みなさん、こんにちは。遅れた分を取り返すべく、連続投稿の宮下です。
いやー・・・二日分やるってのは大変だね。遅れちゃいけないんでしょうな。

こう、かったるいとすぐに「未来の自分がんばれ!」ってなっちゃうんですけどね。

はい、今回の日記は長くなりそうなので忘れないうちに先にバナークリックしてもらえると嬉しいです↓

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六日目は涸沢からパノラマルートと呼ばれる登攀を含めた山道を進んで上高地に戻ります。

 

山小屋には一部屋に何十人も寝るので自分の目覚ましをかけて迷惑をかけたりはできません。

それでも五時には勝手に目が覚めました。まぁ、消灯が八時半とかだったしね・・。

日の出は五時五十分予定だったかな、しばらく外でお天道様を待ちます。

昨日この山小屋に着いた直後と同じくらいの明るさ、カメラの設定で無理やり明るくして撮ってます。

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それでも山小屋とキャンプサイトの間は往来がある。

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しばらく経つと山の色が朝焼けに染まる。ドイツ語でモルゲンロートというらしい。

 

おお・・・これは・・・

 

山がかっこよく山ばっかり撮ってた。実際、日もあんまり見えなかった気がする。

あ、写真はクリックすると大きな画像で見られます、山の凹凸とかかっこいいです。

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厳しいな・・・この瞬間初めて使ったよ、厳しい(いかめしい)って言葉を。

これはかっこいいわ、間違いない。山を撮る人の気持ちがわかった、純粋にかっこいい。

 

しばらくすると山頂だけでなく山腹も日を浴びる、でももうその陽はさっきみたいに赤くない。本当に五分足らずなのになぁ。これは陽を浴びる涸沢小屋。朝日による強制目覚まし。まぁ、まぶしさよりワクワク感でみんな起こされるんだろうな。

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涸沢を離れる前に涸沢ヒュッテの裏にある池の平を見にこう。風のない日は山々を水面に映すらしい。

でも、見つからない・・・結局20分ほど登って上から探すことにした。

 

あ、あれだ!!

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凍っておまんがな

 

まぁ、大雪渓も近いしね。氷くらい張るよね、そりゃ。

でも、わずかに残る水面はきれいな鏡になっていた、これは夏に来たらきっとすごいだろうな。

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一度涸沢ヒュッテに戻り身支度を整える。忘れ物して「ここまで来てください」というのはなんとしても避けたいからな。山小屋に戻る道にも紅葉が散在するが涸沢全体では最盛期を過ぎて晩秋といったところだろう。

山小屋の倉庫に置かれた大量のスコップ、これからこの小屋を守る武器になる。

スコップ会社の人で「人の命を守る道具を作ってる」って使命感あったらめっちゃかっこいいな。

まぁ、生活を支える何がかしらの仕事はみんなそうなんだろうが。

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よし、朝起きて五分でこの一週間を大成功と呼べる絶景を見たが更なる絶景を求めて出発!

いざ、往かん、パノラマルート。

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注意書きがリアルだ。実際登山マップでこのルートは破線表示になっている、つまり本ルートではない。

 

これは・・・ナナカマドかな?こういう光景も一年でほんのわずかしか見られない、もうすぐ雪が降っちゃうからね。そういう意味ではレアなんだろうな、山の晩秋。

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本当にすぐにそういう「道」にお目にかかった。

 

あー、これ「ダークソウル」っていうちょっと操作ミスると死ぬゲームで見たことあるわ・・・。(歩くのは上の木の板ですぐ隣は崖に近い斜面)

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それでも振り返れば涸沢が見渡せる、さすがパノラマの名を冠するコースだ。

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木の板はまだ広くて歩きやすい。本当に足場が狭いところにはロープが通っている。

この山際をルートとして作ってくれた人はすごいなぁ。あ、落ちるとやばいので集中、集中。

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もちろん普通というか気兼ねなく歩ける道もある。

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道端の落ち葉に霜が降りてた、本当にいろんな意味でギリギリなんだろうな。

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純粋に岩の足場を歩く場所、ロープを使う場所、小さい石で滑りそうな斜面。ここは道フェチにはたまらない場所ですよ、ふへへ。

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しばらく進むとガスが出てきた、とはいっても向かいの山だが。一端の目標にしている屏風の耳もあの辺なんだろうか、眺望が心配だ。ズームしてみると上に人がいた、あそこっぽいなぁ。

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陰る斜面に佇む樹木。光の線がこの木をなぞるように斜面を走っていた。いやー、本当にきれい。

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しばらくすると尾根に出る。ここを伝って写真の左上に見える屏風の耳を目指す。

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屏風コルという下山ルートと屏風の耳との分岐点。ここは這松の林を抜けるのでみんな荷物をパージして(降ろして)アタックする。そのほうが引っかからなくて登りやすいし、何より屏風の耳までバッグが必要なほど時間はかからない。ここで飯を食うおっちゃんがいた、あとでより絶景が見えたので写真は貼らないがここで食う飯も格別だろう。

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でも、荷物は背負っていく。カメラのレンズが入ってるからね。このレンズだ!って山をかけて外れたときの悲しさったらない。なのでそこは体力と気力でカバー!

