みなさん、こんにちは。漫画喫茶で朝起きると毎回喉がガラガラの宮下です。
この日記は11月3日のもの、旅に出てから34日が経ちました。
昨日は静岡県の広く知られた元秘境・奥大井湖上駅とカップルの闊歩する夢のつり橋を見に行った。
どっちも紅葉全盛期まではもう少しかかりそうだったけど、それでも色づいた景色はやっぱりいいもんだ。
しばらく日常生活っぽい生活をしたから、またちょっとずつ旅の生活に戻していかないと。
今日は静岡から北上して富山県の黒部峡谷鉄道を目指す。
黒部峡谷鉄道は今でこそ観光用として名高いが、もともと電力を確保するために作られた専用の路線で、今なおダムを管轄している関西電力の関係会社が頻繁に利用している。12月から4月までは雪が深すぎるため(社内アナウンスだと3mほどの雪が例年積もるらしい)、その期間は運行自体を休止している。始発は温泉郷もある宇奈月(うなづき)、終点の欅平(けやきだいら)まで大体80分ほどかかるらしい。もちろん途中に駅はいくつかあるが、駅によっては散策できる範囲がすごく狭かったりするので事前に調べてから行ったほうが良い。
なんでそこまで黒部峡谷に行きたいかっていうと、黒部峡谷にかかる赤い橋が紅葉の季節にすごく映えた写真を以前見たことがあったから。あの景色は是非見てみたいと思って静岡から富山までおケツの痛みに耐えて移動した。
静岡県から富山県までは愛知県と岐阜県を経由しないといけない。赤石山脈の位置が絶妙すぎる・・・
この日は気温も高く快晴。これは楽しみだ。
途中寄ったSAから見た景色、白川村よりやや南の場所だったと思う。
小高い展望スペースが設けられていて、みんな思い思いにシャッターを切る。重なる山々の輪郭は陰と針葉樹林がしっかりと線引きしているから立体感もあるし、加えてこの紅葉でかなりの絶景だった。
道路の周りの紅葉がすごかったから、多くの人たちが立ち寄るんだと思う。
まさか高速で車を停めて撮影なんてできないから、ちょうどいいところにSAがあって助かった。
せっかくなので望遠でも撮影。初雪の白、広葉樹の紅葉の赤、
飯も食べて元気出た!
待ってろよ、黒部峡谷鉄道!
それからまたしばらく走り・・・気づいたら始発駅を超えたところまで来ていた。
まぁ、これはこれで正解。ダム湖にかかる橋から紅葉に萌える山を撮影する。
エメラルドグリーンと呼ぶにはちょっと色が濃すぎるけど、それでも色づいた紅葉を映し出す湖面は本当に綺麗。この景色を眺めながらいつまでも物思いに耽りたいが、日光の関係もあるので早々に撤退。
今まで通ってきた道を戻る。
色づいた並木道の隣に線路が敷かれていて、この辺りを散策するだけでも紅葉が楽しめそう。そのくらい一帯がの色づきが同様に進んでいる。いろいろなところを回ってみて思うのが、紅葉の名所といわれるところは同じ頃にその一帯が色づくことで錦秋のパノラマが広がっている。気温差が少なかったり、風が強い地域はなかなかそういうことにはならない。そこに景観美が加わるのだから、みんなが混むのを承知でこぞって見に行くのも頷ける。
ただ道路沿いの紅葉の名所、並木道なんかは色づいても通過する車輌の風で葉が落ちるスピードがそうでない場所より早い気がする。実際に多くの場所で山の紅葉は全開なのに、道沿いだけすっかり裸になった樹木が佇む景色を何度も見てきた。車に乗ってるとあまり感じないかもしれないけど、バイクに乗ってるとトラックの風のやばさを体感できる、あれじゃ葉っぱも落ちるってもんだ
始発の宇奈月駅(うなづきえき)に到着。バイクの駐車代は一日400円でちょっとお高い。車の半額だけど、駐車スペースは車の1/2なのでそういうレートで見ると妥当かもしれない。
駐車場から見た景色もすでに絶景。黒部峡谷鉄道のチケットはすべて時間指定(座席は号車だけ指定)なので先に買っちゃって外を撮影。うひょー!これはすごい!
あの赤い橋が憧れ?の彦根橋。奥側はトロッコ列車が走る新彦根橋。あとから知ったんだけど手前が歩いて渡れる旧彦根橋。ただ結構時間が押してたので以前見た写真の場所で撮影することはできなかった、残念。
時間になり改札からホームへ。時間的に終点の欅平(けやきだいら)までいくと、帰りが真っ暗の旅になりそうなので途中の鐘釣(かねつり)までチケットを購入。いざ行かん、黒部峡谷!
