
こんにちは。日本は台風が来ていて心配してますが大丈夫でしょうか。
私は今ペルーの北にあるピウラという町に来ていて、明後日ようやく次の国エクアドルへ行こうかな、と思案しているところです。
これはどうでもいいことなんですが、昨日山岳地帯を無理やり抜けてあまりにも疲れ果て、ケータイの地図で一番初めに目に入ったホテルに泊まろうと決めたんです。
町の名前はチンボテ。そもそも町自体がすごい名前だなって。
でも、次の町までそれなりに距離があるし、夜間走行は危ないので、その町のDubai hostelってところに行きました。Hostelは安宿なんですが、ドバイってとこでちょっとリッチなほうに巻き返してるかなって。
で、部屋見せてもらったらね、もう完全にラブホ。
落ち着かない壁の画があったり、ベッドの枕元に名前と日付が書いてあったり、壁と天井にベッドよりデカい鏡があったり。
受付のところになんか人がたくさんいて「あ、日本とすでにちょっと違うんだな」って思いましたね。
それでもまだ1%くらい派手目なホテルの可能性はあったんですよ。
ってのは、入口の上に閉まらない木の格子があったから。
これじゃ音筒抜けじゃん?と。
まるでつながらないWiFiに、ケータイを早々に諦め、明日待っている二つに割れたケツが四つに割れるかもしれない600kmの道のりに備えて寝ようとしたんです。
そしたらガンガン聞こえてくるんですよ。
アレの音だけじゃないですよ。
車についてる防犯用アラームの音が。
一台じゃなくて同時に三台くらい。
めっちゃうるさい、布団かぶるとかで解決できない。
わりとマジで車上荒らしじゃないか、と。
アンアン言ってないでお前ら、いったん中止して車見て来いよ、と。
もうね、木の格子のところにブランケット詰めてやろうかと思いましたね。
ちなみにこれは余談ですが、気分を盛り上げる備え付けのグッズとしてラジカセが置いてありましたね。
ラジカセって・・・
ゴムのほかにお気に入りのCDとか持ってくるのかな?
やっぱそれって男の役なのかな?
中学校で先輩とかが「○○が鉄板らしい」とか話すんのかな?
これは余談、じゃなくて全部余談でしたね、ハイ。
・・・なんだっけ、そうだ、サンタクルストレッキング。
あ、ペルーのラブホの話は終わりました。ちゃんとついてきてください。
ペルーの中部でもやや北の山岳地帯にあるワスカラン国立公園ってところを散策したときの話。
この数日前にはバイクで犬と衝突したり、ラグナ69を見たり、バイクを修理したりしてたんですね。
そもそもこの町に来たのは、トレッキングの名所として知られるワスカラン国立公園の中でも、(素人向けでは)屈指の絶景を誇るらしいサンタクルス谷のトレッキングに参加するためでした!
個人でも行けるんだけど、四日かかる工程の全荷物と撮影機材のコンボはきついので、ツアーのメリットであるドンキーと呼ばれるロバに荷物を運んでもらいたいがためにツアーに申し込む。お世話になってた安宿El Tambo(一泊330円)のおばちゃんのつてで大分安く行けることは事前にわかってたんでそこでお願いすることに。
しかし、ちょうどトレッキングに行きたい日が、サッカーのワールドカップ南米予選、ペルー代表の最終戦に重なりました。
こっちのサッカー人気は本当にすごくて、特に今年は三十数年ぶりの出場がかかっていたために試合前はみんなそのことばっかり。
このひとつ前の試合の日、私は首都のリマにいましたが、夜の試合のために午前中に仕事を切り上げる人続出で交通渋滞の時間が前倒し。
対戦相手(アルゼンチン)のチームカラーである青い服は今日着るな、と宿のオーナーに固く禁じられました。
理由は試合でペルー代表が負けた時、腹いせにボコられる可能性があるから。
そんな熱意を持つペルーの人々が三泊四日のトレッキングを試合の前後で組むはずもなく・・・
ずれにずれて三日待った末にようやくの出発となったのです。
ツアー会社の社長は私に言いました「君は長く待ったから250ソレスでいいよ、ただほかの人に言っちゃ駄目だからね」と。
でもね、宿の壁に思いっきり250ソレスっておばちゃんが貼ってるから。
別に待っても待たなくても250ソレスなんだよなぁ。
ちなみに街中のツアー会社に行くと値段が場所によって全然違います、海外観光地あるあるですが。
最大は250ドルという三倍以上のものもあったので、興味ある方は是非El Tamboに泊まってツアーに参加してください。
ただ、正直なところ、ルート的には高度順応していれば全然大変じゃないので、むしろツアーじゃないほうがいいかなーというほんのりとした後悔があります。
そして待ちに待った当日、乗り合いのミニバンに乗り込みます。ヨーロピアンばっかり、参加者は全員で13名。
マジですか、思ったより多いっすね・・・
イギリス人、フランス人、アイルランド人、ドイツ人。あとカナダの人たち。
バスの中では高速で英語とフランス語とスペイン語が飛び交ってました。
海外に行くのに「言葉の壁」ってのは、人によって大きな不安になると思います。
私が海外で言葉に関して至った結論は「調子がいいときは話せなくて全然おk、でも困った時話せないと倍困る」です。
明らかに私だけ話せてませんでしたが、俄然仲良くなれました。たぶん人間って何事もうまくなるんですが、言葉を話せないで旅をしていると、「言葉を話せないながらも仲良くなる」ってスキルが上がるんでしょうね。いや、もちろん話せるに越したことないですよ。
このサンタクルストレッキングはサンタクルス谷とフアリパンパ谷の二つを巡るコースでどっちからでも行けるんですが、難所のウニオン峠ってところは後者に近い位置にあります。個人で登る場合は日が増すごとに食料が減って軽くなるので、難所が後ろにくるサンタクルス谷のほうから行くみたいですが、ツアーは重い荷物をロバに持ってもらえるので、高度の高いフアリパンパの方から行きます。
途中2分くらい止まった絶景地。すでに寒い、たぶん4000mくらい。
さらに三十分ほど走ってようやく出発地点。
ドンキーたち、荷物は頼む!
・・・ここまでで準備編。次は本編ですね。
読んでくださった方、ありがとうございました。
私のブログをよく読んでくれる方はすでに知ってると思うんですが、私なかなか書かないわりに書き始めると長いという・・・
この方法で書くとスクロール疲れるくらいにはなりますからね。いったんここらで切ろうかな。
前半のラブホの下り、いらなかったんじゃないかって?いいですか、私は頭のいい人が嫌いです。
次はトレッキング本編を書きます!こういう景色見たんだぜ!たぶんな!
それでは、また!
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