みなさん、こんにちは。
(日記での)前日は佐賀県で一泊しました。
12月の初旬も終わりにさしかかり、この紅葉を追う旅もようやく終わりを迎えそうです。
すでに九州の紅葉マップは佐賀県や長崎県の一部をのぞき、落葉マークで埋め尽くされています。
日本一周をしたい、じゃあ具体的に予算を考えたらどれくらいか?
もちろんどんな生活をするかによりますが、体感だと1日で5000円~7000円を見ておいたほうがいいです。キャンプが上手で宿泊費を圧縮できたり、ひたすら車中泊をするなら別ですが、どんなに安い宿泊施設でも1000円はかかります。それに、やっぱり観光地や行きたかった場所に行った時においしいものや入場料をケチっては旅を楽しみきることは難しいでしょう。また、ガソリン代や駐車代、高速道路使用の料金等も馬鹿にはなりません。さらにたまには温泉に入ったり、コインランドリーで洗濯する必要もあります。
そういった中で紅葉のシーズンもほぼ終わりを迎えた今、ダラダラ旅程だけ伸ばすよりは、すっぱり旅を終わらせて、次の旅路に投資するほうがいいと思いました。九州に来て感じるのはこの雄大な風景がたぶん新緑や夏の季節により映えるであろうこと。というか自分がそういったイメージで撮りたい。だから南下はここまでにして関東に戻ろうと思います。
そんなこんなで今日は熊本県の阿蘇山外輪を訪ねます。
阿蘇山は世界でも有数の大型カルデラと外輪山を持っている。簡単に言うと、火山を囲うように山々が連なってるってことですな。火口の見学もできるらしいが、私が行ったちょうどその日に小規模な噴火が起きたそうだ。ちなみに火口近くには避難壕があり、1898年の噴火で降り注いだ噴石に耐え切った実績がある。ただ、私が興味を持っているのは火口や阿蘇山本体ではなく、その周りに存在する外輪山の数々。形成されたメカニズムは阿蘇山の陥没とカルデラ湖の水の流出だと推定されているが、その規模の大きさから本州では見れないものだという。
まぁ、ごちゃごちゃいってないで行きますか!
佐賀県の宿から熊本県の東側、県境方面を目指す。
残りが見えると移動するのがもったいなく感じるのは私だけじゃないはず。
ゆっくり、ゆっくり下道を走って外輪山を目指す。
山道ではないのでいきなり外輪山がグワッと現れるわけではない。
近づくことで山際が空気の層に染められた青色から徐々に緑を取り戻し、その輪郭を、尾根を、視界の中で顕在化させていく。
ああ、でけぇな・・・・
でも、綺麗だなー。
でかくて綺麗ってのは作るのムズイんだよ。字だってちっちゃく書くとうまく見えるけどでかく書くと怪しいでしょ。
自然ってすごい。
まぁでも、別に自然が美しくなろうとしてるわけじゃないんだよな。
わざわざ人間の満足のために、何かがそう働きかけていると考えるのは一種の傲慢かもしれない。
きっと人間が勝手に「美しい」と解釈する生き物だと考えた方が妥当だろう。
だからこそ人間に生まれてよかったと思う。
そして、その感性や繊細さを大切にする、この国に生まれてよかった。
快適性や積載量、車中泊による経済性を考えれば車で旅する選択肢はなかったわけではない。
ただどうしても、気温や匂い、音や風を感じることが美しさを感じる感性を育てることだと思わずにはいられなかった。
だからバイクを選んだ。
そしてその選択は間違いじゃなった。
バイクは、目的とした場所だけじゃなく、そこへ至る過程、つまり「道」を味わい、旅することをかなえてくれた。真っ暗で凍えそうな峠をいくつも越えて、ようやくここまでたどり着いたのも、バイクでの旅が心の底から楽しかったからだ。
コイツとあの阿蘇外輪山を登り、この旅最果ての景色を見に行こう。
・・・
って、通れねーじゃねーか!!
あるんだよ~
いい感じで勝手に盛り上がってきたのに、全然まったく空気読まずに起こるトラブルが俺の旅にはマジでよくあるんだよ~
さりげなく日没までの時間が近い。
クッソー!ダラダラ走るんじゃなかった!
別のアプローチで外輪山を目指す。
この旅でわかった。物事は実行すれば「その人らしく」なる。
そんなの知識としてはずっと前から知ってるし、いろんな場面で何回も何回も反芻する言葉だ。
ただ体感として今回は強く感じる試みだった。聞き及んだ言葉と血肉になった言葉は発揮される力が全然違う。
お金と時間、あるいは将来をかけて旅をして得られたものは何か?