さきほど遠目から見た新彦根橋を渡る。そのとき、旧彦根橋からこちらを見る観光客に気づいた。
あそこ歩いていけたんだ・・・遠めに見たときは往路と復路で違う線路かと思ってた。
トロッコ列車自体は最高時速25kmなのでのんびり旅ができる。景色も少しずつ離れていく。
ここを抜けると錦秋のパノラマが広がっているのだが・・・すでに日が入らない状態。まぁ三時近かったから、ちょっとそんな風になるんじゃないかとは思ってた(哀)
途中で見た発電関係の施設。西洋の湖に浮かぶ建物をイメージして作られたんだとか。
でも、Nintendoのマリオでお目にかかったクッパ城のほうが想起されます、完全にゲーム世代。
黒薙(くろなぎ)という駅を超えてすぐのところ。この石橋は水道橋らしい。トロッコ列車は観光地でよくあるナレーションが流れるタイプなんだが、なにせ車輌とレールによるけたたましい音でわりと聞き取りにくい。トンネルの中のナレーションは何言ってるかわからなかった。
ところで登山するときマップでよく「薙」っていう地名があるんだが、これは地崩れで木が流れちゃう場所、薙ぎ払われている様子からつけられた地名らしい。テレビで見たんだけど「光ヶ丘」とかって耳障りのいい地名はそこら一帯を牛耳ってる建設業社が新しく人を呼び込むために、そこら一帯を新しくそう呼んでるだけで、ちゃんと調べてみると昔は「滑」とかが入った地名だったりするそうだ。そういうところは地名にちゃんと意味があって、新居を構える際には特に注意したいポイントらしい。
あ、ぜんぜん関係なかったね。それでもトロッコ列車は進みます。
たしかに紅葉の絶景は広がってる。広がってるんだけど・・・
撮影がめっちゃ難しい。列車に乗りながら撮影とか機会が少ないから今回気づいたことをツラツラ書こうと思う。関東近辺の友人が多いが、関東から行ける紅葉を抜ける列車にわたらせ渓谷鉄道や奥多摩があるが、それを撮影するときに何かの気づきになればうれしい。みんな大体一回しか乗らないから一回のチャンスを大切にしてください。
まず思いのほか暗い。崖に近い斜面に囲まれているため、光が全然足りない。光が足りないとシャッターが開いてる時間が長くなるんだけど、移動してるせいでブレブレになっちゃう。カメラの感度をあげたり、F値という設定をいじると解消できるんだけど、画像が荒くなったり、撮りたい画から離れて行っちゃう。紅葉は西日に映える(気がする)けど、山はすぐに日陰になっちゃうので日が高い午前遅いくらいがたぶん山間を撮るにはいい時間帯な気がする。
次に構図。景色全体を撮るときは広い範囲が写るレンズを選ぶことが多くなると思うんだけど、その分沿線の鉄柱とか標識とかがガンガン構図に入ってくる。いいアングルだと感じる場所はすぐに通り過ぎちゃうのに、切ったシャッターの中に「あらよッ!」って感じで遮蔽物が入ってくる。対策は事前に前方確認しつつ、連写モードにしておくことで写りのいいとこを選べるようにしたほうがいい。
そして景色がよく見える座席の確保。今回は平日だったし、時間も時間だったので列車が発車したあとも座席を移動し放題だった。紅葉が映える景色の見える側の座席はすぐに埋まりやすいので早めに予約しておいたほうがいい。別に写真撮影しなくても絶景を拝む努力としてこれはしたほうがいい、きっと報われる。
まぁ・・・気づいたところはこれくらいかな。流し撮りっていう技術もあるのでデキる人はそれでいいかもしれないけど列車って縦にも振動してるからね・・・
思い出作りがうまくいくように是非がんばって下さい
鐘釣(かねつり)の駅に到着。万年雪の展望台からは雪がすっかりなくなった山際が見えました。
みんな「万年雪じゃないじゃん!」ってツッコミいれてましたね。まぁ、わりとマジで寒い中来たからしょうがない。
もうだいぶ暗いので時間としてはまだ遅くはないけど帰りの列車に乗ってしまおう。
また人が少ないので景色の見やすい席を取って出発。
途中の駅からワラワラ中国人観光客が乗ってくる。中国からの観光客の人って顔が日本人に似てても格好とか雰囲気が違うからすぐにわかる。このがらんどうだった車輌も賑やかになるのかなー・・・と思ってたけど
全然賑やかにならない。
完全に沈黙の時間だったね。
理由のふたつあって、ひとつはメチャクチャ寒いこと。みんな震えててしゃべるどころじゃない。
もうひとつはトロッコ列車のブレーキ音がめちゃくちゃうるさい。黒板をつめでひっかくような音があるでしょ?あの鳥肌立つやつ。あれがひっきりなしに鳴り響く、とくにトンネルの中だとこだまして余計うるさい。
丸くなって耳を押さえている人までいた。だからこういう観光トロッコに乗るときは耳栓とかあるといいかもしれない。もちろんほかのところは違うかもしれないし、うるさかったのは人が大量に乗ったせいかもしれないが・・・
いやー、でも紅葉は見事だったな。
もうちょっと事前に準備しとけばこの画も鮮やかだったと思うと惜しいなー・・・
もう少し早く出発していれば・・・
まぁ後悔先に立たずだから。
常に自分が選んでる選択肢はベストのはずなんだよな。
実際、ブログを更新したりして出発の時間が遅れてるわけだし。
仕方ない。
そうだ、仕方がないんだ。
だからもう一度、明日早い時間に来よう(白目)
ライトアップされたクッパ城にリベンジを誓う。
というわけで明日もまた黒部峡谷鉄道です。
似たような写真かもしれないけど紅葉はホントに綺麗だからまた見てちょーだい!
それでは!
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