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見上げるとこういう道ですね、手を使いながら登っていく。

途中しんどいがはじめたのが自分なだけに文句は言えない、お前がはじめたんだろうが!ふんばれー!

 

途中ダンディーな男性に華麗に抜かれた、やっぱり歳とかじゃなくてやってるかどうかだよ、本当に。

大事にしたらそれはきっと何かを返してくれる。ってか、体力って成長する資本だよね。もし子供持ったら絶対スポーツさせよう。

 

そしてついに・・・

 

ついに・・・

屏風の耳だー!!

 

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うおおおおお、なんじゃこりゃああああああ!!

腹の底から笑いがこみあげてくる、絶景って見ると笑顔になるよね。

最近腹の底から笑ってないやつは山へ行ったほうがいいぞ!本当だぞ!

 

さっきの男性が屏風の耳でビールを飲んでいた、かっこよすぎるだろ。

その人といろいろ話す、旅のこと、景色のすばらしさ、山登りの楽しさ。

 

こんなところで食う飯はうまい!それが例え圧縮されたコンビニのおにぎりでもだ!

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ギュウギュウに詰め込まれた荷物の中で薄っぺらくなってました。

 

私は思いましたね、これは社会の縮図だと。

 

リュックはつまり目的を持った社会的集団です、その中に色々なものがある。

硬くてほかのものを押しのけるもの、万が一のために持っているけど結局使わないもの、必要なんだけど重たいもの、そしてやわらかいもの。

 

こいつらが一緒に詰め込まれると形を変えざるをえないものはつまり「やわらかいもの」なわけですよ。

ちょうど今のオニギリのように。

 

このオニギリがもうなんていうかうまく食えないわけです。変形してるからビニールがうまく外れず海苔が引き裂かれたり、米がボロボロ落ちて海苔の上に乗ったご飯に成り果てるんですよ。しかも帰りにカロリーとして消費されるばかりですからね・・・

 

実社会でも一緒。やさしい人がかわいそう(涙)

 

ちなみに我が至宝も例外ではなく・・・まぁ最高にうまかったけどね!

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ハッ!紅葉とまったく関係ないことでしたね。

結局一時間もここで景色を眺めていた・・・すごい観覧席だ。本当に来る価値がある、また必ず来よう。

 

分岐点に戻って仕切りなおす。このグネグネの道とその先を梓川まで下っていく。

ここですれ違う登りの人はすごく辛そうだ、それもそのはずパノラマコースは横尾経由と目的地が同じくせにルートタイムが三時間から四時間長い。つまり同じ地点にいくまでに余計に苦労するってことですな。

 

途中すれ違った人の中にリュックを二つ持っている人がいた。どうやらバテた仲間のリュックを担ぎ上げてきた健脚らしい。ちなみに仲間は置いてきたそうだ、おいおい。

そして伝言を頼まれた。「馬鹿野郎!」って伝えてください。

 

まぁ、気持ちはわかるよ。別に悪口言ってんじゃないもんね。

仲間内で明るく茶化す感じだしね、わかった、頑張れって伝えるよ。

 

まさか前後リュックでさっきのロープや岩を登攀するのか・・・

頑張ってくれ、チャレンジャーズ

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とは言え下りもひょいひょい行かないほうがいい。道が乾いた砂でとにかく滑る。足を置く位置をテキトーにすると足首をひねりそうだ。

でも、振り返ると絶景なんですなぁ。陽があたる斜面は反対側でこちらは陰のほうになる。それでも振り返りたくなるほどきれいだ。

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しばらくするとさっき屏風コルで絶景飯をやっていたおっちゃんに追いつく。写真が趣味で話しながら下る。

おっちゃんは京都出身で人工的な紅葉より自然の紅葉に魅せられてここまで毎年通っているらしい。

コースタイムなんて意識してないがおっちゃんに着いていけば最後のバスには間に合うだろう。

 