聞く人はあくまで自分が理解できる、あるいは客観的な答えを欲しがる。
そこに体感したことを言葉で伝えても、それを経験した人間以外には言葉の表面しか伝わらない。
聞き及んだ言葉と体感した言葉は全く別物だということは本質的に知っている人しか知らない。
でも、それでいい。誰かに説明するために旅に出たわけじゃない。
今までずっとブログに付き合ってくれた人はわかると思うけど俺にはこういうことが多い。めっちゃ多い。
なんかいい感じと見せかけてトラブルが起きたりする。
そしてそれを超えて行った先に見える景色を結局、最高だと勝手に解釈する性質がある。
そこまでが「らしさ」だと思う、長所と短所はいつでもセットだ。
だから確信のうちに進む。大変な分、この先には必ず絶景がある。
大分登ってきた、目線の高さが阿蘇山外輪の尾根と同じ高さまで届きそうなくらいに。
外輪から遠方に見える阿蘇山の噴火。いつかあそこにも行ってみせる。
外輪の先端を目指す。
色々な思い出が脳裏に浮かぶ。色々な場所に行ってきたなぁ。
眼下に広がる街並み。俺がここで感動したように、ここに住む人は富士山を見て感動するんだろうな。
阿蘇外輪の先、ラピュタ道と呼ばれる景色の近く。
ラピュタ道自体は遠巻きに見えるものの、立ち入り禁止区域に設定されていた。
日没には間に合ったが収めたい画はこの日撮れなかった。
だから必ず、また来るぞッ!
元来た道を戻る。
これは地平線じゃない。
外輪山のてっぺんが平らでずっと向こうまで続いているように見える。
陽が沈む様子は幾度とみてきた。今更珍しくもなんともない。
でも格別の景色だった。
それはこの景色を見ていると、いろんな場所へ行ったことを思い出したからだ。
北アルプスの山々、屏風の耳で食った潰れた最高の握り飯、そこで出会った人に聞いた楽しい山話。
紅葉満開だった宮城の鳴子峡。浮かれたその日、ブログには書かなかったがバイクで走行中に転んだ。
どうしても行きたかった黒部渓谷。晴天の写真が撮りたくて予定を変更した。写真のためにはじめて延泊することにした。
兵庫県の安国寺。和には迫力がある、そう感じた。
そういえばゲテモノもいた。こういうのを見つけるのも旅の楽しみのひとつだった。
くっそ寒いところばっかりだった。人は寒いと勝手にキレることが判明した。
諦めずに行ってよかった場所はひとつやふたつじゃない。そしてこれからもその数を増やしていくつもりだ。
日本に生まれてよかったと思う旅だった、本当に。
今回はタイミングが合った私がお付き合いしてくれたあなたに色々な場所を紹介してきた。
だから今度はきっと、読んでくれたあなたに日本の美しい景色を見せてもらいたい。
応援してくれてありがとう!
みなさんがブログを見てくれたのに勇気づけられて、ここまで来れたと思います!
次は海外の「道ヲ旅スル」予定です。
よかったら見てください!
それでは!
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お疲れさまでした。ただただ胸が一杯です。
去年の話になってしまうが改めておつかれー。
今の旅路も気をつけてなー。
いつも会社のお昼休みにブログ拝見しております。
ついに国内編終わりですね~最終回なぜか、ウルット来てしまいました。
母は涙腺が弱くなる。。。
宮下さんの写真をいつも心の中で「ふえ~!」とか「」はぁ~!!!」とか心の感嘆詞を付けてみてしまいます。それだけ、「人の心を動かす」写真なのだと思います。
それは様々な困難やトラブルを乗り越えてきたから、心に響くんですね~。
まだまだ、旅は続くようですが、五体満足、無事に帰ってきて笑顔で旅の思い出を語れることもまた、大事な要素かと思いますので、くれぐれもお気をつけて!
陰ながら応援しています。
日本編、お疲れ!
「俺たちの冒険はこれからも続く!」的なラストだね。まあ、これもカノジョの家のコタツの魔力ってことで。
ともあれ、次回からの海外編に期待します。
もっと人と交流しちゃってよ、スナフキン!
>スマイルさん
ご心配もたくさんおかけしましたが、結果得られたものもとても大きく、感謝しています。
いつも本当にありがとう。
>keesky
コメントありがとう!去年っていうとずいぶん前みたいに感じるよなー。
ねぎらってくれてありがたい!次も気を付けていってくるぜー!
>3do@YUPC
さんちゃんコメントありがとう!
国内編、おかげさまで終わりました。見てくださって本当にありがとうございます。
私の写真で感動してもらえたら、そんなにうれしいことはないです。
それが困難やトラブルを乗り越えたということに裏打ちされているのなら、これからもどんどん攻めていこうと思います(爆)
さんちゃんがおっしゃる通り、無事に帰ってくることが前提であり、そして大事な要素だと思います。旅をしていると色々忙しく、
ついつい無理をして忘れがちになりますが、メッセージを読み直して、自戒しようと思います。
元気が出るメッセージ感謝します!
また読んでやってください^^
P.S. 山口さんの復活祭に行けなくて残念でした・・・彼の短歌ファンなのでぜひよろしくお伝えください!
>やまと
コメントありがとう!
まぁ、続きが一応あるからなぁ。なんで彼女の家のコタツなのかわからないけど魔力ってのは不思議なもんだからしょうがないな。
海外編もダラダラ更新していくぜ!
P.S.人とのかかわりはそんなに期待しないでください。