行けねーんだっつーの。
そこでGoogle mapです。こいつはキーワードを入れずに自分の場所周辺も任意に探すことができます。高度まではわかりませんがまぁ近場だったらそんなおかしなところには行かないでしょう。
調べてみると近くに「岩間温泉」というのがあるらしい。ホワイトロード近くを走る峠道で駐車場から1時間足らずでいけるらしいです。おっしゃー!プランBじゃー!!
で、その峠から見た山がこれです。
おおおお、よかったー!!ありがとう!Google map!
たまには最大の功労者を撮ろう。
岩間温泉に向かう峠道はホワイトロードと平行に走っていて、且つ高度が少し高いのでホワイトロードを眼下にすることができます。あんなところにダムの放水路があったとは・・走ってるときには気づかなかったなぁ。
その後も紅葉の道は続き・・・いろんな絶景を見れました。
車も結構すれ違ったのでそれなりにメジャーなところだったのかもしれません。
ちなみにこの峠道は岩間温泉で行き止まり。岩間温泉って温泉郷なのかと思ったら旅館がひとつあったくらいでした。その先は登山道になっているようですが日も傾いてて登山は無理です。
まぁ、最後に一日分回収できたな。
岩間温泉の奥、登山道の入り口に祠がありました。背後の紅葉もきれい。
上の画像だとちょっとさびしい感じなるので望遠で下の写真みたいにしました。
写真は引き算の美学らしいです。
じゃあ、足し算の美学ってなんだよってなりますが、まったく調べてません。あしからず。
ここの賽銭箱に朝ゲットした8円を突っ込んでおきました。
何の神様か知らないがお釣りはノーサンキュー!!
傾いた日に急かされながら峠を下る。
でもその西が照らす草木が本当に綺麗でバイクを停める。
影のおかげで光が活きるんだろうなぁ。
見てください、これ!完全に上のやつが光って見えたから!
光を反射してるっていうかコイツが自主的に光ってんじゃないかって感じでしたからね。
こいつもそう!お前光源積んでるだろ!って思いました。
西日と紅葉の相性はすばらしい。
別に美術に造詣が深いわけではないがそれでもため息が出るような美しさだと思う。
まぁ、でも樹木が美しいのと宿屋に着くのはまったく別の問題なのでもう少し相棒にがんばってもらう。
もう日が沈みかけた頃、真っ赤な夕日が雲に残滓を残していた。
赤!一箇所だけ赤!
この赤は・・・スーパーでバーコード読むやつと同じ色だ。
そういう感想がすごい俗物っぽいなと自分で思いながら一日の終わりを感じる。
まぁ、そういう感性の集合が自己なんだからそれでいいんだろう。
夕日の向かいはすでに夜になりかけていた。
そこでまだ作業を続けるクレーンが月を吊り上げてい夜の準備をしているみたいに見えた。
ふっふっふ、メルヘンっぽい感性でしょ?
でも、それよりあの作業の時給のほうが気になるんだよなぁ。
その後寄ったガソリンスタンドにルーレットはありませんでした。
この後の旅はちょっと間を空けて11月初旬からリスタートします。
それでは!
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