だって、それを逃したら下山+数キロを歩かないといけないからな。

ここも山道の紅葉が最盛期。来るときに紅葉で色づいた道と同じ高さだからまぁ当然といえば当然なんだが。ちなみにこっちは黄色い紅葉が多い。往きで赤、帰りで黄色とかもう最高です。

 

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絶景とスリルのある道、それがパノラマコース。大人になってから三つしか山に登ってないけどなんとなく山の魅力がわかった気がする。

山は巨大なアスレチックなんだ。しかも情報量がハンパじゃない。歩くごとに発見があるし、その発見も毎年違う。植生や地形、ほかの山に関するストーリーがあれば楽しくないはずがない。

 

登山、これは非常にすばらしい趣味だ!ちょっとマゾいけど!いや、本当にすごいんだって!!

今は山のいいとこばかり見ている。秋の山は天候が崩れれば即、冬の山に変わる。

過酷な環境に変わった辛さは時に命にかかわるほどだろう。

 

でも、十分な準備があればそれもまた経験に変えることができる。

こんな遊びがあったのか!!

 

仕事じゃないからこれから一生懸命やろう(ぇ

 

ガンガン他の登山者に抜かれる。

私の中のジャパニーズ魂が大衆についていけと・・・長いものに巻かれろと・・・ささやいている・・・

 

いや、今はこの瞬間しかないさ、さぁ、撮れ!撮るんだ!

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そのうちリュックを持ってない二人組みとすれ違う。これまたずいぶん差がついてるな。

大丈夫か聞くとてんでダメそうだ。睡眠時間もロクにとっていない、休憩を取るにも休むための荷物は山頂へ担ぎ上げられているだろう。助けるための策がなんという皮肉。

でもまぁ、こんなバテバテであの崖はヤバイ、変なニュースは見たくない。

 

しょうがないから私のクランキーをあげよう。私は明治製菓の最高傑作「たけのこの里」パワーでまだ頑張れる。

 

だから私が無職で食いあぐねたら職を紹介してください(泣

 

ちなみにおっちゃんは「もっと痩せろ」とか「山を舐めるな」とか結構ずばずば言っている。

まぁ、正しいよな・・・こればっかりは言われてもしゃーない。

 

 

またおっちゃんと歩き始める。やれここにはこんな絶景ポイントがあるんだ、やれあの山へ行ってみろ、そんな話を楽しそうにする。

 

しばらくしておっちゃんが真顔で言う。

「にいちゃん時間大丈夫か?私は上高地でキャンプするからいいけど」

 

・・・ファーーーーーーーーーック!!

大丈夫じゃないよ!ぜんぜん大丈夫じゃないよ!

 

カメラをリュックにしまう。これはもう本気の下山モードだ。

写欲を捨てて帰還を目指す。

 

ゆっくり歩く老夫婦を抜き、休憩する山ガールに目もくれず、ゆっくり歩くおばちゃん集団を煽って道空けてもらう。

 

すまない・・・でも・・・俺は戻らなくちゃいけないんだ・・・

俺は今・・・アスファルトの道を・・・一切歩きたくない気持ちでいっぱいです!

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雨もぱらついてきた。ぱらつく程度なのだが山では葉っぱが雨滴にはじかれて大きな音を立てる。

その音がさらに歩みを急がせる。

 

間に合えええええ、間に合ってくれえええええ!

 

新村橋を過ぎて徳沢につく。まだ多くの人がいるが登りの連中なのか、くだりの連中なのかわからない。

観光バスによるツアー客なのか、タクシーで来た個人なのかもわからない。

 

いまわかっているのは・・・俺がピンチってこと。

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でも、まぁカメラ出して撮っちゃうんだけどね。

あれですよ、未来の俺がんばれ、っていう悪しき特性。

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それでもこの一瞬しかない、と思うとやめられないんだな、コレが。

 

晴れ間が見えるのに雨が降ってる。上高地はふもと側とはいえ山の気候だな。

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絵描きのおっちゃんがいた河童橋を通り過ぎてようやくバスターミナルがみえる。IMGP0438

あばよー、上高地!また必ず来るぞー!

 

なんとか着きました。最終の七分前。

 

あっぶな!めっちゃあぶな!

ちなみに21037歩歩いて456kcalしか消耗されてない。

設定がおかしいのかな?

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ただこれだけはわかる・・・あのくずれたオニギリが俺をここまで連れてきてくれたんだと・・・

 

ありがとう!オニギリ!

ありがとう!上高地!

 

ちなみに帰りのバスで降りる場所を逃して、回送で送ってもらったのはまた別のお話。

それではまた!

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